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『桜と筍」の作者名
かつて学校の教科書に載っていた「エッセイ?」の作者を教えてください。 題名は『桜と筍』です。 大まかな内容は、題名とは予想外の内容となっていて、 隣の果樹が自分の地面に落ちたら、自分の所有物になるが、隣地の竹から伸びてきて 自分の敷地に生えてきたら、それは自分の所有になる、というものでした。 この本を改めて読んでみたいと思いましたが、探し出せませんでした。 作者が分かれば、読むことができるかもしれないと期待しています。 どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。 宜しくお願いいたします。
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題名の「桜と筍」ではないのですが、 直木賞作家梅崎春生の「狂い凧」に似通った箇所があります。 狂い凧 梅崎春生 https://www.aozora.gr.jp/cards/001798/files/56775_58206.html 長文ですが終わりの方に出てきます。 笑いを収めて栄介は言った。 「ああ。幸伯父の家も空襲で焼けたんだな」 「焼けなくても、戻って来ないよ」 四郎はけろりとして言った。そして徳利を耳のそばに持って行って、ことことと振った。この貧乏性の癖は、父親の福次郎にもあった。 「戦争に勝つまでという約束だったからね。実際には負けたんだ。もっともザクロを戻してもらっても、どうってことはない。戻してもらいたいのは、他にたくさんある」 幸太郎の話はそれでおしまいになり、ザクロの実の味の話になり、隣家のタケノコがうちの敷地内に生えて来ると掘って食べてもよろしいが、蜜柑だの柿の枝が越境しても実をもいではいけない、という話に移ってしまった。こんな話になると、川津はよくしゃべった。
お礼
この度は、大変あいまいな質問についてお答え下さいまして、ありがとうございます。 ご紹介下さいましたページを拝見し、読み進めるうちに、「ああ、この作品だ!」と思い出しました。 当時はまだ子供でしたので、どうしてあのおじさんが嫌われているのをわかっていて訪ねて来られるのか想像もできませんでした。授業では、送られてきた手紙を破棄した場面が取り上げられていました。 私の記憶に残る場面は、本の数行でしかなかったのに大変驚きました。 あの数行から、この作品を導き出して下さいましたことを深く、感謝いたします。 教科書の題名だけ憶えていましたが(当時もどうして「桜と筍」なのか不明でした)、作者と正式な題名が分かったので、とてもうれしいです。 秋の夜長、じっくり読みたいと思います。 どうもありがとうございました。