ハイテンション鋼の機械的性質とは?

このQ&Aのポイント
  • 鉄鋼メーカー各社から出ている「ハイテンション鋼」の機械的性質を知りたい。
  • ハイテンション鋼はSS400と比較してどのような性質を持っているのか知りたい。
  • ハイテンション鋼の耐力、引張強さ、ヤング率などの数値情報を知りたい。
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ハイテンション鋼の機械的性質

鉄鋼メーカー各社から出ている「ハイテンション鋼」ですが、どこを調べても機械的性質が明確に表示されているところを探し出せません。 基本的なところで耐力、引張強さ、ヤング率あたりを知りたいのですが、各社微妙に性質も違うのではないでしょうか?一般的に・・・という数値でも結構です。ご存知の方、ご教授ください。 それからハイテン鋼の性質ですが、たとえばSS400と比較して同じ荷重に対してたわみが少なく、且つ弾性限度が高いのか、たわみは大きいが弾性限度は高いのか、どちらなのでしょうか? チグハグな質問ですみません。よろしくお願いします。

noname#230358
noname#230358
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noname#230359
noname#230359
回答No.1

一般論になりますが、?ハイテンはその引っ張り強さ(以下省略してTS値)で沢山の銘柄があります。?耐力---一般に鋼材の場合は降伏点(以下省略YP値)---はTSに相関します。?ヤング率はスチールですので変わりません。?硬度は TS値に合わせて高くなってゆきます。?伸びは逆にTS値が上がると、小さくなります。 次に、SS400と比較した性質ですが ?たわみ(つまり剛性ですが)は断面二次モーメントとヤング率に支配されますので(無論外的条件としての荷重、はりのスパン等は変化しないこととして)SS400と変わることはありません。?なにが変わるかというと、強度が変わります。強度が上がるということは壊れにくくなるということです。?つまりYP値が上がることで塑性変形がしづらくなるということです。?塑性変形しづらくなるということは製品を製造するとき、塑性加工が困難になることを意味します。(機械加工であれば、SS400と 大差なく製造可能ですが、プレス等によって製造しようとすると、極めて難しくなってゆきます)?更に、溶接するときも溶け込んだ部位が脆くなる等の 変化がある為、注意が必要になります。 ?塑性加工の困難さはその形状凍結性の悪さによります。つまりYP値が高いということは、弾性限度が高くなることを意味し、スプリングバックが大きくなる のです。(スプリングバックはYP値に比例し、ヤング率に反比例します) 以上の性質からハイテンを使用する目的は?製品の強度向上、あるいは?製品の 軽量化ということに尽きます。?しかし、軽量化する場合、剛性に余裕がないとできません。(又は、軽量化しながら、断面二次モーメントを大きくできれば可能ではありますが、一般には難しいと思います。) ハイテンの種類は各鉄鋼メーカー殿のホームページで公開している論文もありますので、 参考にされると良いと思います。 以上簡単ですが参考になりましたら幸いです。

noname#230358
質問者

お礼

わかりやすい説明ありがとうございます。 JFEのサイトからもハイテン鋼のカタログを見つけました。 ハイテン鋼といってもたくさん種類がありますね。 ありがとうございました。

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