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落花生の保存方法とは?
- 落花生の収穫後の保存方法について知りたいです。
- 節分にお店で売られている袋入りの落花生と、収穫した落花生の保存方法の違いを教えてください。
- 乾燥させるだけで収穫した落花生はお店で買うのと同じようになるのでしょうか?
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私も北海道出身です。近年は私の住む東部でもサツマイモが栽培可能になったりと今までは本州迄でしか栽培できなかった野菜が結構収穫できる様になりましたね。 札幌辺りだと落花生の栽培も出来るんですね~。興味を持ったので市販の殻付き落花の作り方を自分なりに調べてみました。 その結果、残念ながらどうやら個人では市販品並みの殻付き落花生の加工は難しいそうです・・・。 加工業者は業者用の大型乾燥器でかなり強めの乾燥をかけるそうで、素人が同じ様に作る方法は無いようです。昔だと自家用の殻付き落花生を作るには炭焼きしたりしたそうで、現在だと似た様に加工するのは難しいらしく、殻を剥いてから乾煎りするのが簡単だそうですが、本来北海道だけの習慣である「殻付き落花生を節分に撒く」と言うのは昔は本州ではほとんど行われなかったので(最近は本州でも北海道の真似をして撒くところも出てきたとか)、炭の粉や焦げなどがついていたり、殻無しのだと撒くのには向かないでしょうね・・・。 個人で出来るレベルの乾燥は来年の種子保存用程度らしく、市販の物は発芽能力を完全に失うほどに強い乾燥がかけられている様です。おそらく業者が使う乾燥器は焙煎までの強めの熱とはいかないものの、電気熱を使って焙煎よりは低めの温度でかなり長時間かけゆっくりと水分を飛ばす様に乾燥させているものと思われます。 私が調べ見つけたのはこの程度ですが、インターネットで「殻付き落花生 市販 作り方」のキーワードで検索すると関連していそうなサイトがいくつもヒットしますので、その中で作り方が出ていそうなサイトを出来るだけ多く読んでみると加工の詳しい内容や他の方法での作り方が見つかるかもしれません。 種子系の収穫物を食用で保存する時は出来るだけ湿度が低い場所で乾燥させ保存し続けなければなりません。特に油を多く含む豆類だと保管が不十分であれば油が変質し味が悪く成ったり、怖いのはカビが少しでも生えてそれに気が付かずに食べれば食中毒を起こす事もあります。なので、北海道の一般のお宅で食用として保管するにはかなり気を遣わなければならないのでは・・・。北海道の住宅は気密性が高く乾燥しがちな事自体は種子の保存には良いのですが、湿度が低いのは人の健康には良くなくそれを防ぐのに洗濯物を室内に干したり加湿器を使ったり。その「人の為に湿度を補う事」で調節された環境が保管の環境には向かないのです・・・。でもかといって屋外や無加温の室内での寒さは落花生の種子には寒すぎるでしょうから、食用の落花生保管場所に向く場所を見つけるのは大変そう・・・。落花生は本来寒い地域では育たなかった植物ですから、もしかすると来年栽培用に残しておく種子の保管場所にも悩んでしまうかも・・・。 市販品の様に収穫後すぐに加工し完全に熱で乾燥させてから、出荷までは湿度が低い適切な環境が保てる施設で大量に保管しておくとの事(北海道限定で節分が近くなると殻付き落花生が多く売れる様になってからは、昔よりも加工済み製品の出荷までの保管期間が長くなったと以前聞いたことが)なので市販の殻付き落花生でも袋の封を開けたら出来るだけ早く食べきってしまわないと、だんだん変質して味が落ち栄養素も失ってしまうそうです。 来年の栽培用種子として残す物以外の殻付き落花生の保管方法で一番品質が保ち易く一般家庭向きなのは茹でてから冷凍してしまう事だそうです。でもこれも節分で撒くには向かないですよね・・・。 やはり節分に撒く物は市販品を買ってきて使用、収穫なさったものは無理に乾燥保存させずに早めに食べきってしまった方がよさそうです。 乾燥してしまった物は殻を剥いて油をひかなくても使えるフライパンなどで低温でゆっくりと空炒りし、バターと塩で味付けしてバターピーナッツとして食べたり(これも出来るだけ早く食べきる事)、炒った後に細かく刻んだり砕いてお菓子やお料理で使って早めに食べきった方がよさそうです。素人が行う空気に触れる加工品の保管もあまり長い間は出来ない様ですので・・・。 ただ、自家製ピーナッツバターなど加熱加工後調味しての密閉保管なら少しは長めの保存は出来る様です。あと昔懐かしいピーナツ味噌(甘く味付けしたピーナッツ入りの味味噌)など。 個人的には自家製ピーナッツバターがおすすめです。作り方は私は農家向けの加工販売品の作り方本で覚えましたがインターネットで調べても見つけられるでしょう。作って保管しておけば、パンに塗る・ドレッシングやソースに使うなど洋風で食べる以外にも胡麻和えみたいに野菜のお浸しと和えお醤油で味付けしても美味しいものですし白和えに胡麻の代わりに混ぜても。私は春に川からクレソンを沢山採ってきたら葉だけを大量に摘み取りさっと茹で細かく刻んで水気を適度に絞ってから同じ量くらいのピーナッツバターを混ぜて(味付けしなくても美味しいですがお好みで)それだけを食パンに挟んだクレソンサンドイッチを良く食べたものです。 胡麻豆腐に似た、沖縄料理のジーマーミ豆腐も落花生をすりつぶして作ります。これもピーナッツだけをすりつぶして作ったピーナッツバターが保管してあれば自分で簡単に美味しく作れます。 炒ってから細かく刻んだりすりつぶせば案外いろんな料理やお菓子作りに使え、自家製ピーナッツバターなら比較的長めに保存できます。 殻付きの状態での保存ではありませんが、現在乾燥させてあるものはこのような加工で出来るだけ早めに消費しきってしまい、来年以降も栽培するのなら、収穫後に出来るだけ早めに茹でて(茹でるまで長く置くほど味が落ちるそう)早く冷ましたらできれば急速冷凍で冷凍保存しておいて、それを茹でて食べたり中華料理では生の落花生を使う料理もあるとかで(札幌在住時、貿易商が経営する中華材料店が一般にも小売りもしてくれる専門店がありプロの調理人が使う様な中華材料の品揃えが良く安価に購入できました)その様な料理に使って召し上がってみてはいかがでしょうか。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 食べ方までご教授いただき重ねてありがとうございました。 ※今は道東でもサツマイモが栽培できるのですか!!びっくりです。 実は私は道東(根室管内)の田舎で生まれ育ちましたが、私の家では、サツマイモはもちろんトマトもナスも露地では作れなかったような記憶があります。気候変動と栽培技術の向上なのでしょうか!!