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頬笑む、自働車、・・・

日本語には、一般に使われている他に別の漢字表記もある言葉があります。 例えば標題のような言葉です。辞書にもちゃんと載っています。字を見ると、なるほどと納得がいき、もしかしたら「微笑む」や「自動車」よりも、この方が意味が合っていて良いのかもとさえ思えます。 こういう言葉、他に何があるでしょうか?

  • gesui3
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質問者が選んだベストアンサー

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  • kine-ore
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回答No.3

#2です。 >大正時代にはこれが普通だったのではないでしょうか。時代が下ってから、現在のような「自動車」が普通になった気がします。  : 幕末・明治初期の「オート」などの翻訳語の頃から、既に「自働詞」か「自動詞」、「自働車」か「自動車」などとして併存していました。 ただし、「帝國憲法」の文言には「參政權又ハ自働權」と、人偏付きの方が用いられていました。 戦後の漢字制限以降は「自動」に一本化されたことになります。

gesui3
質問者

お礼

幕末明治の頃から既にそうだったのですね。 大正時代の文献を見ていると普通に使っています。 「戦後の漢字制限」が一つの画期になったのですね。 (今も辞書の見出し語に併記しているのが微妙です) ありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • Nakay702
  • ベストアンサー率80% (9723/12095)
回答No.5

質問者からのお礼を拝見しました。 >(演説は、演舌とも書くと今回気づきました) ⇒なるほど、これも考えられますね。ある人が「初恋」を「発恋」と書いていたのを思い出しました。ある意味、これもナットクです。こういう言い方・書き方の類を「民間語源」(Folk etymology) とか言うそうですね。いやあ、おもろい*テーマをありがとうございました。 *「面白い」は能・狂言の世界から出てきた表現らしいですが、当時、「面黒い」(=「面白くない」)という表現もあったらしいですね。

gesui3
質問者

お礼

「民間語源」(Folk etymology) というんですね。 初めて知りました。 「演舌」は勝海舟の日記に時々出てきます。 「面黒い」とは、面白い! 笑顔になると顔を上げて能面の明度が上がり、つまらないとうつむいて明度が下がったからでしょうか。 *一般に能では、ややうつむいて片手をかざして添えるのは、「泣き」の所作ですよね。

gesui3
質問者

補足

昨日、偶然、辞書で次のようなのも見つけました。 【簡単・簡短】 手短に言っている観が満載の、ナイスの言葉です。

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.4

#3です。 >幕末明治の頃から既にそうだったのですね。  : 「働(はたら)く」という字は「人偏」に「動(うご)く」を組み合わせた、わが国独自の「国字」です。 (今日では本場中国に逆輸入されて中国語にもなっていますが。) この「働く」は、中古の「宇津保物語」「今昔物語」などでは「急に動く動作」に遣われたが、中世以降は「人が勉(つと)めて行う」という意味に膨らんでいったようです。 幕末以来「オートマチック」などの訳語として「自働的」「自動的」が混在するのは、大げさに言えば、いわば漢字のままを尊重するか国字を以って和語の意味の多様性を尊重するかといったスタンスの違いと見なせるかもしれません。 ちなみにわが国最初の国語辞典「言海」では「ジドー」という音遣いでは漢熟語「自動」を、「はたらき」といった和語遣いでは人偏付きを立項しているようです。 「動詞(ドーシ)」と「働詞(はたらきことば)」といったように。 次のように国会図書館などで過去の文献を当たってみてください。 1.「他動詞幷自動詞」 藤沢親之 著[他]「日本消息文典. 中」(明治7年刊) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/866393/22 2.「働詞之變化」 チ・エス・ピネヲ氏 原著[他]「英文典独案内 : 文法詳解」(明治19年刊) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/870305/5

gesui3
質問者

お礼

これは大変なことになってきました。 しかし、私が知りたいのはそういうことではなく、 他にも表記があって辞書の見出し語にも併記してあり、一般的でない方が却って実感がある表記をお尋ねしている次第です。 あしからずご了承ください。

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.2

一般に「熟字訓」や「当て字」「振り仮名」「ルビ訓み」などと呼ばれる、和語を漢語で当てて読ませるやり方は、とりわけルビ付きの印刷文化が盛んになった明治期以降に乱立しましたが、戦後の漢字制限を経て今日ではその一部だけが残っている形です。 「頬笑む」は梶井基次郎の「檸檬」で、「自働車」も梶井の「書翰」や永井荷風の「荷風随筆」で用いられています。 徳富蘆花「思出の記」では「含笑む」が遣われていますが、こちらは流行りませんでした。 一方で、特に教科書に採用される漱石の漢字遣いは辞書にも多く載っています。 「煩(うるさ)い」を古典の「五月蠅(さばえ)」に当てて「五月蠅(うるさ)い」としたものですが、これも漱石の作品によって定着したものですが、「三四郎」での「煩瑣(うるさ)い」とした方は廃れています。 「喧(やかま)しく」も「三四郎」では「八釡間敷く」ですが、こちらは活用の利く「八釡しい」や「矢釜しい」の方が当て字としては好まれたようです。 「相撲(すもう)」も「角力」とも遣いますが「角闘」などは廃りました。 「木霊(こだま)」は「木魂」「谺」とも遣いますが、「木精」(夏目漱石「明暗」)、「山彦」(泉鏡花「高野聖」)、「谺響」(森鴎外「即興詩人」)、「木魅」(日夏耿之介「大鴉」)などは少数派になっています。

gesui3
質問者

お礼

博識の披露を、ありがとうございます。 > 「自働車」も梶井の「書翰」や永井荷風の「荷風随筆」で用いられています。 というよりは、 大正時代にはこれが普通だったのではないでしょうか。時代が下ってから、現在のような「自動車」が普通になった気がします。 気のせいかもしれませんが、自分も子どものころに学校で習ったのは「自働車」だったような・・・・?

  • Nakay702
  • ベストアンサー率80% (9723/12095)
回答No.1

>日本語には、一般に使われている他に別の漢字表記もある言葉があります。 例えば標題のような言葉です。辞書にもちゃんと載っています。字を見ると、なるほどと納得がいき、もしかしたら「微笑む」や「自動車」よりも、この方が意味が合っていて良いのかもとさえ思えます。 こういう言葉、他に何があるでしょうか? ⇒次のような例があり得ます。カッコ内が本来の綴りです。 1.「欠除する」(←「欠如する」)、 2.「決論を出す」(←「結論を出す」)、 3.「いとこ同志」(←「いとこ同士」)。 いずれも、なるほどと納得がいく(または、混乱する)ような例だと思います。 (私は、1や2は、学生時代まで間違って使っていました!)

gesui3
質問者

お礼

3は、辞書で見ても、正当な字ですね。今回初めて知りました。ありがとうございました。 (演説は、演舌とも書くと今回気づきました)

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