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森鴎外「阿部一族」

森鴎外は乃木将軍の殉死を弁疏し、殉死にいたる背景や将軍の心情 尊重しています。 乃木将軍の殉死で衝撃を受けた森鴎外は、殉死にまつわる作品を2作 書いていて、「阿部一族」はその後者ですが、 作品の中においては、森鴎外は「殉死」というものをどのように捉えていると 思いますか? 

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  • ggggzzzz
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回答No.2

司馬遼太郎「坂の上の雲」を読んで以来、乃木将軍という人物がいやになりました。「阿部一族」は昔読みましたが、作者が乃木将軍に肩入れしていることはしりませんでした。今は読む気になれません。

heriotoro-pu
質問者

お礼

肩入れ・・・擁護・・・とみる向きもありますがどうなのでしょうか・・・・ 乃木将軍の殉死に批判が集まったり、笑ったりする人がいたので、 鴎外は作家、歴史家として、その時代の背景にあるものや慣習、心情の あたりを探ろうとしたのだと思います。 単なる賛成反対ではなく、ものかきとして題材に迫る必要性を感じたように 思います。鴎外は、自分自身も軍人として、組織や権威の真っただ中にいることが 嫌になって辞表を何度も出しています。 時代は変わっても、権威に抗えない、対面ばかりを気にする個人の悲しさは同じ、 ということをいいたかった、という指摘も多いです。

heriotoro-pu
質問者

補足

乃木将軍は、軍人ではなく、文人に向いていました。 漢詩や哲学には優秀な人で、のちにマッカーサーも乃木コマンダーは素晴らしいと 讃えていたくらいです。 (軍人とは、、、、戦争とは、、、、というようなことを語らせると  天下一品だったようです。) 森鴎外も漢学に優れていましたし、当時は交流もしていましたから弁疏したのかも しれません。 とはいっても6万人が死にました。 当時の軍人の半分といってもいいくらいの人数です。

その他の回答 (1)

  • 4237438
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回答No.1

それはわかりません。 若いころ読んで記憶が薄れていますし・・・ 読後感は「基地外だ!」 でありました。 私なら「主君が死んだから殉死」はあり得ない。 いかなる自殺もあり得ないし、痛みを伴う切腹なんて考えたくもないです。 主君が死んだらやることは葬式に出るくらいです。 ま~、昔の人は殉死なんてよくもやったもんだ。それも切腹なんて・・・ それにしても乃木大将の奥さんはよくもまあ自害したもんだ。 すごい精神力です。 ぼくが乃木大将の立場なら絶対に止めていました。 しっかり生きて俺の分まで長く生きてくれと言っただろうと思います。

heriotoro-pu
質問者

お礼

それが良しとされる時代だったのだと思います。 司馬遼太郎の「殉死」を読むと、最後の部分は壮絶です。 ありがとうございます。

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