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アスピリンとアセチルサリチル酸の疎水性について

学生実験の過程で、TLC分析を行いました。展開溶媒は「クロロホルム:へキサン:メタノール:酢酸=1:1:1:数滴」です。この展開溶媒では疎水性の物質がよりスポットは進むと僕は判断しました。その判断の元、スポットを見るとアスピリンの方がより進んでいたので、サリチル酸よりもアスピリンの方が疎水性であると判断しました。けれど、水への溶解度はアスピリンは0.2g/100ml(20℃)、サリチル酸は0.33g/100ml(25℃) でした。 僕は、サリチル酸の水酸基がアセチル化してアスピリンはできたので、アスピリンの方が疎水性であると判断したのですがこれは正しいのですか? 質問したいことをまとめると、 (1)アスピリンとサリチル酸とではどちらがより疎水性か (2)今回の展開溶媒では、疎水性の物質と親水性のどちらがよりスポットは進むのか (3)ボクの考え方はどこか勘違いしているのか、しているのであればどこを勘違いしているのか。 です。長文で分かりにくくてすいません。

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回答No.3

>サリチル酸よりもアスピリンの方が疎水性であると判断しました。けれど、水への溶解度はサリチル酸は0.2g/100ml(20℃)、アスピリンは0.33g/100ml(25℃) でした。 の間違いでした。これは矛盾しているのでは?それとも、こういうこともありなのか?と混乱してしまいました。これについてはどう思われますか? なるほど。 普通は疎水性が高い方が水への溶解度は低いはずですが、たまにこういう場合もあるようです。 そもそも疎水性、親水性とは水との親和力のことで、水酸基を持つサリチル酸の方が親水性が高く、アスピリンの方は疎水性が高いです。 水への溶解度というのは、固体でいるとき(溶けてない状態)の安定度と、溶けた状態での安定度の差によって決まります。 水との親和力はアスピリンよりサリチル酸の方が強いので、サリチル酸の方が溶けた状態での安定度は高いです。 しかしサリチル酸は固体状態で分子間で水素結合による安定化がかなり強いです。2分子間でカルボキシル基とヒドロキシル基(水酸基)の間で2つの水素結合を作るためです。 これにより溶けてない状態での安定化が大きくなり、相対的に水への溶解度が下がり、結果的にアスピリンの方が溶解度が大きくなります。

mikann666
質問者

お礼

ありがとうございます!そういうこともありなんですね。丁寧な説明ありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

まず質問の答えから (1)アスピリンでいいと思います。 (2)基本的には疎水性の物質の方がスポットは進みます。 (3) >サリチル酸よりもアスピリンの方が疎水性であると判断しました。けれど、水への溶解度はアスピリンは0.2g/100ml(20℃)、サリチル酸は0.33g/100ml(25℃) でした。 疎水性とは水との親和力が低い性質という意味です。 基本的には疎水性が高い=水への溶解度が低い、なので、「けれど」ではなく予想通りじゃないでしょうか。 TLCでの極性と疎水性とは完全に結び付けられるわけではないでしょうが、学生実験の範囲では、極性が低い=疎水性が高い、でいいと思います。 クロロホルムを増やすとスポットが下がるかどうかは簡単には言えないと思います。 展開溶媒にも極性というものがあって、今回使っているものでは、極性の高い順に、メタノール、酢酸、クロロホルム、ヘキサンとなります。 混合溶媒の場合、極性が低いものが多ければ当然低く、極性の高いものが多ければ極性は高くなります。 今回の場合、酢酸は微量なので除外してメタノール:クロロホルム:ヘキサン=1:1:1のところから極性順が真ん中のクロロホルムを増やすのでは、どちらに転ぶかわからないといった状況です。 ヘキサンを増やせば、全体の極性は低くなり、メタノールを増やせば全体の極性は高くなると簡単にわかりますが。 まあやってみるしかないのですが、それでも考えるとすれば、極性の高い溶媒の影響の方が強いというのが一般的なので、メタノール:クロロホルム:ヘキサン=1:1:1ではヘキサンの影響はほとんど無視できるレベルです。(ヘキサンを無視して)クロロホルムを増やすと、極性の低いものを増やすことになるので、全体の極性は低くなり、スポットは上がると予想されます。

mikann666
質問者

補足

返答ありがとうございます(><) 重要なことに気づきました、質問では >サリチル酸よりもアスピリンの方が疎水性であると判断しました。けれど、水への溶解度はアスピリンは0.2g/100ml(20℃)、サリチル酸は0.33g/100ml(25℃) でした。 と書いたのですが、これは逆でした。 >サリチル酸よりもアスピリンの方が疎水性であると判断しました。けれど、水への溶解度はサリチル酸は0.2g/100ml(20℃)、アスピリンは0.33g/100ml(25℃) でした。 の間違いでした。これは矛盾しているのでは?それとも、こういうこともありなのか?と混乱してしまいました。これについてはどう思われますか?

回答No.1

こんばんは! アスピリンはサリチル酸よりも極性は低いです(疎水性は大きいです)。TLCも場合は「極性」という言葉を使ったほうがいいかと思います。正解です。 展開溶媒に限らず極性の小さいものがスポットは上にきます。 あと例えば今回の場合だと、仮に展開溶媒のクロロホルムの量を増やすと、スポットは下がります。しかしやはりサリチル酸が下にきます。

mikann666
質問者

お礼

回答ありがとうございます。すっきりしました(><)極性という言葉を使うか疎水性という言葉を使うか迷っていたのですが、極性を使った方がいいのですか、それもすっきりしました。極性が低い=疎水性が高い、という考え方でいいのですか? クロロホルムの量を増やすことでスポットが下がるのはなぜですか?教えてほしいです。

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