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シェアドイーサネット

suzuiの回答

  • suzui
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回答No.3

シェアード・イーサネットという言い方は私はあまりしませんが、イーサネットの基本はシェアード・メディアなので、その形態を含め、その言葉から私がイメージする内容について回答します。 Bフレッツで使われているシェアド・アクセスはイーサネットとは特に関係ないので、コメントしません。 メディアとは通信に使用する線のことで、1本の電線を複数のコンピュータで共有している形態をシェアード・メディアと言います。 大昔、生まれた当時のイーサネットは、見た目もそのとおりでした。一本の長い(最大500mくらい)黄色いケーブルが建物の中を通してあって、ところどころに接続用のコネクタを付け、コンピュータを接続していました。このイーサネットは10BASE-5と呼ばれています。 一本の電線を複数のコンピュータで共有するわけで、一本しかない以上、同時に通信できるのはそのうちの2台(送信者・受信者)だけです。 タイミングによっては同時に2台のコンピュータが送信してしまい、混信すること(衝突あるいはコリジョンと呼びます)もありましたが、その問題はCSMA/CDという仕組みで回避しています。 (CSMA/CDの仕組みについては長くなるため説明を割愛します。詳しくは詳説イーサネットという本がいいと思います) また、リピータという中継機器を使って、電線を延長することができます。これは電気的に信号を増幅する機器なので、衝突が発生する範囲は延長された部分にまで拡大されます。 衝突が発生する範囲をコリジョン・ドメインといいますが、この中で、同時に通信できるのはそのうちの2台(送信者・受信者)だけになります。 見方を帯域に向ければ、最大10Mbpsの帯域をコリジョン・ドメイン内で共有しているとも言えます。 10BASE-5以外にも、メディアを共有(つまり帯域も共有)できるイーサネットには、10BASE-2があります。これも送受信兼用の電線が1本あるだけで、途中にコンピュータを接続していく形態です。 10BASE-5や10BASE-2とは少し異なるメディアを使うイーサネットに、10BASE-T、100BASE-TXなどがあります。 10BASE-Tや100BASE-TXはUTP(非シールド・ツイスト・ペア)ケーブルをメディアに使いますが、このケーブルは、送信用の線と受信用の線が分かれています。 また、複数のコンピュータを接続する際の方法も10BASE-5や-2とは異なります。 10BASE-5や-2では、一本のケーブルの途中に多くのコンピュータを接続することができましたが、UTPケーブルを使う場合、ケーブルの途中にコンピュータを接続することはできず、ケーブルの端だけに接続できます。ケーブルだけを使う場合は2台のコンピュータを直結することしか出来ません。 その制限を回避するため、UTPケーブル間を接続する機器として、ハブと呼ばれる機器が一般的に使われます。 多くのポートを持つハブを用意し、UTPケーブルの片方にコンピュータを、もう片方にハブのポートを接続することで、ハブを中心として3台以上のコンピュータを接続することができます。 ハブのタイプにはUTPケーブル間の信号中継方式によってリピータタイプとブリッジタイプがあり、リピータタイプのハブのことをリピータ・ハブと呼びます。ブリッジタイプのハブについて語るには、ブリッジについて説明しないといけないのですが、長くなるためこれも割愛します。呼び方だけ紹介すると、ブリッジタイプのハブは一般にスイッチング・ハブと呼ばれます。 リピータ・ハブに話を戻すと、動作としては、あるポートから受信したデータを電気的に増幅し、受信ポート以外のポートから送信します。衝突に関するルールは10BASE-5と変わらず、リピータ・ハブに接続されている全てのコンピュータの間で衝突の可能性があり、ある瞬間に通信できるのは、そのうちの2台(送信者・受信者)だけです。 メディア(ケーブル)は各コンピュータに1本ずつ占有させていますが、コリジョン・ドメインや帯域を共有していることから、リピータ・ハブのことをシェアード・ハブと呼んだりします。 イーサネット関連でシェアードと言われると、まず、シェアード・ハブのことが頭に浮かびます。現代ではシェアード・メディアの10BASE-5や-2はほとんど使われていないので。 なので、シェアード・イーサネットと言われると、シェアード・ハブのみで構成されているLANのことを想像します。 シェアードでないイーサネットというと、2台の機器間を直結する、ポイント・ツー・ポイントの形態になります。 ギガビットイーサネットや光ファイバを使ったイーサネットでは基本的にこの形態です。 UTPケーブルを使った10BASE-Tや100BASE-TXでも、スイッチング・ハブを使った場合はこの形態になります。 この形態では、メディアを占有していますし、帯域も占有しています。衝突も発生しません。

y_aketa
質問者

お礼

大変詳しく御教授いただき、誠にありがとうございました。お陰様で、能く理解できました。 メディアを共有している場合は、シェアド になり、 反対にメディアを占有している場合は、スイッチド になると理解いたしました。 有難うございました。

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