はんだ食われと拡散の違いとは?

このQ&Aのポイント
  • はんだ食われとは、はんだ中の金や銅が溶け出す現象です。
  • 一方、拡散ははんだ中の金や銅が溶け出すことを指します。
  • はんだ食われと拡散は、はんだ接続の世界でよく使われる言葉です。
回答を見る
  • 締切済み

はんだ食われと合金(拡散)の違い

はんだ接続の世界では、一般的にはんだ食われと拡散という言葉がありますが、このはんだ食われと拡散の違いが分かりません。 はんだ食われは、溶融したはんだ内に、固体の金や銅が溶け出すことで、 拡散もはんだ内に金や銅が溶け出すことと認識しています。 もしご存知の方がいましたら、ぜひご教授お願い致します。

noname#230358
noname#230358
  • 金属
  • 回答数3
  • ありがとう数4

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.3

教科書的な定義と業界用語では微妙に違うのかもしれませんが・・ 「拡散」というのは熱振動で原子が移動して混ざり合うことですよね。 これは電極母材が溶融はんだに溶け出すだけでなく、はんだが電極に 「染み込む」方向もあります。固体同士の接触面でも起きます。 あくまで原子レベルのスケールでの移動です。 さて、拡散が起きた結果、合金層が形成されるわけですが、この層は もとの電極母材よりも融点が低いのではんだ付け程度の温度でも 融解してしまい溶融はんだ中に流出してしまう、と、    ↓ 新しい金属面が露出する    ↓ そこがまた合金化する    ↓ 融点が下がって溶け出す を繰り返しはじめます。これが起きると先に述べた「拡散」よりもはるかに 速いスピードで母材金属が痩せていきます。これがここで言われている 「食われ」ではないでしょうか? それでよろしいと思います。

noname#230358
質問者

お礼

たいへん勉強になりました。 はんだ付けの場合、はんだ融点以上の温度が長すぎるとはんだ食われになりすいという理解でよろしいでしょうか??

noname#230359
noname#230359
回答No.2

そうですね拡散という物理現象は同じでもその形態がちょっと違いますね。拡散はマスとしての物質の移動を伴いませんが「はんだ食われと」 という場合は溶融はんだに拡散した銅などの金属が溶融半田と共に持ち去られてしまう現象です。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 拡散=合金というイメージがあるのですが、銅などの金属が溶融ハンダに持ち去られてしまう=Sn/Cuの合金層ができるという考えはあっていますでしょうか?

noname#230359
noname#230359
回答No.1

「くわれ」も、母材がはんだの中に「拡散」した結果発生する現象なので同じ現象です。拡散というのは、はんだの中に他の金属が溶解していく現象ですが、現実的にはその温度における溶解度限界で止まってしまいます。 逆に言えば溶解度限界以下の金属量までは少量の金属部分、例えばチップ部品の電極、あるいはプリント配線版のスルーホール部エッジ部分やパッド・ランド部の端部などは、240~250℃のはんだ付け温度であってもどんどんはんだの中に溶け出し(拡散し)、極端な場合は消滅してしまう「くわれ」という現象に発展します。 はんだ継ぎ手のような微細現象だけでなく、鉛フリーなんかの場合は、はんだ槽そのもの(例えばSUS304製などであれば)がはんだくわれによって槽そのものに穴あきが発生しています。(この現象は一般的にエロ-ジョンと呼ばれていますが、私は結果的にくわれ現象だと認識しています) 単位面積ではなく単位体積ですが、 >異種金属が溶融できる割合のような感じでしょうか?? と理解して良いと思います。 ただ、広義の拡散の話は識者の方に譲り、はんだ付けのことに限定して話をします。 まず、はんだ付けの場合「一定温度に管理されたはんだ浴」の中で起こる現象として話が始まります。 そこで、溶解度限界についてですが、各種金属のはんだへの溶解速度を調査した文献などもあり、それを見ると(一定温度の)はんだ中にその金属が溶解していくと溶解速度はどんどん小さくなり最終的には平衡状態になることがわかります。この状態を溶解度限界というようです。 溶解する金属によっては、平衡状態になるずっと前に「はんだ付け性」を阻害することになるので、生産現場ではそのような状態になることはあり得ませんが・・・ その流れで「食われ」について言うと、前述の(C、R等の)チップ電極やプリント配線版の銅は、一般的なはんだ付け条件(例えば250℃×5S程度)では「食われてその金属が全てはんだ浴の中に溶解してしまう」ようなことはめったにありませんが、温度が異常に高い、はんだ付け時間が長い、何度もはんだに接触する・・などの場合は簡単に「食われ」現象が発生します。 Sn-Pbはんだの場合AuやAgの溶解速度を抑制するためにAgを添加したりすることもありますし、Sn-Ag-Cu系のPbフリーはんだでCu食われを抑制するのにCuの含有率の多いものを選定したりします。

noname#230358
質問者

お礼

勉強不足で申し訳ございませんが、差し支えなければ溶解度限界について 詳しく教えて頂けないでしょうか。 ある単位面積当たりの金属の中に、異種金属が溶融できる割合のような感じでしょうか??

関連するQ&A

  • 合金と拡散について

    合金と拡散ということがをよく聞きますが、この二つの言葉の意味合いは同じなのでしょうか? 例えば銅に金が拡散して合金になったという言葉の使い方は間違っているのでしょうか? 拡散=合金と考えてよいのでしょうか?

  • ろう付けにおける拡散について

    一般のSnを主成分の「はんだ付け」で金属接合をおこなった場合、接合面に拡散現象がおこりますが、硬ろう付け等の、銅ろうや銀ろう付けでもおこり、境界層や合金層を形成するのでしょうか? 宜しくお願い致します。

  • 超伝導材料の半田付について

    超伝導材料「ニオブ(Nb)」と微小の金属部品(銅+金メッキ)に半田付がうまくできないのですが、良い方法はありますでしょうか? 色々と調べたのですが、超音波半田コテが良いと聞いて試したのですが、うまくいきません。 温度が駄目だったのでしょうか? フラックス使用した方がいいのでしょうか? ご存知の方がおりましたら、 ご教授の程、よろしくお願いいたします。

  • 鉛フリー半田への溶解量

    最近は鉛フリー半田が主流となっていますが、プリント基板のPad部(銅)の溶解量(溶解速度)はどのくらいなのでしょうか? Reflow条件や半田の種類によってさまざまでしょうが、一般論でかまいません。どなたかご存知の方ご教授お願いいたします。

  • 合金の融点について

    金属を合金にすると融点が下がるらしいのですが、純金箔に1パーセント程度の銀と銅を混ぜたからといって融点が下がったりするものなのでしょうか? 金・銀・銅ともに融点は1000度をわずかに超える程度でほとんど違いはありませんし、合金化されたからといって99パーセントが金である以上簡単に融点が下がったりするとは思えないのですが。。 合金について詳しい方がいらっしゃったらご教授お願いします。

  • Al-Mg合金中のMg成分拡散について

    いつもお世話になっております。掲題について質問させて頂きます。 Mgを含有するAl合金(5000系、6000系など)に熱を加えると、ある温度(540~560℃?)からMgが表面上に拡散し始めると聞いたことがあります。現在、弊社でその現象が要因と考えられる問題が発生したため、拡散開始温度をインターネットで検索いたしましたが、具体的な数値および原理などを見つけることができませんでした。 Mg成分の拡散に関する数値、原理などが記載されたHP、文献などをご存知の方がいらっしゃいましたらご教授願います。よろしくお願い致します。

  • アロマテラピーの拡散器を捜しています。

    アロマテラピーの拡散器を購入したいので捜しています。 どなたかご存知の方教えて戴けますでしょうか。 ただ、いくつか希望条件があります。 1)オイルを温めるタイプが一般的ですが、購入したい ものは、水にオイルを入れ、水を循環させることにより 香りを拡散させることが出来るもの。 2)電源は、電池ではなく電気が希望です。 どうぞ宜しくお願い致します。

  • 半田界面のクラック

    CSPをマザーボードに半田付けし、温度サイクル試験(-40℃/130℃)を実施しました。 この結果、銅パットと半田の界面にクラックが発見され、尚且つ、半田ボールにエアーが発生していました。 今回の原因は、半田ボール内のエアーが膨張し、引き剥がされたと考えるべきでしょうか。  半田ボール内のエアーは外部温度の変化で伸縮をするものでしょうか。 ご存知の方がおられましたら教示いただきたくお願い申し上げます。

  • 金メッキ上 半田実装の濡れ不良

    無電解金メッキ (ニッケル 3-5μ、金 0.03-0.05μ厚み)において、半田実装時のはじきが出ています。いわゆるブラックパッドでは無いように思います(外観色調より)。実装半田組成は スズ-銀3.0-銅0.5となっています。 全数でなく100枚に対し、数枚発生という状況です。 このようなご経験有れば、可能性有る要因をご教授頂けませんか?

  • 鉛フリー半田で半田付けした部品が外れない

    電子部品の実装業務を行っています。 客先より『リワークしようとしたが部品が外れない』との連絡があり、 半田付け方法やコテ温度など質問されました。 その外れない部品は144ピンのQFPで、半田ゴテで手実装しています。 その部品を基板ごと送ってもらいこちらで検証してみたのですが、 確かに部品の足が強力に銅パターンにくっついていて外れませんでした。 しかもくっついているのは数ピンで他のピンは外れました。 検証した感覚では【溶接されている】ような感じでした。 鉛フリー半田では銅喰われなどがありますが、 その段階で何か合金が形成され、強力に融着されているのでしょうか? 使用半田は千住金属のM705で、半田ゴテの温度は380℃、加熱時間は2秒程度です。 基板側は銅箔+水溶性フラックス処理、 部品の足の金属成分はわかりませんが、おそらく一般的な錫メッキのようなものだと思います。 なぜ部品が外れないか わかる方、 またこのような事例をご存知の方がいらっしゃいましたら御教示お願いします。