ピアノ線の最大応力と剥離の関係について考えています

このQ&Aのポイント
  • 実験準備のために、側面の高さ、面の縦横、重さが指定された物体にピアノ線を取り付けて、応力と剥離の関係を調べたいと考えています。
  • ピアノ線の直径が小さくなるほど、ピアノ線の他端での最大応力が大きくなり、物体が剥離する方向に進んでしまう可能性があります。
  • しかし、直径が1mmのピアノ線でも物体を剥離しない感覚があるため、考え方や式に誤りがあるのかどうかを知りたいです。
回答を見る
  • ベストアンサー

梁の計算

今、実験を行う為の準備段階として以下のような冶具を考えています。 側面の高さh(mm)、面の縦,横x(mm)(h<x)、重さM(g)の正方形の物体(材料は鉄)があり、この物体の面と床との間には粘着力F(1kgf/cm^2)の力で引っ付いています。この物体の1側面中心に長さL(mm),直径r(mm)のピアノ線を一端自由、他端固定の片持梁のモデルのように取り付けて自由端に集中荷重P(N)を受ける場合を考えています。 ここで、ピアノ線を細くすればするほど物体は剥離せずにピアノ線が撓る感覚があるのですが他端の断面上の最大応力σを材料力学の本で調べると σ=(P×L)/((π×r^3)/32) 式を見るとピアノ線の直径rが小さくなればなるほど他端の断面上の最大応力σ(N/mm^2)は大きくなってしまい物体は剥離してしまう方向にいくのでは・・・ [例] 荷重P=1[N],長さL=100[mm],直径1[mm]の場合 断面係数0.0982(mm^3) 曲げモーメント100(Nmm) 最大応力σ=100/0.0982=1018.59(N/mm^2) ピアノ線の断面積×最大応力=800(N) 粘着力F(1kgf/cm^2)は0.09806(N/mm^2)で縦,横x=10(mm)とすると 0.09806×10×10=9.806(N) 上向きの最大応力と下向きの粘着力とを比較すると約81倍も差が・・・ しかし、直径1(mm)のピアノ線は撓って物体を剥離しないような感覚があるのですが考え方や式が間違っているのでしょうか・・・ なにとぞアドバイス宜しくお願い致します。

noname#230358
noname#230358
  • 金属
  • 回答数3
  • ありがとう数3

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.3

パウロさんがイメージされているのは, |← x →|← L →| ______________ ↑P |______________|-------- (A) のような感じですよね? 私が上に描いた絵(下手ですが)が正しいとします。 まず(A)を支点として,ピーリングするのに必要なモーメントMpを考えると,  Mp = (Mg・x + Fx^2・x)/2 = (Mgx + Fx^3)/2 ・・・(1) ここでh=1cmとして,(1)式にx=100 mm,F=1 kgf/cm^2,g=9.8 m/s^2,密度ρ=7.85 g/cm^3(鉄) を代入すれば,  Mp = 49384.65 [N・mm] ・・・(2) つまり,(2)以上のモーメントを掛けないと,正方形の鉄はピーリングされないことになります。 また,この正方形の断面二次モーメントIbは,  Ib=(x・h^3)/12 = (100・10^3)/12 = 8333.33 [mm^4] ・・・(3) ピアノ線の断面二次モーメントIpは,  Ip = πd^4/64 = 3.14・1^4/64 = 0.0490625 [mm^4] ・・・(4) ピアノ線と鉄のヤング率がほぼ同じと仮定すると,(3)と(4)の比で曲げ方向の剛性が比較できますから,  Ib / Ip = 1.7×10^5 [倍] になります。 したがって,正方形ブロックとピアノ線には圧倒的な曲げ剛性の差があり,ピアノ線の先端に力を掛けてピーリングしようとしても,ピアノ線が先に曲がってしまいます。このことから,ピアノ線を細くすればするほど不利になることがおわかりかと思います。 1mmのピアノ線に(2)のモーメントを掛けたら,一発で曲がってしまいますよね。

noname#230358
質問者

お礼

>mina様 お忙しい中、ご検討誠にありがとうございました。 まさにその図の通りです。 >Mp = (Mg・x + Fx^2・x)/2 の式は冶具の重心とFが真ん中であるので2で割っているのですよね? 曲げ方向の剛性の比較も非常にわかりやすくて参考にさせて頂きました。 的確なアドバイスのおかげで次のステップへ進めていけそうです。 ありがとうございました。

その他の回答 (2)

noname#230359
noname#230359
回答No.2

             又は      ○ ̄ ̄ ̄⇒ 引張り    ̄ ̄ ̄ ̄○     │                │     │                │     │                │   ┌─亠─┐              │   │正方形│              ↓   │物体 │             引張り   └───┘ ← 接着   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ の仕様なら、ピアノ線には張力しか発生しません。 φ1mmのピアノ線に、800Nのモーメントを掛ける/計算をするはNG。 <曲げ許容応力計算も> ピアノ線の張力は、(ピアノ線の断面積)×(引張り許容応力)で求め (π/4×φ1×φ1)×(1520N/mm2÷3)≒ 400N SWP-A伸線のまま;耐力1520N/mm2、テストなので安全率;3(静荷重で) (π/4×φ1×φ1)×(2411N/mm2÷3)≒ 631N SWP-B低温焼きなまし;耐力2411N/mm2、安全率;3(静荷重で) ピアノ線が永久変形するまでの荷重は、安全率が1なので、 例えば、(π/4×φ1×φ1)×(1520N/mm2÷1)≒ 1200N となる 以下が、ピアノ線(SWP)の機械的性質用です。 http://www.n-seisen.co.jp/develop/herculee.html 貴殿の記述の、許容応力が小さくなるは、問題無しです。 材料の降伏点(耐力)に対して、計算値の応力が小さいと、 降伏点(耐力)N/mm2 = 計算値の応力N/mm2 × 安全率 にて、 安全率が大きくなり、永久変形に対してのマージンが高くなります。 通常、梁に対してのピアノ線の使用方法は、                ┃                /┃               / ┃               / ┃        ピアノ線 → /  ┃壁              /  ┃面             /   ┃          ━━━━━━┃            横梁 の様に張力で使用します。<特にφ1mmでは>

noname#230358
質問者

お礼

>後の先、アフターユー様 お忙しい中、ご検討頂きましてありがとうございます。 実は材料力学は大学で専攻していなかったので手当たり次第本を漁って 都合の良いモデルを引っ張り出してきたので基礎となる土台が理解不足でした。 この回答を元に実験を行う時の冶具とピアノ線がどの程度までなら実験可能範囲なのかを考慮していきたいと思います。 追記での梁に対してのピアノ線の使用方法はとても参考になりました。 今後の研究に役立てていきたいと思います。 アドバイスありがとうございました。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

>ピアノ線の断面積×最大応力=800(N) ピアノ線は曲げモーメントを受けていますから,応力分布は一様ではありません。撓んだ内側は圧縮応力,外側は引っ張り応力を受けています。従って,最大応力と断面積を掛けた値(800N)は,引きはがしの力を代表する値ではないということになると思います。 引きはがしを考えるのは,あくまでもモーメントの100Nmです。 正確には,ピアノ線の撓みが少ないことと,正方形の物体の大きさも腕の長さに加える必要がありそうですが。

noname#230358
質問者

お礼

ohkawa様 お忙しい中、ご検討頂きありがとうございました。 引き剥がしを考えるのは力×距離のモーメントと考えていたのですが ピアノ線の直径が異なれば撓り方も変わり、物体にかかる力も異なって いくので・・・と思い応力の分野に手を出していました。 モーメントで考えると剥離し始めるであろう正方形の端を支点として考える べきでしょうか?

関連するQ&A

  • 材料力学 断面係数を利用した片もちはりの応力・変位について

    何が駄目なのか分からなくて混乱してしまっているので回答いただけるとありがたいです。 (問) 内径30mm、外径50mm、長さ200mmの角パイプの片もちはりに反対側から1000Nの荷重を加える。このときの最大応力、最大変位は? 最大応力に関しては基本σ=M/Zを利用して、 M=200×1000=200000(N・mm) 四角形の各パイプの断面係数Zは Z=(50^4-30^4/50)/6=18133(mm^3) これを代入して σ=200000/18133=11(N/mm^2) だと思うのですがメモによると1,32×10^7(mm^3)となっています。どこが間違っているのでしょうか? もしかしたらメモが間違っているかも知れません。 あとよろしければ最大変位の解法を教えていただけないでしょうか?

  • 最大曲げ応力度について

    構造屋ではありませんが、曲げ応力度について疑問に思ったことがあります。 はりの曲げ応力度はM/zで、単位は(N/mm^2)です。それで、曲げ応力度の説明で「中立軸から最も遠い点(断面の上下縁)に生じる縁応力度が最大曲げ応力度となる」とあります。 梁の最大曲げ応力度は「中立軸から最も遠い縁」となっていますが単位は(N/mm^2)で単位面積当たりの荷重となっています。この単位の(N/mm^2)の(mm^2)を取り除いて(N)だけで表す方法?単位面積当たりではなく具体的に梁の断面に曲げによって何Nの荷重がかかっているのかわかる方法はあるのでしょうか?宜しくお願いします。

  • 曲げ応力度について

    構造屋ではありませんが、曲げ応力度について疑問に思ったことがあります。 はりの曲げ応力度はM/zで、単位は(N/mm^2)です。それで、曲げ応力度の説明で「中立軸から最も遠い点(断面の上下縁)に生じる縁応力度が最大曲げ応力度となる」とあります。 梁の最大曲げ応力度は「中立軸から最も遠い縁」となっていますが単位は(N/mm^2)で単位面積当たりの荷重となっています。この単位の(N/mm^2)の(mm^2)を取り除いて(N)だけで表す方法?単位面積当たりではなく具体的に梁の断面に曲げによって何Nの荷重がかかっているのかわかる方法はあるのでしょうか?宜しくお願いします。

  • 支持梁計算

    (1)支点AおよびBにかかる反力RA、RB (2)支点Aから2mの点にかかるせん断力 (3)最大曲げモーメント (4)せん断力図(SFD)と曲げモーメント図(BMD) (5)断面形状が長方形で幅40mm、高さ60mmのときの断面係数 (6)梁の最大曲げ応力 全然分からないのでどうか教えてください。 式も教えてもらえれば助かります。

  • 片持ち梁の破壊荷重について

    片持ち張りに荷重をかけた際に、どの程度の荷重をかけると梁が破壊するのか実験と計算で評価したいと考えております。 実験値と計算値を比較した所、大きな乖離がありました。(値は最下部参照) 計算する際の方針として、曲げ応力の最大値を算出し、それが引っ張り応力と等しくなった際に破壊が起こる として考えました。 引っ張り強度に達しても材料が破壊するとは言えないのでしょうか? 正しい破壊荷重を計算するためにどのように考えればよいのか知恵を貸していただければと思います。 尚、実験は静的に力を加えて破壊したときの荷重を破壊荷重としています。 以下、詳細説明 ■考え方 曲げ応力の最大値を算出し、それが引っ張り応力と等しくなった際に破壊が起こる ■梁諸元 材質:ADC12 引っ張り強度:約200MPa(ネット、書籍にて調べたところサイトによりばらつきがありましたが、だいたいこのオーダーでした) 梁の長さL※:13mm ※固定端から荷重点までの距離 断面幅b:12mm 断面高さt:5mm 断面2次モーメントI:bt^3/12=125(mm4) ■計算方法 教科書にのってる最も基本的な式(1)を使用します M:曲げモーメント F:荷重 M=F×L 曲げ応力=M/I×t/2・・・(1) ■実験値と計算値 1.実験 破壊時の梁の先端にかけた荷重:3.4(kN) 2.計算値 曲げ応力が引っ張り強度と等しくなった荷重:780(N)

  • 応力計算について

    φ10とφ2の中実円が繋がって加工されている場合、下記条件の応力はどうのようにして求めればよいのでしょうか? なおその他の諸条件は【条件】を参照 (1)φ2の全ての長さ部分をキリ穴に入れ、φ10の部分を引張り、φ2の部分はキリ穴から抜けないものとしたときの最大引張応力。引張り荷重は1kgfとする。(但しφ10→φ2の段差コーナー部はR=0とする) (2)φ2の全ての長さ部分をキリ穴に入れ、、φ10の長さ方向中央位置(l=35mm)に曲げ方向荷重1kgfが加わった時の最大応力。 【条件】 φ10長さ:70mm φ2長さ:15mm

  • 機械要素学

    次の問題がどちらか一つでも答えを導く式がわかる方がいらっしゃいましたらお願いいたします (1)直径d=55[mm]の軸の回転数n=300[rpm]で、動力L=22kWを伝達するとき、 この軸に用いるべき沈みキーの寸法を決定せよ。ただし、キー材料の許容せん断応力τsa=49[N/mm2]、許容圧縮応力σca=88[N/mm2]とする。 答え.キーの幅b=16[mm],高さh=10[mm],キーの有効長さl=58[mm] (2)キーの幅10[mm],高さ8[mm],有効長さ40[mm]の沈みキーを,直径35[mm]の軸に用いて毎分500回転させたとき,このキーで伝えうるトルクと動力を求めよ。ただしキー材料の許容せん断応力τsa=39[N/mm2],許容圧縮応力σca=78[N/mm2]とする。 答え.トルクT=218.4[N・m],動力L=11.4[kW]

  • 力学

    図2(a)のような寸法の三つの部分(一辺35mmの正方断面棒の右端に図のように幅15mmの溝を作り、直径15mmの穴をあけたもの(2)厚さ15mmの板に同じく 直径15mmの穴をあけたもの、(3)直径15mmの丸棒) を組み合わせて、同図(b)のようなものを作る。今図のように、両端にW=30000Nの加重を加えたとき、次の断面((1)のA-A、(2)のB-Bおよび(3)のC-C、D-D)に働く応力と(1)の断面E-E、F-F間(長さl=10mm)の伸びを計算しなさい。ただし縦弾性係数E=2.0×10^5MPaとする。 (1)断面A-Aに働く引張応力σ1 (2)断面B-Bに働く引張聴力σ2 (3)断面C-Cに働くせん断応力r1および断面D-Dに働くせん断応力応力r2 (4)断面E-EとF-F間の伸びλ わからないでこまっています。 ヒントでもいいのでお願いします。

  • 梁のたわみ量計算(両端固定・等荷重)

    基本的な内容で恐縮ですが、どなたか専門家の方教えてください。 梁の計算(両端固定・等荷重)でたわみ量の計算を教科書通りに行っていますが 単位についてどうしても理解できません たわみ量δ=(5*w*L^4)/(384*E*I) という公式があり、其々のパラメータは 荷重w=▲N/mm^2 長さL=○mm ヤング係数E=●N/mm^2 断面二次モーメントI:■mm^4(=bh^3/12) となりますが、これだとたわみ量の単位は無し、すなわち無次元数 となってしまいます。 たわみ量の単位はmmとなるはずですが、どこが間違っているのでしょうか。

  • 片持ち梁の強度計算

    こんばんわ。 http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1134280.jpg 単純片持ち梁の根元に三角補強を追加した強度計算問題です. 根元の応力を求めたいのですが, 下記の計算方法で合っているのが確認して頂けませんでしょうか? この手の勉強はしたことないので,まったく自身がありません. 根元の最大モーメント M  M = F×L 曲げモーメントによる応力 σ σ = (M×H)/(根元断面の断面二次モーメント) 一様断面の梁計算なら色々な本で説明されているのですが, 今回のように"根元だけに三角補強" っていう場合が自信ないです. 単純に三角補強分の断面二次モーメントも入れて計算すれば良いだけですか? 曲げと同時にせん断の応力も計算するべきだとは思いますが… どうかよろしくお願い致します. 参考図 http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1134280.jpg