42アロイ材の熱処理について

このQ&Aのポイント
  • 42アロイ材の熱処理に関する条件と注意事項
  • 42アロイ材の熱処理における酸化膜形成の抑制方法
  • 42アロイ材の熱処理における鉄板作製の要点
回答を見る
  • 締切済み

42アロイ材 熱処理について

42アロイ材の熱処理について □200mmt5mmの鉄板を反り±0.01mmで作製したいと思います。 ・加工に焼鈍が必要な様ですが、どのような条件で行えば良いのでしょうか。又、注意事項を教えて下さい。 ・更にこの鉄板表面にメッキ処理を行うのですが、酸化膜形成を極力抑えたいと思います。炉の雰囲気及び温度の注意事項はありますか。

noname#230358
noname#230358
  • 金属
  • 回答数6
  • ありがとう数3

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.6

42アロイの一般的な焼鈍条件は、800度1時間です。(ASTM F-30に規定あり) 焼鈍は補助的に利用して、加工方法を工夫しソリを改善すべきです。他の方も述べておられますが、高温時の矯正装置と、冷却時の平坦度維持装置が必要で、条件設定が大変です。 42アロイには、焼鈍時水素脆性の危惧はありません。水素焼鈍時微量の水分を添加すると、脱炭が促進され、表面に脱炭層が形成されます。逆にカーボンとの接触面では、浸炭します。(これらは、無視可能レベルかも) ご存知とは思いますが42アロイは、インバーアンバー合金の一種ですので、膨張率が温度にて異なります。 過剰焼鈍すると、結晶粒が粗大化しめっき時のトラブル要因に繋がります。 このように42アロイは通常の鋼と異なる特性を多数持っていますので、客先と打ち合わせ後、焼鈍条件を定めるべきです。

noname#230359
noname#230359
回答No.5

鉄-ニッケル合金の水素焼鈍は広く行われいますが、水素脆性が問題になった状況を見たこと無いので、恐らく実用上では問題無いのでないでしょうか。 私の知っている工場でも、鉄-ニッケル合金で水素焼鈍後に高加工率の塑性加工をやっています。

noname#230359
noname#230359
回答No.4

露点管理とは、水素の純度の指標になる露点を確認することです。 水分、酸素を含むとその分水素による還元が弱くなる、露点が上がっているということになります。 空焼きで還元させるということは、水素焼鈍を本体作業前に行って、炉体及び治工具類の表面の酸化膜、水分類を飛ばしてしまって、酸素の供給元をなくしてしまうことです。空焼きをしなければ、炉体や治工具類から出た酸素でせっかくの水素雰囲気が汚染されてしまいます。 空焼きの温度は、水素雰囲気であれば、1000℃で問題無いと思います。 真空炉であれば、また違ってくるかと思います。 真空炉の場合、問題にしたいのは、真空度がどの程度かです。炉体内の酸化が進んでいるようようなものだと空焼きをする価値はあまりないかもしれません。炉内を見てみてください?黒く焼けてませんか? 昇降温の速度については、温度ムラが生じた時に早く加熱された部分が延びる、早く冷却された部分が縮むということで、厚板の重しを含めた全体が温度差を生じないようにするということで考えるべきで色々試してみて頂きたいところです。 42アロイの再結晶が800℃辺りだったような気がするので、その手前の700750℃くらいで均熱を取り、温度を揃えてから、ゆっくり100℃/hくらいで上げていき、下げる時は、更にゆっくり50100℃/hくらいで室温近くまでやってみてはどうでしょうか?  しかしながら、お断りした通り、私は熱処理の専門家で無いので、これは、山勘に過ぎないことはご了解ください。  精密な曲がり矯正出来る熱処理業者のアドバイスをもらうのが早道だとは思います。  曲がり矯正の重しの載せ方の影響もあります。  温度ですが、真空炉で、磁性を問題にされないのであれば、もう少し低い温度でも良いんじゃないかなとは思います。  用途は電子材料硝子加工関係のテーブル類でないかなと推定しますが、違ってますかね?

noname#230358
質問者

お礼

お礼が遅れました。済みません。 詳しく記載して頂きありがとうございました。 流れは理解できました。 ところで、処理に水素を使用すると脆性は生じませんか。もし、生じるので有ればどのような特性になりますか。 お手数をお掛けしますが、もう少し教えて下さい。

noname#230359
noname#230359
回答No.3

#2のアドバイスですが、回答に対する自信を間違えてしまいましたので訂正します。「自信なし」です。(^_^;)

noname#230359
noname#230359
回答No.2

補足の回答です。 メッキするということは、前処理で酸洗されますね?それで問題にならない程度に酸化膜形成を抑制したいということですね。 水素雰囲気でされる場合は、露点管理するのでしょうが、押さえ板も含めて、熱処理治工具、熱処理内をよく空焼きして還元させておいて、酸素元を減らすことですね。 経験が無いので分かりませんが5MMの薄板で反り0.01MMというのは、結構厳しい条件のように思います。熱処理の温度上げ下げの速度もゆっくりやらないと昇温歪、冷却歪だけでも曲がってしまいそうですね。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答をありがとうございます。 詳しくないので言葉が分かりません。追加で教えて下さい。 メッキするということは、前処理で酸洗されますね?それで問題にならない程度に酸化膜形成を抑制したいということですね。 =>その通りです。 水素雰囲気でされる場合は、露点管理するのでしょうが、 =>露点管理?とはどのような事でしょうか 押さえ板も含めて、熱処理治工具、熱処理内をよく空焼きして還元させておいて、酸素元を減らすことですね。 =>空焼きで還元すると状態はどのように変化しますか =>空焼きの温度は1000℃(処理温度)でしょうか 経験が無いので分かりませんが5MMの薄板で反り0.01MMというのは、結構厳しい条件のように思います。熱処理の温度上げ下げの速度もゆっくりやらないと昇温歪、冷却歪だけでも曲がってしまいそうですね。 =>昇降温の速度(時間と温度変化の関係)はどのように考えればよいのでしょうか。 重ね重ねで済みません。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

42アロイの焼鈍条件は、通常ドライ水素中、 1000℃×1H、炉冷がベストです。 但し連続炉でないとドライ水素は危険なので、 通常は真空炉です。機械加工をしてあると 残留応力で反り等が発生するので、カーボン等の 厚板を乗せて行うのが良いでしょう。

noname#230358
質問者

お礼

早速ご回答をありがとうございます。 追加で質問させて下さい。 但し連続炉でないとドライ水素は危険なので、 通常は真空炉です。 =>真空炉はガスをチャージした方がよいのですか 機械加工をしてあると残留応力で反り等が発生するので、カーボン等の厚板を乗せて行 =>機械加工してあります。 なぜカーボンなのですか。 締め付け又は重しは必要ですか(カーボンでは重量が軽いと思いますが、この目的は?)

関連するQ&A

  • 42アロイ材へのメッキ

    ・42アロイ材にレジスト(厚み50um)で穴パターン(サイズは□80um)を形成し、その中へNi-Coメッキをしていますが、板材とメッキの密着性が悪くメッキはがれが生じます。 ・メッキ前には脱脂、硝酸洗浄、Cuメッキの前処理を行っています。 ・前処理上のポイント及び効果的な前処理法はありますか。

  • 熱処理したニッケル-リンめっき膜の表面状態

    熱処理したニッケル-リンめっき膜の上に、電気めっきを行いたいと思います。表面酸化膜がないことは確認しております。Ni3PやNi5P2の金属間化合物が形成されていた場合、その上のめっき膜の密着性はいかがなものでしょうか。教えてください。

  • 酸化炉の石英管の汚れはデバイスの特性に大きく影響するのでしょうか?

    大学でSiのMOSFET関連の研究をしている者です. 作製の過程で,ゲート酸化膜を形成するために,酸化炉を用いてSiを熱酸化させ,SiO2を形成させています. できた素子の特性を測ってみると,エンハンスメント形を作製しているのにも関わらず,デプレッション形のような特性となり,ゲート電圧が0Vでもすでにドレイン電流がたくさん流れてしまっています. つい最近になってこのようなことになったのですが,それまでは理想通りのものができていました. ゲート酸化膜に何らかの問題があるならば,その原因は酸化炉の石英管の汚れが最も影響していると思われるのですが,いかがでしょう? この点に関して詳しい方がおられましたら,是非アドバイスをお願いします.

  • Ni上に密着の良いスパッタリング膜を形成する方法…

    Ni上に密着の良いスパッタリング膜を形成する方法を教えてください スパッタリングの初心者で困っています。 仕事でNiめっき上に密着性良くCrのスパッタリング膜を形成したいのですが、うまく密着がとれません。 酸化膜ができてしまっているのか、めっき後~スパッタで前処理等、 良い方法はありませんでしょうか? 宜しくお願いします。

  • Cuのメッキ前処理の確認

    下地Cuの上にNiメッキをします。 前処理で脱脂後、ソフトエッチ(過硫酸ナトリウム)を行い、酸化膜除去をします。 このとき、酸化膜が除去されたかの確認はどうすればできますか。 又、、管理項目として液温に注していますが、その他に注意すべきことはありますか。

  • 銅メッキ

    銅メッキの厚付けをしたいのですが、加工仕様に記載する注意事項及び加工先を探しています。 材料:SS400 と 42アロイ サイズ:200*150mm*t6mm メッキ内容:一面にのみエッチングでパターン形成し、そのパターンの穴埋め(他面はマスキングし、全周にはつけません) パターンエリア:130*130mm パターン形状:ピッチ1mm/円柱トップ径φ0.5mm/円柱深さ0.15mm *円柱はエッチングで形成するので、富士山型になっています。 *下地にNiメッキを考えています。NiとCuメッキの両方可能な所を希望します。

  • 42合金へのパシベーション処理

    耐食性を付与するためにステンレス材料の表面に硝酸などでパシベーション(不動態化)処理をする事があると思いますが、同様に、42合金へのパシベーション処理は可能(存在する?)でしょうか? もしあるようでしたら、処理内容なども含めて教えて頂ければ幸いです。 また、それ以外にも表面に薄い酸化膜を形成する程度(めっきや塗装以外)の、耐食性が得られる表面処理等ご存知でしたらそちらもお願いします。 以上、宜しくお願い致します。

  • 亜鉛メッキ後の3価クロメート処理の膜厚

    外注さんで鉄板への亜鉛メッキ後、3価クロメート処理を行ってもらっていますが、その3価クロメート処理の膜厚を知りたいのですが。専門の方ご教授ください。

  • SUJ2熱処理の加熱保持について

    弊社は無酸化雰囲気でない熱処理炉で作業しています 余熱炉560°で一時加熱を行い次に850°の熱処理炉に素材SUJ2厚み10mmなら30分炉内に保持して油冷を行なっています。 加工品は、スケールもでています作業改善加熱保持時間た短縮出来ないか? もし、同作業されておられる方で、品質管理上加熱保持時間をご教授いただけるならば回答お願いいたします。

  • 銅の酸化膜について

    自分は現在、銅を大気中で溶かし、作製した銅板を炉で酸化させ酸化膜をつける作業を行っています。大気中で溶かす目的は、銅中に酸素を導入するためです。 ですが、作製した銅は酸化するものの、酸化膜がすぐにポロポロ剥がれ落ちてしまいます。 以前、このサイトの回答の中に「銅中に酸素が含有していると酸化膜の密着性が悪い」という記述を見たのですが、その原因としてはどのようなことが考えられるのでしょうか? またしっかりと銅に酸化膜をつけるにはどうしたらいいのでしょうか? http://www.nc-net.or.jp/morilog/m108702.html