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二酸化窒素の電子配置
anthraceneの回答
そうですね、確かに大学初歩までの有機化学では開殻系(不対電子がある分子)はあまりやらないので、違和感はあるかと思います。 でも、身近な酸素分子もビラジカル(不対電子を2個持つ分子)ですよ? ルイス構造式だけで考えると、酸素の間に三重結合でいいじゃないか、となるかもしれないですが、実際の酸素分子は、酸素原子間に二重結合で、両方の原子が不対電子を1個ずつ持ってます。 なんでそうなるの?というのは多分大学用の有機化学か物理化学の本の最初の方に書いてあると思います。 酸素は人間から見ると欠かせないし、普通な化合物に思いますが、実際に化学をやってる人間からすると、ものすごく反応性が高く、いろんな実験を邪魔してくれる嫌な奴です。この反応性の高さは、上述したようなビラジカル構造によるものです。なので一般には開殻系分子は反応性は高いです。 と、一概にも言えません。というのは、ちょっと特殊な例になりますが、ニトロキシドという官能基(N-O)も、酸素原子上に不対電子がありますが、普通に空気や水に対して全く安定です。
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