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アルミダイカスト製品の設計についての悩み
- アルミダイカスト製品の設計に関して悩んでいます。形状が複雑な場合の寸法線の入れ方や金型の配置方法などについて教えてください。
- 以前に「ダイカスト入門」という本を参考にしましたが、もっとお勧めの情報があれば教えてください。
- また、講習会やセミナーに参加することで上達できる可能性があると聞きました。おすすめの講習会やセミナーがあれば教えてください。CADはSolid Worksを使用しています。
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ある程度の加工知識を持っているということですので、形状や寸法精度に対して用いるべき工作法や工作機械・ツールのイメージは持っておられると思います。従って、ここではご質問の文面に対して、機械設計上必要な、一般的な要素を重点にお話しします。 金型でも一般の機械部品でも同じですが、設計者が押さえるべきポイントは、 1.その部品はどうすれば製作できるかという加工法の知識と、 2.組み立てられた後に必要な機能・性能を発揮するためにはどの寸法が必要か、 という2点が重要です。また、特に機械設計では 3.材料に関する十分な知識 も必要です。これらがそろって、はじめて十分な機能を持つ部品を無理なく設計可能な、設計者としての素地ができることになります。もちろん、最終的な装置・機構全体の要求性能を十分理解しておくことも当然です。 これらを踏まえ、加工現場に流すべき部品製作図は、設計者の意図、設計思想が加工者に十分伝わるものでなければなりません。従ってご質問の文面にある、”複雑な形状に対してどう寸法記入をするか” ということや、 ”加工に合わせて寸法を記入する” ということではなく、設計上必要な寸法、形状をどのように正確に加工現場に伝達でき、設計および加工上の重要点がどこであるか明確に判読できる図面を描くということが設計者にとって最重要です。 確かに一般的な機械設計の講習会やテキストでは、なかなか地力がつきにくいと思います。それは、おそらく先に述べた3つのポイントをバラバラに説明し、理解させようとするからかも知れません。また受講期間が限定されていることも、受講者側にとっては大きい問題と思います。 自分はメーカ勤務ですが、機械設計に関する社内教育の講師を勤めた経験があります。その時は、先の3つのポイントを実践的に理解させるため、実際に受講者の配属先で設計しているものを教材とし、少人数のクラスに分けて講義しました。一部で社外の同様な講座も担当したことがありますが、同じように実際に普段仕事で触れているものを教材に用いてやらないと、なかなか実践的な機械設計の講義にならないというのが経験者としての実感です。 本質的な意味で複雑な寸法線が整然と記入できるようになるのは、これらのことが理解できてきて初めてできることだと思います。機械製図の参考書を読んでそれをマネしただけでは無理な話で、設計の本質を理解し、それをいかに簡潔に表現するかということが理解できれば、必然的に図面もすっきりして見やすくなってくるものです。 あと、金型のPLをどうするか ということに関しては、その金型によって作られる部品がどのように用いられるかということも、型設計上重要でしょう。もちろん、鋳造品の品質を維持する上での一般的な金型設計法がベースにあることは言うまでもありません。 解答というよりは半ばアドバイス的になってしまったかも知れませんが、参考にしてみて下さい。
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両津です。多少参考にしていただけたようでよかったです。是非頑張ってください。 以前に社外向けで講義をしたのは、当時業務上協力関係にあったメーカー相手でした。従って会社対会社という形でしたが、人に教えるために自分の知識の整理が必要で、また逆に興味深い経験談が聞けたりなど、そういう意味で自分にとっても勉強になることが多かったと思います。そういう意味でいい経験だったですね。 hmuroya さんに対しては会社対会社ということにはならないと思いますが、個人的に協力できることがあるなら、いつでも歓迎します。
お礼
いろいろとお世話になります。 また今後も協力していただけるとのお言葉本当にありがとうございました。 実を言うと金型と製品を中国で生産することになり、 型屋さんにも聞けそうにもないし、どうしたらよいものか?迷っていました。 今後お世話になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 メールアドレスを書きますので、そちらで勤務先など お話します。もちろん会社対会社としてではなく。 muroya@shingo-d.co.jp です。よろしくお願いします。
私は以前ダイカストではなく樹脂の金型設計をしておりました。 現在樹脂成形品の設計もしておりますので、経験した業務内容は違いますがダイカスト製品もある程度感覚が分ります。 本に関しましては「ダイカストの標準 DCS E(設計編)」という小冊子が 社団法人 日本ダイカスト協会から発行されております。 30ページ程度に要点をまとめてあるので入門という面からは分りよいのではと思われます。 ダイカストも射出成形金型と同様に、形状が複雑だけでは分りませんが、抜き勾配を付けなくてはならないし、押し出しピンも必要ですし、湯口の位置も考えなければなりません。 多くのダイカスト製品に影響を与える要素が存在します。 金型のPLも金型内の製品の配置によって場所も変わってくるでしょうし、外観面に対する影響、バリの考慮も必要でしょう。 まずたくさんのダイカスト製品を手に入れて、じっくり観察されることをお薦めします。 そして分らないことがあれば取引のある型屋さんに聞いてみて下さい。 また型技術という月刊誌でダイカスト関係の特集が過去何度か出されています。 図書館で閲覧されるか、または大きな書店なら手に入れることができるかも知れませんね。
お礼
ありがとうございます。 以前にプラスチック成型品の自動取り出し機を設計したことがあり、なんとなく金型のことも知っていたのですが、私の知らない多くの要素を含んでいますね。 習うより慣れろですね。 経験を積みながら学んでいきます。 「型技術」も参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
設計というより製図でしょうか? 製品機能を知り、加工方法を熟知し、計測方法 まで考えた製図をしたいですね。 どのような、寸法線を引くかなどは、上記を熟知 すべく情報収集と勉強しかないのではないでしょう か? 講習、セミナーなど受講しても上達は難しい気が します。(答えでなく失礼しました。)
お礼
ありがとうございました。 参考にさせていただきます。
お礼
どうもありがとうございます。 正直なところ、社内に確かに製品を設計している人間がいますが、両津さんのアドバイスのようなことをきちんと理解して設計している人間がどれだけいるか?疑問でした。 出来れば、両津さんの講習を受けてみたいです。 参考にさせていただきます。 以上のことを頭に入れつつ業務に励みたいと思います。ありがとうございました。