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造影剤検査での管電圧の違いについて

造影剤を用いたX線撮影で、アナログ画像(増感紙・フィルム使用)のときは管電圧70kVで、デジタル画像のときは80~90kVと異なって設定している理由はなんですか?教えてください。

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回答No.1

画像がデジタルかアナログかは、管電圧とは無関係な話ですよね。 そうではなくてX線の検出手段の話だと理解します。つまりデジタル画像と言っているのは直接デジタル画像でX線をセンシングするような検出器、例えば代表選手としては最近のFPDのようなものを使った画像のことですよね。そういうのをデジタル検出器とここでは呼ぶことにします(再度言いますがほんとはアナログもデジタルも関係ないです)。 造影検査の至適管電圧がいくらであるかはともかくとして、 その至適管電圧は、デジタル検出器のほうがフィルムスクリーン系よりは高くなるのは自然です。次の通り。 フィルムスクリーン系の場合はX線阻止能が低い。デジタル検出器のほうがX線阻止能が高い。特にその違いは高エネルギーフォトンにおいて大きい。 管電圧を上げると、平均エネルギーが上がり、フィルムスクリーン系では検出するX線フォトンも増えるけど、すっぽ抜けて画質には寄与しないフォトンはそれ以上に増える。被曝が増えるわりに画像はたいしてよくならない。 X線阻止能が高ければ、少々平均エネルギーが上がっても、大抵のX線フォトンは捕捉することができる。つまり、被曝させた分だけの画質向上は見込める。 程度問題ですけどね。あんまり管電圧を上げると、やはり今程度のデジタル検出器ではすっぽ抜けが増えるし、ヨードのKエッジよりはるかに上のエネルギーのフォトンは情報としてあまり興味ないでしょうし。 (追伸:「乳房撮影について」という質問を以前出されていましたね。そのときの回答において一言書き忘れていたことがありました。マンモグラフィーでは微細なcalcificationなどを描出するために高い空間解像度を要求されます。このことを考慮すると合点がいきませんか?)

ki0204
質問者

お礼

ありがとうございました。乳房撮影についても納得がいきました。

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