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幕末以来80年間ほど国家存亡の危機にあった日本
日本は幕末以来80年間ほど太平洋戦争にいたるまで ずっと「国家存亡の危機」にたたされていたので、 中国大陸ではふだんは温厚な日本人が「鬼」とよばれる状況にまで 追い詰められたのではないでしょうか? もし国際的に孤立すると日本のような小さな国はすぐ大国によって 「国家存亡の危機」にたたされてしまうのではないでしょうか?
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>なぜ軍部はどこを見誤って暴走したのかなと思うのですが これはもうなかなか難しいテーマです。小説などでは読者がついてこれるようにあまり複雑で難しい相関図にはしませんが、現実はかなり複雑な人間模様があるんですね。 まず陸軍内で皇道派と統制派という派閥争いがありました。皇道派ってのは分かりやすくいうと改革派です。日本国内には貧富の格差などの様々な社会問題があり、その一方で政治は足の引っ張り合いばかりしていて何も決められなかったのです。え?私は現代の話はしていませんよ・笑。そこで国民の信望も厚かった昭和天皇の親政のようにして社会改革をしていこう。乱暴にいえば皇道派っていうのはそんな考えでした。 一方の統制派はまあいってみりゃアンチ皇道派です。お前ら考えが甘えよ、世の中そんなに単純じゃねえんだよという感じです。その対立のピークが二二六事件といっていいでしょう。事件を起こした青年将校たちのバックには、皇道派の影がチラつくんです。けれどクーデターは失敗。それによって皇道派は力を失い統制派が主流となります。東条英機は統制派でした。 また他の面では「日々凄まじい勢いで力をつけるソビエト連邦にいかにして対抗するか」という深刻な問題も抱えていました。 第一次世界大戦は、日本軍に大きな悩みを与えました。というのも、第一次世界大戦という戦争は「火薬を中に詰めた鋼鉄の塊をより多く相手に投げつけたほうが勝ち」という戦争だったからです。当時の日本は主な産業が繊維業である軽工業国でした。鋼鉄なんてそんなに作れない。おまけに自動車が普及する需要も市場も存在しない。でも時代は鋼鉄の陸軍を必要としていました。そこで軍需に投資することで重工業化をするということを国策として推し進めたのです。日本の企業がトラックを買えないなら、軍隊がトラックを買うことで自動車産業を育てようとしたのです。 その頃、ロシア革命によって誕生したソビエト連邦は社会主義国の強みを生かして五か年計画というのを行って、急速に重工業化を進めていったのです。広大なロシアの大地で大型トラクターを使って農業をする、なんてことを始めたのです。なにせ日本はお百姓さんが手作業でちっこい田んぼで米作りでしょ?生産効率で敵うわけがない。トラクターのエンジンは戦車のエンジンになりますから、性能が高い戦車をじゃんじゃん作り出したのです。 そのソビエト連邦の恐怖がピークに達したのが「ノモンハン事件」でした。ソ連軍が本気を出したら勝てない。彼我の戦力は既に敵方が大きく上回り、しかもその差は日々拡大してゆく。日中戦争は泥沼化して政治的解決が望めない。そういう八方塞がりの状態ではあったのですよね。
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- ichikawa2017
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>日本は幕末以来80年間ほど太平洋戦争にいたるまでずっと「国家存亡の危機」にたたされていたので、 外国によって「たたされていた」のではなく自国の意志というか政策で国家存亡の危機を招いていました。 >中国大陸ではふだんは温厚な日本人が 質問者さんが温厚かどうかは知りませんが日本人が温厚であるとされた史料は寡聞にして知りません。 古代朝鮮の高句麗の第19代の王である好太王(広開土王)の業績を讃えた碑文にも強い倭(日本人)を屈服させたことが挙げられています。 温厚な倭(日本人)を従えたなどとは記されていません。 五島列島で暮らす人々の貿易船が「倭(日本)による侵略」という意味の倭寇と呼ばれ当時の中国から朝鮮半島にかけての沿岸住民から恐れられていました。 温厚な交易船が来ていたという記述はありませんでした。 日本人が恐れられていることに目を付けた中国人の海賊が倭寇と称して沿岸のみならず内陸部まで荒らし廻っていました。 秀吉が明を目指して朝鮮半島へ出兵したことを「壬辰丁酉の倭乱」として現在でも韓国の人々にしこりを残しています。 >「鬼」とよばれる状況にまで追い詰められたのではないでしょうか? 中国語の「鬼」というのは死んだ人の霊を意味します。英語のghostに相当する言葉です。 日本でも鬼籍という言葉として使われています。 中国の地方政府が作って誰も住まないマンション街を鬼城と呼んでいます。 日本語や英語に訳せばゴーストタウンです。 中国の人達が日本人を幽霊と呼んだということは聞いたことがありません。 >国際的に孤立すると日本のような小さな国はすぐ大国によって「国家存亡の危機」にたたされてしまうのではないでしょうか? 日本はG7を構成するイギリスやイタリアよりも国土面積も人口も凌駕しています。 各国からも決して「小さな国」とは認識されていません。 日本が常任理事国であった国際連盟を脱退して孤立化の道を選んだのは当時の日本です。 結果として「国家存亡の危機」を招きますが大国によって追放された訳ではありませんでした。 蛇足 現在でも中国では「中国人は1人なら竜だけど、3人だと豚になる、日本人は1人なら豚だけど、3人だと竜になる」と恐れられています。 現在でも温厚な国民とは看做されていません。 日本人が自ら温厚だととか小国だとか言い出しますと寧ろ顰蹙を買いますのでご注意下さい。 とは言え戦闘的な言動を取れという意味ではありませんので誤解無きように願います。
お礼
どうもありがとうございます 日本人は「おとなしくて温厚な国民」だと世界からみられていると 思っておりました
- eroero4649
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>日本は幕末以来80年間ほど太平洋戦争にいたるまで >ずっと「国家存亡の危機」にたたされていたので、 明治維新以降の日本史を学校でやることがほとんどないのでしょうがないのですが、そんなことはないですよ。 日露戦争が終わってからは当面の強大な敵国というのはなくなりましたから、大正時代は軍縮期で軍人の肩身が狭い時期でした。この頃、ある海軍の軍人がバスに制服姿で乗っていたところ見知らぬ老人が彼を見て「税金泥棒」といったのでぶん殴ったという武勇伝の持ち主がいます。昭和に軍人が暴走するのは、その軍縮時代の不遇の反動という面もあるのです。 特に第一次世界大戦のときは欧米列強は大戦でアジアどころではなく、生産の多くを軍需産業に回さないといけなかったので、代わりに繊維業でブイブイいわせて空前の大バブルだったんですよ。「成金」という言葉が生まれたのもこの時代でした。 第一次世界大戦と、それによる文明の重工業化が日本の軍部の暴走の基礎となったのは間違いないと思いますね。
お礼
どうもありがとうございます なぜ軍部はどこを見誤って暴走したのかなと思うのですが
- jkpawapuro
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>温厚な日本人が「鬼」とよばれる状況にまで 追い詰められたのではないでしょうか? 日清日露を戦い抜いた当時の日本人は、戦争に強い誇り高い独立国たる民族ですよ。 現代のアメリカの属国として生きるひ弱い温厚な民族とは違うでしょう。 >もし国際的に孤立すると日本のような小さな国はすぐ大国によって 「国家存亡の危機」にたたされてしまうのではないでしょうか? 現代で言うと「孤立して核大国に睨まれたら」でしょうね。
お礼
どうもありがとうございます
お礼
いろいろ丁寧に説明してくださいましてありがとうございます >ソビエト連邦の恐怖がピークに達した 現代は、世界最強の米軍に従属しているので 諸外国の恐怖というのはあまり感じなくてすんでいるのですね