• ベストアンサー

大学の学部についてお聞きしたいことがあります。

 はじめまして。質問があります。  僕は、今高3で、国立大学進学を目指している者なのですが、今、学部選びについて悩んでいることがあります。  僕は幼少のころから、宇宙に興味があって、大学でも宇宙について勉強したいと思っています。そこで、宇宙について学べる学部と思って、理学部物理学科宇宙物理学専攻と、工学部物理工学科(航空宇宙工学専攻?)に行き着いたのですが、この二つの違いはどのようなところにあるのでしょうか。  理学部ではこのようなことを学ぶ、工学部ではこういうことを学ぶ、といったようにお答え頂けると嬉しいです。  お時間ありましたら、よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • apple-man
  • ベストアンサー率31% (923/2913)
回答No.4

 自分の専攻と関係なかったのですが、 興味があって、自分の大学の航空宇宙工学科と 物理学科の大学院の授業を幾つか受けましたので、 その経験で回答させて頂きます。 >大学でも宇宙について勉強したいと思っています。  ということでしたら、結論は 理学部物理学科宇宙物理学専攻です。  個々の例を挙げると似たようなところもあり かえって分かりにくいと思いますので、基礎となる物理学 に基づいて説明します。  物理学をその発展の歴史で分けて考えてみると、 大きく3つに分かれることが分かります。 (1)古典物理学、(2)現代物理学、(3)ポスト現代物理学 の3つです。  古典物理学は17世紀にニュートンらによって 確立された力学をもとに、19世紀までにほぼ完成 した、材料力学、熱力学、電磁気学などをいいます。 > 僕は、今高3で、  物理学の教科書の目次を見てみて 下さい。アルファー線とかベーター線 とかの話が出てくる原子物理学の 範囲以外は全てこの古典力学の 範疇であることが分かる思います。  現代物理学は、20世紀に入ってから アインシュタインらによって 作られた相対性理論や、ニールス・ボーア、 ハイゼンベルグらによって作られた 量子力学をいい、高校の電磁気学の 一部と原子物理学の範囲はこの 分野への入門のきっかけを作る 内容になっています。  理学部でも工学部でも、1,2年の教養 課程と言われる時期に、物理学という 授業があります。この内容は殆ど高校の 物理の内容ですが、理学部物理学科では 相対性理論の基礎的のところまでこの 授業でやるはずです。工学部では 割愛されます。  またこの物理学という授業とは別に 理学部でも工学部でも、量子力学とか 量子工学、量子論といった名前の授業が あるはずですが、工学部では量子力学の 初期のころの基本的なところしかやらない のに対して、理学部ではちゃんと20世紀の 量子力学の発展を一通り勉強します。  現代物理学の理論だけでは、宇宙とか素粒子の 謎を解き明かすことができなかったため、 1960年代くらいから発展してきているのが、 超対称性の理論とか、超弦理論に代表される ポスト現代物理学と呼ばれる範囲の学問で、 ここになると理学部物理学科でしか やりません。  工学部でもいろいろ難しい事は勉強 するんですが、物理学の知識に限定 して見ると、概ね20世紀初頭 くいらまでのことしかやらないんです。  でも20世紀初頭の知識では、 宇宙の事以外にも、解明不能な ことが沢山あったんで、その後も 物理学は発展してきているわけで、 そこのところが分からないということは 工学部の知識では、今の宇宙に関する 理論を理解することなど不可能だと いう事なんです。  因みに、うちの大学の航空宇宙工学科の 学生に、航空宇宙工学って簡単に 言うと何やってるの?って聞いた ことがあったのですが、そのときの 回答は、機械工学科から、飛行機とか ロケットつくりに役立ちそうな部分だけ 切り取って勉強しているようなところだと 言ってました。

riversend
質問者

お礼

すごく詳しい御解答をしてくださってありがとうございます! なるほど~、工学部はせいぜい現代物理学までしか学ばないんですね。そうするとやはり宇宙について深く学びたければ、理学部となるわけですか。 工学部は“機械工学科から、飛行機とかロケットつくりに役立ちそうな部分だけ切り取って勉強している”ですか。やはり工学部はその名の通り設計部門なんですね。 あと、最初に >自分の専攻と関係なかったのですが、興味があって、自分の大学の航空宇宙工学科と物理学科の大学院の授業を幾つか受けましたので とありますが、専攻と違う授業でも受講することができるんですか?さらに言うと、学部が違っても受講(例えば理学部に在籍していて工学部の授業を受講する)できるのですか? これはもしお時間があればお答え頂けるとうれしいです。 それでは、本当に詳しい御解答ありがとうございました!!

その他の回答 (5)

  • apple-man
  • ベストアンサー率31% (923/2913)
回答No.6

>専攻と違う授業でも受講することができるんですか?  大学、大学院により条件が違うかもしれませんが、 問題ないと思います。 私のいた大学では、取得可能な他学科の 授業の単位数の上限が決まっていて、 その制限内で、他学科の授業が正規に 取れるようになっていました。  正規にというのは、試験を受けて 単位がもらえるという範囲です。  受けている学生がい多く、演習が ないとか、演習がある日だけうまく 抜けるということをすれば、隠れ 受講も可です。(笑)  やったことはありませんが、先生に 相談して、単位はいらないから授業だけ 聞かせてと言えば、大概は大丈夫だと 思います。 >さらに言うと、学部が違っても受講(例えば理学部に在籍していて工学部の授業を受講する)できるのですか?  それも多分条件付きで可能だと思います。 幸か不幸か私のいたところは理工学部というところで、 航空宇宙工学科も物理学科も1つの学部内、 1つのキャンパス内でしたから、敢えて他学部の 授業の受講を検討する必要がなったので、 経験として語れませんが。  他学科の授業を受ける手続きは こんな感じです。 まず自分の学科の担当教授に他学科の授業をとる 連絡を口頭でして、書類に確認印をもらい、 受ける授業の先生にその書類を 渡し、後は授業を受けるだけ。 他学科の授業を受けるといっても 隣の建て屋とか、近くの教室に移るだけで、 自分の学科の授業を受けているのと 大きな差はありませんでした。  ですから条件付きと言っているのは 1)大学側の規則上の問題 と 2)各学部の立地条件 等によるということです。  規則上、大学が許していても、 理学部と工学部のキャンパスが 大きく離れていて、自分の学科の 授業がつまっていると、移動時間が とれず、事実上、自由には他学部の 授業はとれないことになります。      あと余談ですが、最近では他大学の 授業も取れるようです。詳しい条件は 分かりませんが、これまで不可能だった 女子大の授業を、男子学生が受講 できるようになったと話題になって いました。

riversend
質問者

お礼

なるほど、大学によっては大丈夫なんですね。 そうですね、理工学部だとよかったんですけどね・・(苦笑 分かりやすい説明ありがとうございました!!

  • nzw
  • ベストアンサー率72% (137/189)
回答No.5

宇宙関係の専攻というと大体以下の4つです。 1)理学部宇宙物理学専攻 (いわゆる天文学を学ぶところ。天体観測により新しい天体を発見したいとか、天体について新たな知見を得たい人が行くところ。) 2)工学部航空宇宙工学専攻 (ロケットや人工衛星など、宇宙空間を利用するために必要な技術を開発するところ。) 3)理学部物理学専攻宇宙論関連 (相対論の研究などにより、ブラックホールや中性子星、宇宙進化論など現時点では観測できないものを含め、天体を支配する物理を理論考察するところ) 4)理学部物理学専攻宇宙線関連 (宇宙から飛来する素粒子などを観測して、素粒子物理を探求するところ。ちなみに湯川先生の中間子理論で有名な中間子も最初は宇宙線から発見されました。加速器実験が盛んになった現在でも、ニュートリノ振動問題などで素粒子物理学に大きな貢献をしています) 受験で言えば、3)と4)は入学してから選択できるので現時点では選択する必要はありません。(なお、東大だと、1)~4)すべて理科一類ですから入試時点で選択する必要はありません。京大だと学部は入試時点で選択する必要がありますが、理学部に分類される1,3)~4)は入学後自由に選択できるはず。) 望遠鏡をのぞくのは多分1)だけでしょう。この場合、観測設備の良し悪しが大学によって違うので、そのあたりを調べてみるのもいいでしょう。  他の学部や学科の講義を受講できるか、また単位認定されるかは大学によってまちまちです。私が卒業した大学の場合、学部には学科という概念が存在せず、物理でも宇宙物理でも生物でも好きなものを受講でき単位認定されました。ただし、学部をまたいだ受講はできませんでした。  就職に関して言えば、1)の場合一般企業は敬遠するところが多いでしょう。この場合夢に殉じる覚悟がある程度必要です。2)の場合、人工衛星製造開発などをしている民間企業(三菱電機とか)がありますし、工学部で履修する知識は他の機械などの開発にも役立つものが多いのでこの中では一番有利でしょう。3)と4)は物理学専攻の中では厳しい方ですが、量子力学や物性物理をきちんと学習しておけば半導体や通信機器、ナノテク関連などで学習した知識を生かせる可能性があります。  就職が厳しいご時世ですので、自分の興味だけで大学での専攻を選ぶということは難しいかもしれません。特に天文学は利益とは程遠い学問なので。私の周りには偏差値だけで言えばどこの大学のどこの学部でも行けただろうのに、利益とは無縁な研究を志したためになかなか就職できず苦労している人間がたくさんいます。それだけに気安く好きな研究ができるところを選びなさいとは絶対言えないのですが、(経済的には恵まれていなくても)研究者として好きな研究をすることで充実した人生を送っている友人も多数いますので、好きな研究を志すなともいえません。  高校時点でこのようなことを考えるのは難しいかもしれませんが、今後の人生に大きな影響を与えますのでよく考えてみて下さい。ただ、一ついえるのは、研究者として生きていく場合、本当に研究が好きじゃないとできないということでしょうか。  

riversend
質問者

お礼

なるほど~。この4つなら、僕は2)、又は3)のどちらかに迷っているということになりますね。 確かに、東大だと今の時点でここまで悩む必要はないのですが・・・東大に向けた受験勉強をしていなかったのでもう遅いですね・・・ やはり就職に関しては工学が有利ですよね。理学は就職無理学部などということも言ってる本もありましたし・・・ 今後の人生に影響がある大事な選択なのでよく考えて決めたいと思います。 詳しい説明ありがとうございました。

  • seyber
  • ベストアンサー率25% (33/128)
回答No.3

簡単に説明します。 理学部物理学科宇宙物理学専攻は、ニュートンの法則ですとか、相対性理論、ケプラーの法則などを勉強します。(机上です) 工学部物理工学科(航空宇宙工学専攻?) ですが、設計をする人間を育てる目的らしいです。 航空宇宙工学専攻でしたら、航空力学から、宇宙力学 から、製作技術を学ぶと思います。 工学部では、図面の書き方や、材料学、材料力学などを履修します。 どちらを選ぶかで卒業後の進路(仕事)は大きく違ってきてしまいます。 (しまったと思っても後の祭りです) 卒業後、どういう職業に就きたいか決まっておられない方は、 どうも卒業しても航空機の設計など出来ないレベルで卒業なされるようです。 飛行機を作りたい。こう言う目的のある方は、在学中に自己流で航空機のまとに飛ぶ図面を作成出来るようです。(出来る友人が出来、レベルが違ってしまいます)

riversend
質問者

お礼

なるほど、理学と工学は根本的に違うんですね。宇宙自体について学ぶには理学で、宇宙に行くのを目指すのが工学といったところでしょうか。 それなら確かに将来の進路もかなり違ってきますね。 良く考えて後悔のないようにしたいと思います。 夢が決まっていればやる気も違いますしね。 頑張ります。ありがとうございました!

  • Rossana
  • ベストアンサー率33% (131/394)
回答No.2

詳しく知りませんが。 純粋に宇宙の真理を追究したいなら,理学部。 将来宇宙に関連して人の役に立つようなものを開発したいなら,工学部。 って感じだと思います。 就職とかを考えてるなら工学部の方がいいと思いますが,理学部の方が理論的なことは詳しくやると思うので,学者を目指すなら理学部のがいいのでは。 想像以上に高校の勉強とは比にならないほど難しいと思います。 素粒子論,相対性理論等で気の遠くなるような数式が出て来ると思います。 単に宇宙が好きだという生半可な気持ちではついていけないと思いますよ。 きっと大学でしっかり勉強したら今やってる高校の勉強はとっても簡単に思えることでしょう。 夢を求めて努力して頑張って下さい。

riversend
質問者

お礼

お返事遅くなりました。 真理の追究が理学部で、人に役立つような開発が工学部ですか。やはり噂どおり理学部は就職面では工学部より不利なんですね。というか理系では就職率は低い部類なんでしょうか。少し不安です。 はい、自分でも相対論などの入門書のようなものを読んでみたりもしましたが、とんでもないですね。でもやはり好きなので、ワクワクしたところもありました。 ありがとうございました。

回答No.1

荒っぽく言うと(というか、その程度しか知らないんですが) 理学部では「宇宙はどうやってできたのか」を考える研究、 工学部では「ロケットを上手く飛ばす」研究をしていると思います。 どっちにしろ、すごく難しいです。頑張ってね。

riversend
質問者

お礼

お礼が遅れてしまい、申し訳ありません。 なるほど、理学部はその名の通り「理」を学ぶのであって、工学は設計とかなのですね。 ありがとうございました。頑張ります!

関連するQ&A

専門家に質問してみよう