王監督の去就
クライマックスはホークスファンにとっては残念な結果になりました。戦力的にはパ・リーグNo.1と言われながら、なかなか勝ちに結びつかない。ケガ人が多いとも言われていますが、私は今年3位になった原因の一つはここぞのチャンスで打てない、つなげないことではないかと思います。その点日本ハムやロッテは少ないチャンスにつなぐ、畳み掛ける力・集中打がすごいと思います。全体的な打率・防御率などホークスは上位にいながら勝てなかった気がします。
今年は松坂が抜けた西武が予想外のBクラスでしたが、このチームはもともと小粒ながら好機を生かす力はあるチームなので、来年力を上げてくる可能性は充分あります。また、楽天も粘りが強くなったし、オリックスも以前はお客さんでしたが、昔より強くなっています。正直、このままではホークスは来年優勝どころかBクラスもありうるのではと、特に終盤の戦いを見ると危機感があります。この成績を真摯に受け止め、王者と言われたのは昔の話、心から挑戦者という姿勢で臨む必要があるのではないでしょうか。むしろ、いっそのこと来年Bクラスに落ちて、体の隅々から「我々は挑戦者だ」という姿勢を持った方がいいのではと思うこともあります。
王監督がめざすのは大型野球。松中・城島・小久保・井口など長距離砲を育成したのは偉大な功績ですが、正直優勝した'99,00,03あたりまでは他球団との格差もあったと思うし、それで通用していた部分はあると思いますが、今は各チームのチーム力の差が縮まって、接戦も多いので、大差で勝つという夢のような試合はまれで、投手もカットボールなど球種も増えるなど力がアップしているので、少ない好機を生かす野球をしていく必要があるのではないかと思います。それがうまくいっているのが、日本ハム・ロッテだと思いますし、両チームとも監督が外国人なので、日本的根性野球よりも選手をリラックスする術に長け、選手の力をうまく引き出しているように思います。
終盤のホークスの戦いぶりを見て、正直CSは勝てる気がしませんでした。ドラフトでは中田翔取りを試みるも、外しましたが、個人的には大砲を取るより、平均的な選手を並べて、好機でつなげる打線を組むことの方が、今の野球には必要だと思うので、外したことはよかったのではないかと思っています。
王監督は背水の陣で続投を宣言しました。しかしながら、王さんは野球界の神様のような方、ホームランを世界一打ってこられた方なので、どうしても大型野球にこだわってしまうのはある意味仕方ないと思うのです。偉大な方なので、批判するのは大変失礼かと思うのですが、王さんが日本ハムのように平均的な選手を集めてつなぐ野球をめざすというのも、自分の偉大な実績があるがゆえに切り替えにくいのではないかと思うのです。
続投は決まったことですが、できればホークスの勝利を願うなら、今の時代は選手時代の実績はなくてもつなぐ野球など、チーム全体が機能する野球を指揮できる監督に代わった方がいいのではと、ここ数ヶ月思い続けているのですが、いかがでしょうか。
もちろん、私も王さんは756号を打っていたころから見ている尊敬できる方です。ホークスの実績や人気を盛り上げた実績も偉大だと思います。しかしながら、めざす方向性や長期政権であることや偉大すぎるがゆえにもしかすると選手が萎縮しているのかもしれないと思う部分もあります。時期的にも、また健康面も含め、少し目線の違う監督でやってみる時期に来ているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。