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空中ディスプレイ

空中に映像を投影する技術がいろいろありますが、なんだかいまいちどれもこれも原理がわからないものばかりです。新技術だからしょうがないのかもしれませんが、個人的な見解でもいいので誰か解説してくださいませんか。例えば、「空中の空気を操作」するとか「球状のディスプレイの中に3D映像を映し出す」とかがありました。

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  • ベストアンサー
  • elttac
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回答No.1

 「空中」に映像を投影する方法,とのことですが,  - 本当に映像が空中にある  - スクリーンを空中に作る のふたつに分かれると思います。いくつかわたしの存じている方法をご紹介します。  「本当に映像が空中にある」の大本命は,ホログラフィです。ホログラフィは,フィルムに「光の干渉縞」と呼ばれる,物体の光の通った跡を記録して,それを再生して記録したときと同じ光の通り方を再現するものです。「波動光学」という学問がそれを説明します(ご興味があったらお調べください)。光はフィルムを通っていますが,見る映像は物体が本当に映像の位置にあるときと同じになります。ホログラフィは,古い技術ですが動画を目指してまだまだ研究途上です。  ほかには,レンズを使用する方法があります。レンズを使って,「実像」と呼ばれるものを結ぶと,レンズを隔てた向こう側のものがあたかもレンズの手前にあるように見えます。これは「幾何光学」で説明できます。これも,映像(=光)がその位置から発していることと同じになります。これも,古典的な方法です。  「スクリーンを空中に作る」方法が,その「空気を操作する」方法としてご存じのものではないでしょうか。端的には,霧を発生させて,それをスクリーンにしてプロジェクタで映像を投影する方法がそれだと思います。最近実用化されて,かなりのお値段の代物だったと記憶しています。  あとは,「球状のディスプレイの中に 3D 映像を……」というのは,参考 URL の記事のことではないでしょうか。ご覧になるとわかるように,高速で回転するスクリーンにさまざまな方向から映像を投影して 3D 映像とするものです。これは,わたし,実物を見たことがありますがなかなか生々しかった覚えがあります。  あと,ご質問の主旨から少しずれるかもしれませんが,立体映像全般に関して,キーワードを列挙しますので,ご興味があったらお調べください。多いアプローチは,「左右の目に違う映像を見せて,立体だと錯覚させる」ことです。  - アナグリフ:赤青めがねと赤青印刷の,よく見る手法です。  - パララクスバリア:右目と左目に違う映像が入るように,映像を「仕切り」で仕切って表示します。  - 液晶シャッタ式:専用めがねをかけて,ディスプレイで右目用と左目用の映像を高速に交互に表示,めがねがそれに同期して映像が片方の目ずつに入るようにします。  - 偏光式:偏光と呼ばれる光を使って,特殊なめがね(偏光板入りめがね)をかけたときに右目と左目に別の映像が入るようにします。  - レンティキュラ式:これもよく目にします。立体的に見えて,表面がでこぼこしているあれです。かまぼこ状のレンズを使って,見る方向によって異なる映像が見えるようにします。  以上,長文でしたが参考になりましたでしょうか。

参考URL:
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/040224a.html

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