- ベストアンサー
現在あまり使われていない手法
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
貴方のご質問なるほどと思います。私も昔、ずっと以前の文獻を見て、どうしてこんな複雑な化合物の構造を決められたのか、現在と違い分析器械のなかった時代によくぞと思ったものでした。私昔少しばかり有機分析の分野(脂質)に携わったもので、さしたる経験談もありませんが、若干言います。まず昔は混合物からの分離に苦労しています。脂質の場合ですと現在はクロマトグラフィーですが、昔はすべて溶媒法によったものです。ですからものにもよりますがなかなか純粋にとることが困難でした。でも、例えは比較的楽にとれるレシチンの場合、1800年代にはその構造の大凡が判っていたそうですから、先人の技量、苦労には感嘆するばかりです。そんな分離方法でしたから(そればかりではありませんが)、間違った発表をされた脂質学者が昔おられました。どうぞご慎重に。
その他の回答 (2)
- bigsea
- ベストアンサー率50% (4/8)
はじめに、申し訳ありません。余談です。 野副先生のヒノキチオールの構造決定、とてもすばらしいですよね。ぼくは、それらの文献読んでる時は、わくわくしながら読んでいました。僕の考えでは、この研究がすごく面白く思えたのは、今のように機器分析が発展していなかったからだと思いました。だから、時間は相当かかりましたが、いろんな仮説を立て、いろんな実験をして、予想外の結果を得て、そして、それから又、新しい仮説をたてる、ということを繰り返して、トロポロンの7員環構造にたどり着いたのだと思います。僕にとっては、その一連の流れが、まるでドラマのような感じでした。 現代においては、状況は変わり、スペクトルによる分析が主流となっています。そのためか、化学とあらゆる有機化合物に関する知識を知らなくても、構造決定ができ、論文を書ける時代になりました。 考え方にもよると思いますが、私は、前の時代のほうが化学者にとっては、良い時代だったのだと思います。 ついでに、機器分析が発展した現代においても、天然物の構造決定における誤りは存在します(しかも、驚くほど単純な間違い)。原因は、スペクトルは読めても、それから推定される化合物の性質などを予想することができないからだと思います。 以上、感想文でした。
お礼
なるほど。 現在の研究成果も何十年後にはそのような感想を持たれるでしょうかね。 後の時代の後輩達にうらやましがられるような研究をしたいものです。 ご回答していただいたみな様,有り難うございました。
- Longifolene
- ベストアンサー率52% (39/74)
最近は行われなくなった有機化合物構造決定のための分析法というと UVスペクトル(Silversteinの本からもついになくなった) ORDスペクトル(旋光分散:同じ情報が得られるCDにとってかわられた) オフレゾナンスデカップリング13C-NMR (DEPTスペクトルを測定するのが普通) なんていうものがあります。 オゾン酸化とかアルカリ融解とかは多分工業規模ではかなり行われていますよ。 工業規模で使えるような代替法も無いでしょうし。
お礼
ご回答有り難うございます。 ついに,UVスペクトルも・・・ (私どもの研究室では時々使用するのですが) たしかに13C-NMRではDEPTを測定しますね。 そもそも,NMRの登場ということ自体が有機分析にとって大きな革命だったのでしょうね。 構造決定に果たしたNMRの役割は大きいでしょうが,それとともにいろいろな技術が使われなくなったということで・・・。 オゾン酸化等については確かに工業的規模では行われていますし,研究もされています。例としてはまずかったです。 ところで,Longifoleneさんはテルペンの研究をしておられるんでしょうか? 私,過去にLongifolene(セスキテルペンの)を扱ったことがあるのでふと思ったのですが。
関連するQ&A
- ポリ塩化ビニルとポリ塩化ビニリデンの見極め方
分光学的手法をもちいてポリ塩化ビニルとポリ塩化ビニリデンを見極めることは可能でしょうか。また、これらに関係するハロゲン化有機化合物の有用な吸収帯をおしえてください。
- ベストアンサー
- 化学
- 固体(弾性体?)に衝撃を加えた際の衝撃の伝わり方について
固体(弾性体?)に打撃を加えた際に固体内にどのように衝撃が伝播するのかを知りたいのですが、 このような問題を定量的に議論するのに都合のいい物理モデル、学問分野、またはキーワードなどをご教授いただけないでしょうか。 当方 電気、電子物性の理工系大卒業生のため、固体内の振動伝播にはうとく、何を学んだらいいかわからず、困っています。 電気の分野では、分布定数回路(抵抗、インダクタンス、コンダクタンスの微小成分を用いる)という概念を用いることで、 導体内の任意箇所における電位、電流を求めることができますが、機械(振動?)分野でも同じようなモデルはないものでしょうか? 電気:抵抗、コンデンサ、コイル 機械:ばね、ダンパ と、似たような要素を用いて方程式を立てたりと、両分野に多くの類似性が見られるため、機械(振動?)の分野にも似たようなモデルがあると思うのですが・・・ 目的として、 打撃格闘技において、体の各部位を攻撃する際の最適な打撃方法をしらべています。そのため、硬い固体(骨等)、やわらかい固体(内臓、筋肉等) の多層固体を対象とし、任意深度における振動の強度を求めることができるようなモデルを学ぼうと思っています。 質問が抽象的過ぎて回答が難しいことと思いますが、 このような問題を定量的に議論するのに都合のいい物理モデル、学問分野、またはキーワードなどをご教授いただけないでしょうか。 以上、よろしくおねがいします。
- ベストアンサー
- 物理学
- マインドマップやディシジョンツリーのような思考整理術
マインドマップやディシジョンツリーのような思考整理術 当方、思考整理術としてマインドマップとディシジョンツリーを利用しています。 これらの手法を覚えてから、思考内容が論理的に整理することができ、大変大きな武器を手に入れたように感じています。 興味本位の質問ですが、他に有用そうな思考整理術はありますでしょうか? 実用性は使用者の感性によって変わると思うので、回答者様が使えなさそうと感じられたものでも構いません。便利そうだったり、マニアックだったり、ユニークな思考整理術について情報提供いただければと思います。
- ベストアンサー
- その他(学問・教育)
- 学問の方法論。○○主義について
研究対象が違うにも関わらず人文学や社会科学の諸々の学問分野では、その理論や研究の方法論、対象へのアプローチの仕方について様々な○○主義という概念が存在しています。 (実証主義・機能主義・合理主義・反証主義etc...) もちろんそれぞれの分野ごとに意味合いが多少異なっていたりはするわけですが、あまりこれらの意味について詳しく学んだ記憶がありません。 果たしてこれら○○主義というものはどのように生まれ、どのような意味があるのか。それぞれの分野で共通している事柄はなにか、違っていることはなにか? そういった疑問に網羅的に答えてくれるような書籍や論文はないでしょうか。また専門に研究されている方はおられるのでしょうか。
- 締切済み
- 哲学・倫理・宗教学
- NMR概要について
NMRの概要に↓のような説明があるのですが。いくつかの疑問があります。 「磁場のなかにおいた試料に電磁波を照射させると、試料中の原子核がその特性に応じて異なるエネルギー状態を生じる。核磁気共鳴分光法とは、このエネルギー差に相当する電磁波を与えたときに起こる共鳴吸収を観測し記録する方法である。NMR法は有機化合物の構造決定や医療分野ではMRIなどとして応用されている。」 とあるのですが (1)その特性といいますのは、要は何なのでしょうか??核スピンのエネルギー吸収、放出過程のことなのでしょうか? (2)共鳴吸収とは何かよくわからないのですが・・? 例えばHの核が周ってたとして、それによって周波数が生じる。←これと外部磁場からのパルス?がどうなるとNMRが観測できるのでしょうか? (3)NMRは有機化合物やMRIには利用されないのでしょうか?? まことに恐縮ながら、一つでもわかる方がいらしたら教えて頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 化学
- はんだの成分分析について
はんだ成分の分析手法で、どの手法で行なうかレポートをまとめております。 鉛や銅の含有分析において、ICP-AES、EDXがそれぞれ、どの程度の分析精度があるか、一般的なところを知りたいのですが、いろいろWebを調査してもわからなかったので知恵をお授けください。参考となるWEBサイト紹介でも結構です。 ・分析方法:ICP-AES分析(発光分光分析)、EDX(蛍光X線) ・対象物質:鉛と銅(鉛だけでもかまいません) 口頭では以前、鉛は、ICPだとppmオーダー、EDXだと200ppm程度の分析精度と聞いたことがありますが、正しいのやらどうやら・・・
- 締切済み
- 金属
- 冷機の冷媒の見分け方、検知器
最近の冷機には環境に優しい冷媒が使用されていますが、以前の機種はオゾンを破壊するものが入っている様ですが、ガスを充填する場合にラベルが汚れたり外れて分からない場合のガスの種類の定性方法、を教えてください
- ベストアンサー
- その他(生活・暮らし)
- 真空屋のアセトン使用法
以前、化学の分野で 「アセトンを布手袋で使用して大丈夫でしょうか 染みるので手に悪影響はないでしょうか 」 という質問をしてみたところ、お叱りを受けた覚えがあります。 (有機溶媒を布手袋で扱うとは何事だ! みたいに) 真空関係で研究している方は、どのようにアセトンを扱っておられるのでしょうか? アセトンでリークチェックする事からも考えると、 ドラフトで扱ってる所は少ないのでしょうか?
- 締切済み
- 物理学
- 有機溶媒を使った器具の洗浄方法
初歩的な質問をします。どうぞよろしくお願いします。 有機溶媒を実験で使用した後の器具の洗浄方法がわかりません。 ドラフト内で揮発させた後、アルカリ洗剤を少し濃い目に使って 洗ったりしていますが、 一度、きちんとした洗浄方法を知っておきたいと思いました。 溶媒の種類はベンゼン、ジエチルエーテル、石油エーテル、アセトン、 メタノールなどです。 容器はほとんどガラス容器ばかりですが、薬品耐性処理してある内蓋 のついたフタです。 どうぞよろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
お礼
早速のご回答,有り難うございます。 私も,野副先生のヒノキチオールの構造決定についての文献を拝見したときは,驚きました。 しかしその前には,真島先生のウルシオールの研究などがあると思うと,先達の苦労には感嘆いたします。 クロマト法のなっかた頃は,結晶化させるまでいろいろな誘導体にして分析されていたようですが,その手法・技術を身につけるまでは相当な実験量を積まないとできないことだと推察します。 その先達の労苦があってこそ今の我々の化学があるんだなーと若輩ながら思っております。 確かに昔の論文(今でも?)には間違ったものがありますね。 でもそれは今だから気がつくことなんでしょうけど。 いずれにしても,実験・研究については慎重にやります。