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天井点検口の仕様について

屋根断熱(垂木間GW充填を想定)の場合の天井点検口の仕様について ですが、「一般型」と「気密型」のどちらを選択すべきでしょうか? 天井断熱の場合は天井内は外部扱いとなり(高温状態になるため)換気が必要になりますが、屋根断熱の下の天井空間は「屋内扱い」かつ「非冷暖房空間」になり、換気はしないと思います。 隙間だらけの住宅でればさほど気にすることもないのでしょうが、それなりに気密性が高い場合の天井懐はほぼ「密閉状態」になりますよね?(天井と壁の隙間はあるにしても) 屋根断熱材を覆う防湿気密シートがその分かれ目なるため、「気密」のことだけを考えると「一般型」で良さそうな気もします。 一方で、基礎断熱では「床下と屋内を一体」と考えるのと同様に「天井と屋内を一体」と考えるのが一番簡単な気もしますが、冷暖房のことを考えると無駄な空間が増え勿体ないので天井内は「非冷暖房空間」として扱うと思います。 この観点(温熱環境)から考ると、特に暖房時の暖気は天井内へ逃げてしまうと思うので「気密型」にした方が良いのかな?と思う反面、 点検口だけを気密型にしたところで、他の部分のわずかな隙間から天井内に逃げてしまうのかな?と思ったりもするので「一般型点検口」でも十分なのかしらと? しかし(こちらの視点の方が重要かも?)特に加湿器等を使ったりしていると湿気も同時に天井内へ取り込まれることになると思いますから、いくら断熱してあっても露点温度以下になれば必ず結露⇒カビが想定されますので、やはり「気密型」にしておくべきなのか? 考えが整理しきれていないこともあり間違った認識のまま考えてしまっている可能性もありますが、何かアドバイスいただけることがありましたらよろしくお願いいたします。

専門家の回答 ( 2 )

回答No.2

まず、屋根断熱のみであるならば、密閉に近い小屋裏(天井裏)はつくらないほうがいいです。 気積を小さくしても、等級4レベルであれば熱効率は大差ありません。ロフトなどにして小屋裏を解放した方がいいと思います。 高い天井は熱気が上部に集まりやすいため、サーキュレーターなどを使って屋内空気を循環させましょう。 夏場は、密閉に近い小屋裏があると逆結露になることもあります。 小屋裏の熱気が抜けなくなり、冷やされた屋内との温度差が出る可能性があるからです。 spicelikeさんの考え方は的を得ていますので、ガラリという発想も悪くはないと思います。

spicelike
質問者

お礼

お忙しい中回答いただきありがとうございます。 いろいろ難しく考えすぎていたかもしれません。 冷静に考えてみると、屋根断熱で天井なし(勾配なりに仕上げるという意味)の場合でも天井仕上げ材と防湿気密シートの間には隙間がありますから、その隙間が水平かつ広くなったと考えると、同じことになりますよね。(断熱材に沿って下地の上に天井を張るか、天井を吊るかの違い) せっかくの勾配屋根を生かすためには天井がないに越したことはないのですが、どうしても必要な場所(もちろんなくせないことはないのですが)は天井を張ることにして、ガラリを設けるかどうかについてはもう一度工務店さんと相談してみようと思います。 サーキュレーターは設置予定です。 夏場の逆転結露についても注意が必要ですね。(言葉では聞いたことがありますが、しっかり理解するために原理を勉強してみます) 理解が深まる適切なアドバイスをいただきまして、本当にありがとうございました!

佐藤 直子(@n-space) プロフィール

一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画...

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回答No.1

高断熱高気密住宅で屋根断熱をする場合は、勾配天井にして空間を広くとるなどして、小屋裏は設けません。 屋内部分はどの部屋も大きく気温は変わらない一空間となります。 小屋裏は密閉するわけではないので気密性の高い点検口を設ける必要はないと思います。 天井断熱、屋根断熱単体で既定の性能(厚みなどの問題)をとれず併用することがあるようですが、小屋裏が密閉空間になるのは結露の原因にもなります。そういった場合は天井でも気密性を取り、小屋裏の換気が必要になります。

spicelike
質問者

お礼

専門家から回答いただけて助かります。 おかげ様でかなり整理がつきましたが、念のため確認させてください。もしお時間が許すようでしたら、再度ご回答のほど宜しくお願いいたします。 >(一部省略)小屋裏は密閉するわけではないので気密性の高い点検口を設ける必要はないと思います。 >天井断熱、屋根断熱単体で既定の性能(厚みなどの問題)をとれず併用することがあるようですが、小屋裏が密閉空間になるのは結露の原因にもなります。そういった場合は天井でも気密性を取り、小屋裏の換気が必要になります。 まずは自分なりに整理してみました。 ・天井でも断熱(天井には気密シートを張り、断熱気密型点検口を設置)してしまうと「密閉空間」となるので、その場合は換気は必須。 ・屋根断熱の場合における天井内(一部の部屋に天井を設ける場合)は断熱材により外気の影響を及ぼさないため、湿気があるとしても冷気が入り込んで結露してしまうことはまずない。空間内の湿気はおそらく木部にて吸湿や放湿されると思われる・・。 屋根断熱にしても天井断熱にしても、断熱材のことろが気密ラインとなり(防湿気密シートで覆うため)、そこから内側が屋内扱いになるということかと思います。 仮に一部に天井(断熱気密なし)を設ける必要があるにしても、「気密性」という意味では「隙間がある」(壁と天井際などに)のでそもそも気密型点検口を設ける意味がないと理解をしました。(間違っているでしょうか?) その場合に気になるのは、暖房時における「湿気を伴った暖気」が天井懐(小屋裏内)へ及ぼす影響についてです。(加湿器を使う場合は特に) 湿気はそのまま天井や点検口の隙間から天井懐(小屋裏内)へ流れ込んでしまうと思うので、もし仮に天井内が「露点温度以下」になるとその時点で結露してしまうかもしれない?という懸念があります。 光熱費のことだけを考えると天井内は温めないに越したとこがありませんが、結露のことも併せて考えると天井内(小屋裏内)と部屋の温度をできる限り均一にした方が良いのかもしれませんね。 その場合でも気になるのが、いくら天井や点検口に隙間があるといってもわずかな隙間でしょうから、天井懐(小屋裏内)の温度よりは天井面付近の温度の方が高いと思われます。そう考えますと、天井内の温度が露点温度以下(例えば暖房時の部屋の設定温度23度くらいの時に(天井内の温度がどの程度かはわかりませんが)たとえば温度20度くらいにはなるとして、湿度70%で露点温度14.4度です。) になるかどうかですが・・・。 「高気密高断熱住宅のため14.4度以下にはならない」ということであれば問題ないと判断できるでしょうし、他方で断熱性能・気密性能如何によっては露点温度以下に下がってしまう可能性があるのかないのか?判断が難しいところです。(結局断熱性能や、気密性能がどの程度あればよいのか?といった、建物の基本性能問題に立ち返るしかないのかもしれませんが・・) そうした心配をするくらいなら(自分で計算できるわけでもなく、かといって工務店に聞いてもなしのつぶて)、天井にガラリ(部屋と天井内を通気させるための)を設けておく方が無難かなとも思ったりしますが(光熱費が上がることはやむを得ないこととして)、その点についてはいかがでしょうか? できればガラリは設けたくはないのですが、(あくまでも一般的な考えとしては)設けなくても特に問題ないと考えて差し支えないでしょうか? (※ちなみに、断熱性能に関しては「断熱等性能 等級4」をかろうじてクリアしてる程度です。気密性に関しては工務店側からはC値:1.0以下(測定します)は守りますと言われてます。甘すぎるかな?)

佐藤 直子(@n-space) プロフィール

一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画...

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