洗礼の贈り物

質問

洗礼の贈り物とはなんでしょうか…。
詳しくはよく分からなくて、、お母さんに言われてすごく疑問に思いまして…

回答No.1

Kurikuri Maroon（@Kurikuri-Maroon）

キリスト教では、洗礼（バプテスマ）が大変重みを持っています。
クリスチャン（キリスト者）としての承認を得る儀式だからです。
キリスト教信仰が主流となっている国では、いわば国民的文化でもありますよ。

ところで、キリスト教は、カトリックとプロテスタントに分かれています。
派手に見えるとともにいかめしいイメージもあって、神父さんが中心なのがカトリック。ローマ法皇がそのトップです。
これに対して、聖書に非常に忠実で、地道・地味でありながらも信仰に励むのがプロテスタントで、牧師さんが中心。カトリックとは大きく異なり、偶像崇拝が否定されるため（要は、カトリックでよく見られるキリスト像やマリア像を置いてはならない）、教会には十字架しか置きません。牧師さんも、たいていは普段着（少なくともスーツですが）です。
このため、カトリックとプロスタントでは、洗礼の位置づけがやや異なります。

カトリックの場合は、幼児洗礼といって、幼少期にバプテスマを受けるのが半ば一般的です。日本でいうお宮参りのようなもの、と考えていただいても差し支えありません。信仰の深さとは関係のない、形式的なものも多いのです。
洗礼式があり、そのときにお祝い（贈り物）を手渡すことになるのですが、洗礼式の後にみんなで親しく食事を行なう（愛餐会）ことが一般的なので、食事代に相当する金銭を包んで渡すことが、半ば習慣化しているようです。

これに対して、プロテスタントの場合は、その信仰を非常に重視し、受洗（洗礼を受けること）は信仰の深さを誓う儀式となっています。
言い替えると、カトリックのような形式的な洗礼は、まずありません。
このため、洗礼式のときのお祝い（贈り物）も、信仰をさらに深められるような書籍（いのちのことば社というキリスト教専門出版社から出ている書籍など）をプレゼントすることが多いです。また、聖書にも装丁や注解の詳細さなどによるグレードがあるのですが、贈り物としてより高級な聖書をプレゼントすることもよくあります。
ただ、クリスチャンではない一般の人がお祝いする・プレゼントする、といったことは、正直言って、まずありません。その必要もありません。プロテスタントの信仰とはそういうものです。

洗礼の贈り物とは、以上のようなものです。
もちろん、柔軟に考えていただいて構わないのですが、ただし、その信仰の意味合い・カトリックとプロテスタントの違いには、できるだけ配慮・留意していただければ幸いです。