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「寂しい」と「淋しい」
「寂しい」と「淋しい」はどう違うのでしょうか? ちなみに、読み方も「さみしい」と「さびしい」ってありますよね? 意味の違いってあるんでしょうか? どうぞよろしくお願いします。
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>>でも、また疑問に思ってしまったんですが、気持ち的に「さびしい」時にはどっちを使うんでしょうねぇ。 かなり私の主観になってしまうんですが、 「淋しい」が、自分のおかれたさびしい状態を悲観的にとらえている のに対して、 「寂しい」は、さびしさをむしろ積極的(肯定的)に楽しんでいる ように思えます。 禅の思想や中世和歌に端を発する「わび・さび」の美学も「寂」の字を専ら使ってますし、寂然、静寂など、喧噪にさまたげられることのない閑居の心地よさを表した言葉が豊富にありますね。 尼僧の瀬戸内寂聴さんの法名もやはりその考えを反映したものでしょう。 これに対し、「淋」はあまり良い意味で使われません。 だから、「このさびしさが快感(^^)」な場合は「寂」を、 「いや、やっぱりさびしくてツラい(;_;)」な場合は「淋」を、 それぞれ使えば良いのではないでしょうか?
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- sesame
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字源にさかのぼって考えてみます。 【寂】は家をあらわすウかんむりに「粛」に通じる「叔」がついて、家の中がひっそりと静かで物音がしないさまを意味します。 静寂、閑寂などの熟語からもそうした意味で使われているのはわかりますね。 【淋】には「さびしい」という意味は元々ありません。 元来は水が注いだりしたたるさま、さらに転じて長雨のことを指すようになりました。 淋を「さびしい」意味に用いるのは日本独特の用法で、おそらくは淋雨(梅雨などの長雨)に降り込まれて行き場のないわびしさから連想したのでしょう。 なお、発音はもともと「さびしい」が正しいですが、日本語でバ行音とマ行音は容易に転訛しやすい傾向があるので(煙ったさまを「けぶる」とか、寒いことを「さぶい」と言ったりしますね)、中世頃から「さみしい」の用例も見られるようです。
お礼
お礼が遅くなりまして、申し訳ないです。 淋、という漢字には「さびしい」という意味はないんですか・・・。 驚きました。 普通に「淋しい」と言う言葉は使っていたもので(^^; でも、また疑問に思ってしまったんですが、気持ち的に「さびしい」時にはどっちを使うんでしょうねぇ。 やっぱり、行き場のないわびしさっていうほうで、「淋しい」の方なんでしょうか・・・。 早々と回答くださいまして、ありがとうございました!
お礼
なるほど。 寂然、静寂という漢字を考えると、確かに肯定的な感じに受け取れますね! そう言われてみると、「淋」という字はさんずいだから、「水」を意味して、涙を連想できるから、涙を誘う「さびしさ」なんでしょうかねぇ。 すっきりしました! ありがとうございます。