スプリングの焼鈍し処理について

このQ&Aのポイント
  • スプリングの焼鈍し処理については、加工後の残留応力を除くために行われるものです。
  • 焼鈍し処理について図面に指示すべき内容か、またはスプリングメーカーが当たり前の工程として行うかが疑問です。
  • また、線径によって残留応力の違いがあるので、線径が大きい方が残留応力が発生しやすいと思われます。
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スプリングの焼鈍し処理について

はじめまして。 自動車の部品の設計をしている者です。 スプリングの焼鈍しについて教えてください。 私たちのスプリングの図面には、線径、自由長、コイル平均径、ばね定数等々を指示して、スプリングメーカーにスプリングを製作してもらってます。 (線径:0.2~1.0) 今まで全く考えていなかったのですが、焼鈍し処理について指示を全くしてませんでした。 一般的に焼鈍しは加工後の残留応力を除く為にやる物だと理解してますが 図面に指示すべき内容でしょうか?それともスプリングメーカーが当たり前の 工程として焼鈍しを行うのでしょうか? また、線径によって残留応力の違いがあるのでしょうか? 線径が大きい方が残留応力が発生しやすい??? どなたかご教示お願いします。

noname#230358
noname#230358
  • 金属
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みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.4

回答(3) 岩魚内 氏がお書きの 『付随的に青みがかった色を付けるもの』は“ブルーイング”と呼ばれ、 多用されます。 ついでに、“ホットセッティング”なる処理も。 自動車部品の製造メーカーなら、設計者として「常識」扱いされます。 メッキを施すなら、ベーキングも常識。 完成車メーカーの検査に合格できますか? 部品メーカー側なら「承認願い図」を提出すると思いますが、 そのままでは、承認されないのではありませんか? 逆に完成車メーカー側の設計者なら、 部品メーカーに陰で笑われていませんか? 職場で先輩に訊いたり、文献読んだり、バネメーカーに見学行くなり、 方法は幾らでも・・。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

noname#230359
noname#230359
回答No.3

>(線径:0.2~1.0) ってピアノ線でしょう? 記号:SWP-A、SWP-B この熱処理は普通の焼鈍しではありません。   http://www.kagaspring.com/keyword/temper/item_1063.html ピアノ線をコイル巻したあとで、『低温焼なまし』と称する処理を行うことで 耐疲労性を向上させ、付随的に青みがかった色を付けるもの。 ピアノ線は線引きすることで加工硬化させた材料で、炭素鋼などと違い焼入/焼戻しで硬さをドウコウするものではない。 ばね業者によるかもしれないが、経験上は図面に書かなくとも実施するのが常識とされてます。 >残留応力 を取るような熱処理をすると軟化してバネの性能が発揮出来ません。 材質がピアノ線でなければ、全く別の話となる。 同サイト ばねに於ける低温焼なましの注意点 低温焼なましの目的より、有害な残留応力の除去という観点から、低温焼なましはばね成形後なるべく早い時期(ばね成形直後に行わなうことが良いされています。残留応力を内在させたまま放置すると、応力腐食、遅れ破壊といったトラブルを招く可能性が高い。特に高強度材ほど残留応力が高いので注意が必要です。 処理すると残留応力が抜ける程度や変形の程度についても説明してます。 メーカサイトの特注仕様蘭を見たが、熱処理は蘭が無いか、または決め打ちで温度いくらの注釈だけ。ヤッパリ常識化してます。 標準品も<付随的に青みがかった色を付ける>が無ければ鉄色だが、これも無いから処理済ばかり。 鋼材の焼入もふつうは硬さ HRc61±1 とかだけで、焼入/焼戻温度いくらと書かないのと同じことでしょう。 >ホットセッティング セッチングとなまるのが玄い・・・で検索すると即でバネ屋サイトが出ます >調査した内容では***でしたが、最新のやり方も同様でよいのでしょうかとか ピアノ線ばねに最新のやり方?? あるかどうか自分で調べてから回答すべし

noname#230358
質問者

お礼

ご丁寧にご回答ありがとうございました。 いろいろと、初心者の私が考える機会ができました。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

> 一般的に焼鈍しは加工後の残留応力を除く為にやる物だと理解してますが 図面に指示 > すべき内容でしょうか? 自動車部品の設計であれば、YESです。(又は、同類やメーカー的部品の設計では) でも、自動車部品等の設計であれば、当然に設計製作(製造)のスペックが細かな処まで 規定されているので、図面指示していなくても規定が製造部署にあるので、焼鈍し処理は ***℃~###℃の規定値内で処理させることに図面はなっていることになります。 > それともスプリングメーカーが当たり前の工程として焼鈍しを行うのでしょうか? 前述内容を確認下さい。 冶具や装置の部品設計では、YESの処が多いです。 > 線径によって残留応力の違いがあるのでしょうか? > 線径が大きい方が残留応力が発生しやすい??? 一般的にはYESです。焼鈍し処理前の焼き入れ後もその傾向が大きい。 焼鈍し処理時間を長く取れば改善はしますが、焼鈍し処理の冷え方が変わるので、 一般的にはYESです。 手厳しい指摘もありますが、貴社の設計製作(製造)のスペックを確認してから、 現在量産している車種や旧車種のスプリング図面類を確認するなりして、先輩等に 確認するのがよいでしょう。 (調査した内容では***でしたが、最新のやり方も同様でよいのでしょうかとか)

noname#230358
質問者

お礼

ご丁寧にご回答ありがとうございました。 本当に分かり易いご回答で助かりました。 今後も機会がございましたら宜しくお願い致します。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

今まで機能だけを指示して出来上がった品物に問題は無かったのであれば 別に気にする必要性は感じないが 一般的には「焼鈍し」ではなく「焼き戻し」と表現する方が多数 焼き戻しは金属の熱処理で当然のように行われる 刃物やシャフト・歯車 そしてスプリングでも同様 焼入れ焼き戻しがセットと考える。 焼入れして最高硬度を求めず 靭性を残す事で壊れにくくする。 車にたとえると 最高速度200km/毎時→巡航速度160km/毎時 と同じ ※たとえが方が悪い? 焼き戻しの種類も色々とあるのでご自分なりに調べる事をお勧めします。

noname#230358
質問者

補足

ご回答誠にありがとうございました。 スプリングメーカーにいろいろ聞き情報収集できました。

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