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なぜ敵国出身の科学者がマンハッタン計画に参加出来た

原爆開発計画のマンハッタン計画に参加していた科学者のクラウス・フックスはソ連のスパイでしたが、もともとドイツ人でありアメリカに移住した人物です。 またイタリアからアメリカに移住した科学者のエンリコ・フェルミはマンハッタン計画で重要な役割を果たしています。 ドイツもイタリアも第二次世界大戦ではアメリカの敵国だったはずなのに、どうして敵国のドイツやイタリア出身の科学者が、戦争のためのアメリカの国家的計画であるマンハッタン計画に参加出来たのでしょうか? マンハッタン計画には、フックスやフェルミ以外にも敵国からアメリカに移住した科学者が多く参加していたのではないですか。

みんなの回答

回答No.3

みなさん、母国ではもう先がありませんでした。居残れば自分か家族が命を落としかねなかった。 ・クラウス・フックスは共産党員でした。当然ナチス政権となったドイツでは生きて行くことはできず、フランスへ逃げました。物理学を学んだのは当然ドイツでではなく、英国で。 ・エンリコ・フェルミは妻のラウラ・カポーネがユダヤ人でした。ムッソリーニが政権を取り、ナチス政権のドイツと接近したのですから、妻を守ろうとすれば英米どちらかへ移住以外の道はなかったでしょう。ちょうどいい具合にノーベル賞を受賞しましたから夫人同伴で授賞式に出てそのまま米国に。 他にもまだまだいますよ。数学や物理を学んだ者なら誰もが覚えているだろう人を2人だけ。他にもたくさんいますけど。 ・ニールス・ボーアはデンマーク生まれのノーベル賞を受賞した量子力学の生みの親みたいな天才物理学者でしたが、ユダヤ人でした。デンマークは1940年、わずが数時間でドイツに占領されています。居残ればナチスの原爆開発に協力を求められるのは必至、ということで英国の助けで米国へ。 ・ジョン・ノイマンはハンガリー生まれ、ドイツとスイスの大学を掛け持ちして同時に数学・物理学・化学の博士号をとった天才で、現代最高の数学者の一人ですが、両親ともにユダヤ系ドイツ人です。当然、ナチス政権下では生きていけないので、一家でアメリカに移住しました。

  • sknbsknb2
  • ベストアンサー率38% (1158/3037)
回答No.2

原爆開発で先行していたナチス・ドイツに追いつき追い越すためには、優秀な科学者を国籍で排除している余裕などなかったからだと思います。 現代の視点ではナチス・ドイツは原爆開発に成功しなかった(天然ウラン利用という理由で)と思われるので、そもそもアメリカが原爆を作ったことは間違いだったのかもしれません。

tanzaak
質問者

お礼

「マンハッタン計画」は戦争に勝つための研究ですよ。「国籍で排除する余裕がない」などと甘いことを言って、もしその科学者が敵国のスパイだったら戦争に負けることになりかねません。事実クラウス・フックスはソ連のスパイでした。

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回答No.1

科学者にというか科学に国境はないから。

tanzaak
質問者

お礼

戦争をしていない平時ならば「科学に国境はない」とのんきに言っていられるでしょうが、マンハッタン計画は戦争に勝つための研究です。戦争には国境があるのです。

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