界面活性剤タイプの帯電防止剤について

このQ&Aのポイント
  • 界面活性剤の選定において、カチオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤の特徴や違いを教えてください。
  • 樹脂表面に帯電防止スプレーを塗布する際に、用途によってカチオン系とノニオン系を使い分ける必要がある場合があります。
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界面活性剤タイプの帯電防止剤について

現在、界面活性剤タイプの帯電防止剤の選定にあたって、界面活性剤について調べております。 帯電防止スプレーの中に使用されております界面活性剤には「カチオン系」、「ノニオン系」、「カチオンおよびノニオンの混合系」等がありますが、 「カチオン系界面活性剤」、「ノニオン系界面活性剤」の違い、特徴を教えてください。 また、樹脂表面に帯電防止スプレーを塗布して帯電防止を行おうとしておりますが、用途によっては「カチオン系」「ノニオン系」を使い分けたほうがよろしいのでしょうか? 以上、宜しくお願いいたします。

noname#230358
noname#230358

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noname#230359
noname#230359
回答No.1

界面活性剤は、水に溶かしたときに電離してイオンとなるイオン性界面活性剤と、イオンにならない非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)に大きく分類されます。(non ion → nonion = ノニオン) さらにイオン性界面活性剤は、イオンの電荷により以下のように分類されます。 (1) 陰イオンとなるもの:アニオン界面活性剤 水に溶けたときに、疎水基のついている部分が陰イオンに電離する界面活性剤で、石鹸、合成洗剤やシャンプーなど界面活性剤の主流です。 (2) 陽イオンとなるもの:カチオン界面活性剤 水に溶けたとき、疎水基のついている部分が陽イオンに電離する界面活性剤で、石鹸とイオン的に逆の構造を持っているため、「逆性石鹸」と呼ばれることもあります。一般にマイナス(負)に帯電している固体表面に強く吸着し、柔軟性、帯電防止性、殺菌性などを付与することが出来ます。 (3) 陰イオンと陽イオンの両方を含むもの:両性界面活性剤 水に溶けたとき、アルカリ性領域ではアニオン界面活性剤の性質を、酸性領域ではカチオン界面活性剤の性質を示す界面活性剤です。洗浄性や起泡性を高める補助剤としてなどに使用されます。 非イオン界面活性剤 水に溶けたとき、イオン化しない親水基を持っている界面活性剤で、水の硬度や電解質の影響を受けにくく、他の全ての界面活性剤と併用できます。 当然、用途により使い分けることになりますが、用途に関する情報がないため、参考URLを紹介します。 何気なく過去のご質問を拝見しましたが、No.11695;帯電スプレー、No.11977;接触・付着防止対策など、プラスチックの帯電でご苦労されているようですね。 ご紹介したURLは、たまたまご興味のある方向でhitしていましたが、この中の練込み型帯電防止剤で問題が解決するのではないですか。

参考URL:
http://chemical.kao.co.jp/ProductInformation/catalog/antistatic/Default.htm
noname#230358
質問者

お礼

>>kj221さま 大変ありがとうございます。 教えていただいたHPも参考にさせていただいております。 感謝しております。

noname#230358
質問者

補足

文 大変わかりやすい回答、どうもありがとうございました。とても感謝しております。 ノニオン系、イオン系(アニオン、カチオン)の原理がわかりました。 現在出回っている帯電防止剤として使用されているものはカチオン系またはカチオン系+ノニオン系の混合、という認識なのですが、帯電防止剤を塗布する対象物がマイナス側(浮遊しているホコリ等がプラス)であるから、原理上の特性としてカチオン(疎水基側がプラスで、表面に親水基で覆われる)がよく使われる、ということでよろしいのでしょうか?? 逆にアニオン系の帯電防止剤というのは存在するのでしょうか。 というのも、帯電防止剤を用途によって使い分けたい(プラスに帯電しているものの除電、マイナスに帯電しているものの除電)と考えているからです。 たびたび申し訳ありませんが、化学的な知識に乏しく、教えていただきたく思います。恐れ入りますが、宜しくお願いいたします。

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