めっきにおける光沢剤の選び方

このQ&Aのポイント
  • 金属の電気化学的な析出反応に関して、均一な析出表面を得るためにめっきの際の光沢剤の選び方を検討しています。
  • 付着機構による抑制剤と消耗機構による抑制剤について、選択の指標や絞り込みの観点を教えてください。
  • 一般的なめっきに用いられる金属種とは異なる金属種の電析に有効な添加剤についても教えてください。
回答を見る
  • 締切済み

めっきにおける光沢剤の選び方について

金属の電気化学的な析出反応に関しまして、均一な析出表面を得たく、 めっきの際の光沢剤の転用が出来ないか検討しておりますが、どの様な構造の 化合物を選んで良いものかいまいち分かりません。 付着機構による抑制剤はカチオンまたはノニオン性で分子量や 表面との相互作用(吸脱着の強さとか)を、消耗機構による抑制剤は 耐還元性の強弱等である程度化合物を絞れないかと愚考しておりますが、 付着機構の促進剤については何を指標に選定すべきでしょうか。 アニオンかつエレクトロンブリッジやイオンブリッジを形成する必要が あるとの記載が見受けられましたが、所謂錯化剤を、安定度定数で選んで 差し支えないものでしょうか。 錯化剤に限らず、どの様な観点で選択すべきかをご教授願えますと幸いです。 なお、電析させたい金属種が一般的にめっきで用いられる金属種と異なりまして 何メッキ用の添加剤が有効かも推察出来ませんので、光沢剤として販売される 混合薬品ではなく、単体の化合物から効果を検証したいと考えております。 また、抑制剤と促進剤の配合比率等には目安などあるものでしょうか。 添加剤メーカーのノウハウになってしまうのですかね… 以上、お手数をお掛けし恐縮ですが、お力添えの程を宜しくお願い申し上げます。

みんなの回答

  • inowell
  • ベストアンサー率57% (12/21)
回答No.1

例えば硫酸銅めっきでは、促進剤としてSPS (bis (3-sulfopropyl) disulfide)が用いられています。 SPSのめっき促進は界面錯形成作用によっ て説明されており、SPSが銅表面の凹部またはVBHの下底部に吸着して濃縮され、SPSのSにCu2+が配位して還元することにより析出反応を促進します。 しかしながら、金属種によって錯体を形成できる官能基や配位の様子は変わるため、該当金属種に対して錯体形成し、析出表面に吸着するポリマーを探すしかありません。 ひたすら電気化学測定を繰り返すと思います。 また、促進剤と抑制剤の比率も実験で探すしかありません。 たくさん実験をする必要があると思いますが、頑張ってください。 ご参考になれば幸いです。

関連するQ&A

  • めっきときずについて

    1なぜ傷があるとめっきが促進されるのでしょうか? 教えてください。2ビーカー中で金属の還元反応を行うとき、溶液中に金属を析出させたいのに、ビーカーがめっきされているというのは、還元速度が遅いためと考えてよいのですか。それはどういった機構なのでしょうか。

  • Niめっきの状態と接着性について

     Znダイカストとある金属部品とをエポキシ接着し製品を組立てようとしています。Znダイカストには耐食性を上げるため、Cu下地のNiめっきをしています。 このNiめっきの状態によって、なぜか接着強度が変わってしまって困っています。  めっき表面が荒れている場合は、比較的接着強度が大きく、光沢のある状態では接着強度が小さくポロッと取れてしまいます。光沢のあるものをサンドペーパなどで荒らすと接着強度が向上したりします(ただ、耐食性は犠牲になってしまいます。)  Niめっきには光沢剤というものが使われているそうですが、めっき表面にはその光沢剤なるものが、表面に析出したりして接着強度を落とすのか?あるいは、表面粗さが接着強度に寄与しているのか? といった点についてご存知の方、お教えいただけませんか?  これによって、ダイキャストの表面を粗した後Niめっきをするべきか、ダイキャストの表面はそのままで、めっきの仕様を変えるべきか、次のアクションを悩んでいます。  

  • 金のメッキ方法について

    ニッケルを下地として金メッキを行っています。 還元剤にはヒドラジンを用いています。 この浴で金は析出するのですが、金に金属光沢が見られません。 金膜の厚さは測定していないので分かりませんが、見たところニッケルは完全にニッケルで覆われているようです。 金メッキに光沢を与えるにはどうしたら良いのでしょうか。

  • 無電解銅メッキ

    基板のTHに行う銅メッキに関してですが、まずは還元反応でPdを析出させ、 その後電気メッキで銅メッキを一定の厚みまで析出させる認識でよいでしょうか? また置換メッキは、金属表面がすべて置換されてしまったら、その後は置換反応は 進まないと考えてよいのでしょうか?

  • めっきの境界について

    金属にめっきをした場合、元の金属とめっきで生成された金属との境界面はどうなっているのでしょうか? とくに、塗装のようにただ表面に付着している状態なのか、化学的に結合して一体物になっているのかについて教えてください。

  • ニッケルメッキとクロムメッキの違いについて

    ブリッジやペグなど金属部品のメッキにおいて ニッケルメッキとクロムメッキの違いを教えてください。 ベースのブリッジ交換のため、何れを選択すれば良いか悩んでいます。 既存のペグなどのメッキ仕様が分からないので、 判別する方法や下記項目について何か情報を教えて頂きたく投稿します。 色合い、 風合い、 光沢の違い、 耐食性の違い、 その他 宜しくお願い致します。

  • 下地金属とめっき金属の密着性に関連する質問

    1.真鍮は、めっきの下地金属によく使われることからも分るように、めっき金属との密着性がよい金属である。  このため、真鍮を陰極として直流電解を行なうと、鉄や鋼のような金属と比べて、めっき金属が析出しやすいはずである。 2.一般的なキレート剤を含有する水酸化ナトリウム水溶液中で鉄を陽極にして電解を行なうと、陰極表面に陽極から溶解した鉄イオンが還元析出する。  陰極表面への鉄の析出は、陰極の素材によって異なり、鉄と真鍮を比較した場合には、1のことから、真鍮を陰極にしたほうが鉄の析出が起こりやすいはずである。  しかし、実際にテストを行なってみると、陰極として鉄を用いた場合の方が、真鍮を用いた場合に比べて鉄の析出が起こりやすいという逆の結果になった。  予測と実際の結果が異なるのは何故なのかを説明するようにとの指示を受けたのですが、めっき業界の経験・知識がないため困っています。  真鍮はめっきの下地によく使われる金属なので、どんな金属でも真鍮上への析出の方が起こりやすいはずであり、そうならない理由を明確に説明するようにと言われていいます。

  • Niめっき処理した電極上にギ酸の化合物が析出、原…

    Niめっき処理した電極上にギ酸の化合物が析出、原因は? めっきに関しては全くの素人です、ぜひともアドバイスお願いします。 タイトルに書いたような現象が発生し、接触不良に至っております。 めっき後だいぶ経ってから(半年ぐらい)この現象が起きています。 電極はSUS製で、析出物はギ酸の塩または化合物です。 めっき工程は (1)脱脂(ディプソール) (2)硫酸処理 (3)塩化ニッケル+コバルト、塩酸 (4)スルファミン酸ニッケル+ほう酸 で、ギ酸は工程で使用していない、とのことです。 工程で使用していない、といいますが、めっき液などに実は入っている、なんてことはあるでしょうか? あるいは、何らかの反応でめっきの上に経時的にギ酸塩が析出するということはあり得ますか? 原因が特定できず、困っています。 どうぞご教示お願いいたします。 追記いたします。 同様の析出物が、めっきした電極上のみでなく、電池(ボタン型)の裏面や周囲にも付着しているものもみられます。 めっき工程と、電池のなかみとの関連(経時的な化学反応?)も考慮すべきでしょうか。

  • 電析と電着の違い

    電析と電着の違い 電析と電着は同じ現象であるけれども、 単に用途が違うだけと考えて良いですか? どちらとも、溶液中で電極の電位を変えることで 電極表面に溶液中に溶けている溶質を析出させるものですが、 前者は何か金属が析出してきて、電位を変えたりすることで また溶液に溶け出すようなイメージで 後者は膜形成してそのまま金属表面に固定してしまうような イメージをもっていますが、 合っていますか? もっと具体的な定義等がありましたら教えて下さい。 検索してみましたが、違いが書かれてあるページは見つかりませんでした。 よろしくお願い致します。

  • メッキの種類について教えてください。

    電子機器用大電流ブスバーのメッキを検討しています。(メッキは素人です) 地金は銅(C1100)で厚み0.5,1,2,3mmの4種ありますです。 形状は特別複雑ではなく、袋小路や微細加工部分はありません。(M3のネジ穴はあります) ●低コスト (一番大事) ●半田付け性が良い ●鉛フリー(絶対必要) ●表面の電気的伝導性の経時劣化が少ない事 ●仮に油などがついても簡単に拭き落とせる。 錫メッキ、ニッケルメッキ等聞きますがどれが上記条件に最もよいのでしょうか? 光沢、無光沢の違いもありますがどの様な違いがあるのでしょうか?  光沢は摩擦係数が小さく、無光沢は微細加工品などによいと聞いた事がありますが上記条件にはどちらがよいのでしょうか?