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犯罪者の心理って…

jumeの回答

  • jume
  • ベストアンサー率46% (71/152)
回答No.4

詳しい者ではないのですが、分裂病という病気は、神経症や鬱病と違って普段からコミュニケーションが取りにくい状態に置かれます。つまり、完全な狂気ではないにせよ、普通の人が理解できない妄想に取り付かれ、それに沿った言動を繰り返します。例えば、宇宙からの電波が僕に世界を守れと言っている…というように。そのとき自分がおかしいかもしれないとは、ほとんど考えません。その延長線上で起こった犯罪は、彼に正常な判断能力がなかったとして、裁かれません。ただし、そのような人が犯罪的行為に荷担する確立は、特別に高いわけではありません。笠原嘉の『精神病』(岩波新書)によれば、犯罪率は刑法犯で0.1%、有罪人員は0.6%だそうです。 今回の大阪の事件は、詐病ですよね。佐賀のバス乗っ取りの少年も、確か精神病とは、診断されていないし、神戸の連続児童殺傷事件の少年も「その傾向がある」とされただけでした。その意味では、精神病者による犯罪の例をわたしは知りません。 正常と異常の違いは極めて相対的です。精神分析家のエーリッヒ・フロムは、『正気の社会』の中で、普通手を1時間以上洗う人は異常だといわれるが、手を一時間以上洗う人が大多数を占める社会においては、それは異常ではなくなると言っていますし、精神医学者のジャック・ラカンは、神経症者と普通者の間に構造的な差異は無いといっています。ただ、妄想や幻想の中で社会的な生活ができなくなることは、正常ということはできないように思います。 その意味で、犯罪に対して平等に罰を与えることは、万人に平等とはいえません(そこにあるのは報復の感情だけです.目には目を、歯には歯をだけでは、法治国家は崩壊します)。これは少年法に関しても同じです。社会的なハンディを考慮しないで、量刑を決めるのは、極めて不平等だといえます。痴呆のおじいさんが誤って火事を起こしたとき、その罪は問えません。小さな子供が悪気無く万引きしてしまった場合、その子に罪は問えません。精神の病気に関しても同じことが言えると思います。その意味で、彼等の病院における処遇を検討することは極めて重要なことだといえるでしょう。

y---kato
質問者

お礼

いろいろ考えさせられました。ありがとうございました。

y---kato
質問者

補足

正常と異常の境目が、妄想や幻想の中で社会的な生活ができなくなることにあるのならば、 犯罪という反社会的な行為を行うことは異常性が顕われたということではないのですか。 私にとっては残虐な手口で無差別殺人を行うことは、異常以外の何者でもないように映ります。 しかし、正常と判断されれば当然罪を受けなければならない。 異常性が見つかれば罪は減らされる。 普段から社会的な生活ができなかったとみなされる者は罪を減らされ、普段は社会的な生活ができていたとみなされる者は罪を受ける、 ということにはならないのでしょうか。 犯罪の瞬間に異常性の発露があった場合と、連続して異常な心理状態の中で罪を犯した場合との、二者の間の違いは何ですか? そして、裁く際にそれを正確に読み取ることは可能なのですか?

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