チタンが溶融亜鉛とアルミニウムとの共晶反応によりチタンが解けるかどうか教えて下さい。
鉄鋼製品の溶融亜鉛めっきのめっき工程で、溶融亜鉛のめっき浴から鉄鋼製品を引き上げる直前に溶融亜鉛の酸化皮膜を除去するのですが、除去する際にチタンの道具(野球場でグランド整備に用いる道具のようなもの)で、最表面の酸化亜鉛を一皮除去しています。溶融亜鉛とチタンの接触部分が4日でクレーター状および溝状に溶けてしまいました。以前は3ヶ月程度大丈夫だったのですが・・・。
チタンの材質による影響なのか当社のアルミの濃度によるものなのか分かりません。また、チタンの道具の寿命を延ばす方法はありますか?(例えば、熱処理を行えば寿命が延びる等)
チタンの材質はJIS H 4600 2種 TP340C(肉厚:1.5mm)を使用しています。加工方法はL型のPLを2枚組み合わせて溶接し、角P状のしたものです。
溶融亜鉛めっき浴中の成分(%)は以下のとおりです。ただし、2時間毎にアルミのインゴット(99.7%:1kg)を投入している為、めっき浴表面のAl濃度は若干高くなっています。
溶融亜鉛めっき浴中の成分(%)
Zn Pb Cd Fe Cu Sn Al
98.7 1.09 0.08 0.021 0.017 0.032 0.0032
めっき浴温度は約440~450℃です。
お礼
ご回答ありがとうございました。溶損は初めて知りました。勉強になりました。対策としても、いろんな表面処理方法があるのですね。 私の説明不足でしたが、母材をチタンにしている理由は、軽くて耐食性がよいことですので、ステンレスは使用できません。すみません。 チタンの微量元素とアルミとの溶損についてもう少し調べてみます。ありがとうございました。