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硝酸態窒素の事例

硝酸態窒素が有害であると最近知りましたが、今まで硝酸態窒素が原因で家畜や人間に具体的な被害が出たことがあるのでしょうか? 吸収された硝酸が亜硝酸に変わり、ヘモグロビンと結合することは知っているのですが‥。

  • 農学
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回答No.3

メトヘモグロビン血症と呼ばれるもので、生後3か月くらいまでは、摂取した硝酸性窒素を胃の中で還元してしまうため、亜硝酸性窒素が生成し、これがヘモグロビンを酸化させメトヘモグロビンが血中に多量に存在することになる。 大人であれば、メトヘモグロビンの還元酵素があるためヘモグロビンに戻せるが、乳幼児はこの還元酵素が十分にないために、血中メトヘモグロビンが増大し、チアノーゼを呈し(ブル-ベビー状態)呼吸困難で死亡するといったものです。 家畜についての死亡例は知りませんが、人間についてはルーマニアで1980~1990年代にかけて、約3000人が発症し、約100人が死亡した事例があります。 原因は、地下水の高濃度の硝酸性窒素が原因でした。 実は日本でも、地下水の硝酸性窒素汚染問題が存在しています。 北海道東部の酪農地帯で、従来からの液肥(家畜糞尿)の牧草地への散布が原因で地下水汚染が進行しています。 調査井戸の中には、硝酸背窒素および亜硝酸背窒素の濃度が50ppmを超える井戸も確認されています。 現在のところ健康被害は無いようですが、北海道庁では監視を続けるとのことです。

satoukibi
質問者

お礼

大変詳しい情報をありがとうございます。 実際に約100人も死亡例があったのですね。 成人には還元酵素がないというのも初めて知りました。 どうも、ありがとうございます。

その他の回答 (2)

noname#12004
noname#12004
回答No.2

#1さんの補足として。 確かに過去は家畜の死亡例もありましたし、今後は死亡等の事例は出ないように思われます。 ただ、どの本で読んだかさだかでないのですが、硝酸態チッソが体内に蓄積すると尿道結石等の原因となる、と読んだことがあります。 数分ゆでるだけで大半の硝酸態チッソは湯に溶け出すので、心がけ一つで防げることですが、サラダ好きの人が結石で入院という事例は今後もあるかもしれません。 ちなみに私はそれ以来、ほうれん草は油いためをするときでも先に少しゆでます。

satoukibi
質問者

お礼

尿道結石ですか‥。怖いですね。 硝酸態窒素は自分も最近知ったばかりなので、一般の方の中には知らない人も多いのではないかと心配です。 体に良いと思って食べていた野菜のなかに有害物質があるのですから、恐ろしいですね。 丁寧なご回答、ありがとうございます。

  • mkyarol
  • ベストアンサー率12% (4/33)
回答No.1

少なくとも、水道水などは水質基準が決まっているので被害が出ることはないと思います。確かに、ヘモグロビンと結合して、ブルーベービーという障害を幼児に引き起こしたことがあります。また、家畜が死亡した事例があったようです。ただし、現在の日本で同じような事件が起こる可能性はかなり低いと思います。

satoukibi
質問者

お礼

幼児の被害例があったこと知りませんでした。 丁寧なご回答、ありがとうございます。

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