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世界に多様な言語、母語がある価値
- 世界の母語が多様なことには、翻訳費用の削減や情報への均等なアクセスなどの価値があります。
- 一方、すべての世界の人の母語が一つの言語であるという多様さには、異なる認知や思考の醸成などの価値があります。
- 現在は英語が科学や著作の主要言語となっていますが、多様な言語が存在することによって異なる視点や知識が豊かになります。
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>現在では意思疎通として英語でする人が現在一番多いということかと思います。 使っている人の数という意味では英語ではなく中国語です。 参考 世界の言語別使用人口 - 文部科学省 www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/015/siryo/051205... >後者にはどのような価値があるのでしょうか? 現在の状態は価値の有無ではなく歴史的な結果です。 人は物事を考える際に言葉で考えます。 逆に言いますと言葉が限られれば考える範囲も限られてくるということです。 歴史的に東洋思想、西洋思想などと違いが生じているのはこのためです。 卑近な例としては日本語のわび、さび、いきなどという言葉に相当する英語がありません。 この自国固有の言葉に外国語で使われる言葉に相当するものが無いということが日本では歴史的に再三起きています。 古くは奈良時代にまでさかのぼります。 日本古来のいわゆる大和ことばには抽象的な概念を表すことばが少なかったことから、漢字の熟語が使われるようになりました。 長い期間に渡る遣唐使が大量の漢籍を持ち帰り現在の日本の漢字文化の基礎を作りました。 明治時代の初期には外国の文献などを翻訳する際に英語やフランス語などで使われている単語に相当する日本語がありませんでした。 このために現在和製漢語と呼ばれている日本語を急遽作りました。 文化、文明、民族、思想、法律、経済、資本、階級、警察、分配、宗教、哲学、理性、感性、意識、主観、客観、科学、物理、化学、分子、原子、質量、固体、時間、空間、理論、文学、電話、美術、喜劇、悲劇、社会主義、共産主義、等々沢山あります。 中国や韓国でも同じようなことが起きて、中国でも現在華製新漢語と呼ばれる単語が作られました。 国債、特権、平時、戦時、民主、野蛮、越権、慣行、共用、私権、実権、主権、上告、例外 等が華製新漢語のとして挙げられます 和製漢語が中国でも使われるようになるのと同時に日本でも華製新漢語が使われるようになりました。 結果として現在新聞などで使われている単語はこの和製漢語や華製新漢語が大半です。 このようなことは日本だけの現象ではありません。 英語では食肉の名前と元の動物の名前が違うのはフランス語の影響です。 pig (豚) → pork (豚肉)cow (牛) → beef (牛肉)sheep (羊) → mutton (羊肉)deer (鹿) → venison (鹿肉) >ただ現在は高度な科学が英語でされたりして、またその言語で著作されている・翻訳されているのが豊富になり優位になっているという傾向はあるかもしれませんが。 現在英語が国際的な共通語として使われているのも歴史的な結果です。 現在のようにアメリカが世界最大の覇権国家になる前は英国が最大の覇権国家でした、 アメリカ語は元々英語ですので、結果としてこれが共通語になっています。 ご質問で英語と表記されておられますが正確には米語です。 イギリスで使われているBritish Englishとは違います。 世界で統一した一つの言語を使おうという考え方は古くからありました。 エスペラント語と呼ばれる人工言語が作られましたが普及していません。 ごたごた書きましたが、平たく言えば、言語を統一するということは文化を統一するということです。 各民族の価値観や風俗習慣の基底となっている宗教も統一する必要が出てきます。 単なる利便性だけではかたずかない問題だとご理解下さい。
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- aokii
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世界の母語多様の価値は、多様性により生まれる人類の永続可能率の向上という考え方も有りますが、逆に、世界の母語多様によって、意思疎通や考え方の違いが起き、争いの元となっているとも考えらえれます。近年に争いが減っているのは、情報通信技術の発達による意思疎通向上が、その理由かも知れません。