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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:観葉植物の名前に詳しい方)

観葉植物の名前に詳しい方

bannzaiusagiの回答

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回答No.4

おそらく「人が交雑由来と確認できている物」という意味だと思います。園芸種は交配した人が解っている物が多く、野生由来の交雑物は発見者が両親にあたる別種2種類が入り混じって自生している中で交雑している個体を見つけ、2種類の特徴の一部それぞれを受け継いでいたり、その状況から「この2種類間の間で交雑したに違いない」と思えば 発表時に学名にsp.を付けるという程度。 学名と言うものはかなり古い歴史を持ちますが、植物の分類は今では従来とは別の分類方法が用いられたり、現代だと特に学名の変更が頻繁に起きます。現代は遺伝子レベルで調べられる様になったので昔の分類が実は間違っていた事が判明したり、どうしても特徴が異なるので分離させられたり。絶えず何かが変更されていきます・・・。 結局は昔学名を付けた植物学者の技量というか、当時は見た目と特徴からしか何の仲間か予想ができなかったので、「あの植物に良く似てるから仲間なんだろう」と決めつけて学名が発表され、それが定着してしまったけど遺伝子レベルで調べてみると「全然同じ仲間じゃないと判明」というものがかなり多くなってきた訳で・・・。 これから更に多くの植物の遺伝子が調べられれば同じ植物のそれぞれ原種とされていた物が、太古からそれぞれどのように別れ進化(変化)してきたのがだんだんとわかってくるのでしょうが、今のところはまだまだ不明な物が多く原種が古代の先祖にあたる植物の直系か、急激な環境変化後に適応して出来た変種か、それとも人が植物に興味を持ちだす前から既に交雑して出来ていたものであるかが少しづつ解ってくるのでしょう。 ざっくばらんに言うと「確かに人が交雑由来と確認できているもの」だからsp.を付けておくのだと思います。将来は原種と呼ばれている物でも分布が近かったり混在している物ならそのうち「これは近縁種同士が交雑して出来た個体由来だった」として原種だというのは取り消されてしまう物が出てくるかもしれません。 氷河期以前に生えていて氷河期後に絶滅してしまった植物と言うのは結構あったらしく、確かツンドラ地帯の永久凍土だったかが一部溶けた時に採取した土に植物の種子が混じっていて、試しに蒔いてみたら発芽して太古に生えていたナデシコ科の花が咲いたのだそうです。現在生えている物によく似た物は無いらしく、分類上は新種扱いだそうです。これあたりも遺伝子を詳しく調べれば現在のナデシコ科植物のどれかの直接の先祖にあたったり、子孫は既に絶滅しているかなどが詳しく判明するのでしょう。場合によっては現在の特徴が大きく違うので異属が多いナデシコ科の進化具合迄が予想できるのかもしれません。 植物の分類や学名は、あくまでも人が予想した情報であって必ずしも正確とは限らないんですね・・・。 ではなぜ学名が有るかと言うと、昔はそれぞれの国で同じ植物の事を自分の国の言葉で呼んでいたので、外国と交流できる様に成ると共通語が必要になったためです。昔はカメラも無く伝える方法は話すか文字に書くのみ。例えばある国の人が他所の国の薬草を手に入れたいと思っても自分の国での呼び名では相手に伝えても通じません。なので交流のある国の植物関係の専門家同士で最初にこの植物は「何の仲間で(属名)どんな特徴を持つ(種小名)」とかなり短いけれど的確な説明の決まりを作って、それをラテン語表記し「各国共通名」として後世に残したのが基に世界に広まり現在まで使われているわけです。日本も明治期に入り欧米文化を取り入れる目的から外国から植物を学名でも古い文献だと輸入する為に使う様に。 学名は昔は属名・種小名の他にもっといろいろ表記されてました。元々はそれまでに知られていなかった(学名を付けていなかった)植物を見つけ最初にその学名を付けた学者の姓名が種小名の後ろに付き更に後ろに変種を表す言葉やsp.が付いていたのですが、最近は命名者の姓名の表記は大抵省かれてしまっています。省かれてしまっている場合sp.を最初に付けたのはその学者だったはずなのですが、現在ではそういう由来で無い物にでも、園芸種なら図鑑や書籍の著書や画像の撮影者自身が「由来は知らないけれど見て明らかに交配種」と解る品種名不明の物にsp.を付けているのを結構見かけます。これは分類上のsp.ではなく著者や撮影者の個人的都合から便宜上付けているsp.で、この植物に詳しく品種名が画像を見ただけで解ってしまう人にとってはsp.が付く個体ではありません。 山野草や外国のワイルドフラワーの場合は野生種の自生地と確認できて外見も野生種であれば大抵は原種とみなします。時折突然変異で別の特徴を持ったものも、植物学を学んでいる専門家以外の人が本やサイトなどで紹介する時sp.表記しているのが見うけられますが(例えば極端に草丈が低いとか葉に斑模様入りの物とか)正確には変種扱い。葉緑素が部分的に欠損する様な斑模様を外国ではバリエガータと呼ぶ事からもvarと書くのが正しいはずで意味を取り違えて使っている人もいる様です。 結局は植物はずっと同じなのに人の都合でしょっちゅう変わってしまう学名は必ずしも正確とは言えませんし用語も便宜上使われているだけで、詳しく知ろうとすればするだけ矛盾点は出て来てしまうものですし、属名も種小名も数年毎にちょくちょく変更されてしまうのです。あまりくわしく突き詰めない方が良いですよ。どうせ覚えていても変わる事が結構ありますから。私が好きで集めている種類だけに限っても私の栽培歴うん十年のうちに途中で学名の属名や種小名が変わってしまった物は10種類くらい、中には2度変更された物も・・・。 特にシラーの仲間の学名は属名がちょくちょく分離されたり種小名が変わったり。それを人によっては変更されてかなり経つのに旧学名の方で呼んだりで紛らわしい事極まりない・・・。例えば昔の学名が日本での流通名になってしまっている「シラー・ヒスパニカ(又はカンパニュラータ)」は現在の学名だと「ヒアシンソイデス・ヒスパニカ」。見た目はかなり違うのに分類上はヒアシンスの方に近いそうで変更されたそうです。このシラーを名乗らされている種類は別属のチオノドクサの種類と割と簡単に交雑するそうです。おそらく大昔は共通の先祖を持ち途中から分かれた近縁なのでしょう。私はこれら早春に咲く小球根類が好きで何種類も集めて咲かせていますが、おそらく遺伝子情報を調べればそんなに違いはないのでは?いろいろと変わると紛らわしいし、今でもわざわざ属を分けて分類する意味があるのかな?と感じてしまいます・・・。

-ruin-
質問者

お礼

なるほど。 詳しい解説ありがとうございました。

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