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遺伝子操作について
- 遺伝子操作によるドーピングの可能性とは?
- 遺伝子操作の進歩とヒトゲノムの解明
- 将来的な遺伝子操作技術の可能性と懸念
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こんにちは。 この記事で言ってる遺伝子操作は、遺伝子を組み換えて柔道が得意な子供を作り・・・とかいう話じゃありません。 現在、ある種の病気に用いられている技術ですが、体の中で大事な役割を果たしている「酵素」という物が沢山あるのですが、その中のひとつを作れないという遺伝子上の欠陥が原因で発症する病気があります。 いわゆる遺伝性疾患という物ですが、この種の病気では、一部をのぞいて決定的な治療法がないというのが今までの現状でした。 最近、その欠けている酵素を作る細胞を体の中に作ってあげちゃえば、その酵素を補って普通の体になれるのではないかという議論がなされており、一部、実験されています。 具体的には、簡単に使える、白血球にそれらの遺伝子を組み込んで体に戻すという作業なのですが、この作業を、病気の治療ではなく、例えば筋肉を沢山作る酵素などで応用すると、遺伝子操作で筋肉を増強した改造人間になっちゃいます。 おそらく、この実験は既に行われており、闇の分野では既にやられている事でしょう。 筋肉だけでなく、赤血球を増やして運動能力を高めるとか、神経の反応性を良くして・・・などいろんな応用が可能なのです。 この治療法の効果は永遠ではなく、白血球の寿命ごとに治療を繰り返す事になりますが、それでも薬によるドーピング以上の効果が期待できます。 しかし、どの方法でもそうですが、体の一部分だけ発達させると、必ずそれは全身のバランスを崩して、健康を損なう結果になります。 有名なのが、エリスロポエチンという血液を増やすホルモンのドーピングの結果で、ツールドフランスなどのハードな競技では、心臓の過負荷で死亡者が出ています。 しかし、スポーツ、とりわけオリンピックなどの勝利がお金になる社会である限り、この様な恐ろしい人間改造は続くでしょう。