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留数が射影行列となる事の証明が
宜しくお願い致します。 A∈C^{n×n},Iはn次単位行列,λjはAの固有値,j=1,2…,k≦nでγ_jはλ_jのみを内部含むJordan閉曲線とする時, λ_jは(zI-A)^-1の極となっているので Res_{z=λ_j}[(zI-A)^-1]=1/(2πi)∮_{γ_j}(zI-A)^-1dzが成り立ちますよね。 この時,更に, P_j=1/(2πi)∮_{γ_j}(zI-A)^-1dzも成り立つそうなのですがどうすれば示せますでしょうか? (但し,Σ_{j=1..k}P_j=I, Σ_{j=1..k}λ_jP_j=A)
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- jcpmutura
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(zI-A)^{-1}=Σ_{h=1~k}{1/(z-λ_h)}P_h を証明するために 行列(P_h)の性質として l≠hの時(P_l)(P_h)=0 を追加する必要があります。 スペクトル分解定理で Σ_{h=1~k}P_h=I Σ_{h=1~k}(λ_h)(P_h)=A に加えて l≠hの時(P_l)(P_h)=0 が証明されているならよいですけれども そうでないならそれを証明する必要があります。 A を n 次正方行列とし,行列 A の最小多項式を f(λ) で表す. Res_{z=λ_j}[(zI-A)^{-1}]={1/(2πi)}∫_{γ_j}(zI-A)^{-1}dz f(λ) が重複因子を持たないとする. Aは対角化可能 スペクトル分解定理 から f(λ)=0 の相異なる解(Aの固有値)λ_h(h=1,2,~,k ただしk≦n) に対して Σ_{h=1~k}P_h=I Σ_{h=1~k}(λ_h)(P_h)=A l≠hの時(P_l)(P_h)=0 を満たすn次正方行列 P_h が存在し I=(Σ_{h=1~k}P_h)^2=Σ_{h=1~k}(P_h)^2 I=Σ_{h=1~k}(P_h)^2 となる zI-A=Σ_{l=1~k}(z-λ_l)P_l だから (zI-A)Σ_{h=1~k}{1/(z-λ_h)}P_h =[Σ_{l=1~k}(z-λ_l)P_l][Σ_{h=1~k}{1/(z-λ_h)}P_h] =Σ_{l=1~k}Σ_{h=1~k}{(z-λ_l)/(z-λ_h)}(P_l)(P_h) ↓l≠hの時(P_l)(P_h)=0だから =Σ_{h=1~k}(P_h)^2 =I だから ∴ (zI-A)^{-1}=Σ_{h=1~k}{1/(z-λ_h)}P_h ∴ {1/(2πi)}∫_{γ_j}(zI-A)^{-1}dz {1/(2πi)}∫_{γ_j}Σ_{h=1~k}{1/(z-λ_h)}(P_h)dz =P_j
- jcpmutura
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最初の等式は 「 Res_{z=λ_j}[(zI-A)^{-1}]={1/(2πi)}∫_{γ_j}(zI-A)^{-1}dz 」 でよいと思いますが 次の 「 {1/(2πi)}∫_{γ_j}(zI-A)^{-1}dz ={1/(2πi)}∫_{γ_j}Σ_{h=1~k}1/(z-λ_h)P_h dz 」は [ A を n 次正方行列とし,行列 A の最小多項式を f(λ) で表す. 以下 f(λ) が重複因子を持たないとする. f(λ)=0 の相異なる解(Aの固有値)をλ_h(h=1,2,~,k ただしk≦n),各λ_hに対して Σ_{h=1~k}P_h=I Σ_{h=1~k}(λ_h)(P_h)=A を満たすn次正方行列 P_h が存在する] 事を証明する必要があります。 それが証明できれば zI-A=Σ_{h=1~k}(z-λ_h)P_h が証明されるけれども (zI-A)^{-1}=Σ_{h=1~k}{1/(z-λ_h)}P_h となる事を証明する必要があります それが証明できれば 「 {1/(2πi)}∫_{γ_j}(zI-A)^{-1}dz =P_j 」 が証明されます。 http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1666-08.pdf の最初の所に証明抜きで結論 P_j={1/(2πi)}∫_{α_j}(λE-A)^{-1}dλ (α_j=γ_j,I=E,λ=z) だけ書かれています
お礼
因みにAが対角化不能な場合は, A=Σ_{h=1..k}λ_hP_h+Σ_{h=1..k}(A-λ_hI)P_hとジョルダン分解されますから, ∀v∈Ker(A-λI),∀z∈C\S(A) (ここでS(A)はAの全固有値の集合)に対して, (zI-A)^-1v=1/(z-λ)vと書けますね。この時, I=(zI-A)^-1(zI-A)=(zI-A)^-1[Σ_{h=1..k}(z-λ_h)P_h+Σ_{h=1..k}(zI-(A-λ_hI))P_h] =(zI-A)^-1Σ_{h=1..k}(2zI-A)P_h と書けますから,逆行列の一意性より, (zI-A)^-1=Σ_{h=1..k}{1/(2z-λ_h)}P_hが言えると思います。 実際, [Σ_{h=1..k}{1/(2z-λ_h)}P_h][Σ_{h=1..k}(2zI-A)P_h] =Σ_{h=1..k}(2zI-A)/(2z-λ_h)P_h =Σ_{h=1..k}P_h =I となりますね。 これで大丈夫でしょうか?
補足
> A を n 次正方行列とし,行列 A の最小多項式を f(λ) で表す. > 以下 f(λ) が重複因子を持たないとする. > f(λ)=0 の相異なる解(Aの固有値)をλ_h(h=1,2,~,k ただしk≦n),各λ_hに対して > Σ_{h=1~k}P_h=I > Σ_{h=1~k}(λ_h)(P_h)=A > を満たすn次正方行列 P_h が存在する] > 事を証明する必要があります。 これについては, 「f(λ) が重複因子を持たない」→「Aは対角化可能」→「スペクトル分解定理」 という手順でP_hの存在が保証されると思います。 > (zI-A)^{-1}=Σ_{h=1~k}{1/(z-λ_h)}P_h > となる事を証明する必要があります これについては,先ず ∀v∈Ker(A-λI),∀z∈C\S(A) (ここでS(A)はAの全固有値の集合)に対して, (zI-A)^-1v=1/(z-λ)vと書けますね。この時, I=(zI-A)^-1(zI-A)=(zI-A)^-1Σ_{h=1..k}(z-λ_h)P_hと書けますから,逆行列の一意性より, (zI-A)^-1=Σ_{h=1..k}{1/(z-λ_h)}P_hが言えると思います。 これで如何でしょうか?
- jcpmutura
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はいそれでよいと思いますが Σ_{j=1..k}P_j=I A=Σ_{j=1..k}λ_jP_j+Σ_{j=1..k}(A-λ_j I)P_j が成り立ち Aが対角化可能であればさらに A=Σ_{j=1..k}λ_jP_j が成り立つ とすればもっとシンプルです
お礼
返事をする欄がなくなってしまいましたのでこちらで失礼します。 すっかり遅くなりまして大変申し訳ありません。 www.math.ritsumei.ac.jp/yasutomi/note/jordan.pdf を参考にして下記の様に証明してみました。 ν(A):=A^m+α_{m-1}A^{m-1}+…+α_0I=0 (α_{m-1},α_{m-2},…,α_0∈C) をAの最小多項式とすると ν(z)=Π_{j=1..k}(z-λ_j)^{μ_j}且つΣ_{j=1..k}μ_j=mなるλ_j∈Cとμ_j∈Nが存在する。 生成されるイデアルの記号を【 】で表す事にする。 C[z]は単項イデアル整域なので S:=span{g_1(z),g_2(z),…,g_k(z)}⊂C[z]=【g(z)】…(*) (但し,g(z)はC[z]の生成元,g_l(z):=Π_{j=1..k,j≠l}(z-λ_j)^{μ_j},l=1,2,…,k)で GCD{g_1(z),g_2(z),…,g_k(z)}=1…(**) (∵g_1(z),g_2(z),…,g_k(z)は互い素)が言え, 1=Σ_{j=1..k}f_j(z)g_j(z)∈S (f_j(z)∈C[z])なるf_1(z),f_2(z),…,f_k(z)∈C[z]が存在する。 よって, p_j(z):=f_j(z)g_j(z)と採れば, f(z)g(z)mod【p_j(z)】∈C[z]/【p_j(z)】(但し,f(z)g(z)∈C[z]=【g(z)】)に対して, (f(z)g(z)mod【p_j(z)】)^2 =(f(z)g(z))^2mod【p_j(z)】 =f(z)g(z)mod【p_j(z)】 (∵∀y(z)∈f(z)g(z)mod【p_j(z)】に対して,f(z)g(z)-y(z)∈【p_j(z)】だから,p_j(z)|f(z)g(z)-y(z)でp_j(z)|f(z)g(z)且つp_j(z)|y_(z), この時,p_j(z)|(f(z)g(z))^2且つp_j(z)|y_(z)でもあるから,p_j(z)|(f(z)g(z))^2-y(z)でy(z)∈f(z)g(z)mod【p_j(z)】。逆についても同様) また, ∀y(z)∈(((z-λ_j)p_j(z))^{μ_j})mod【p_j(z)】に対し,p_j(z)|((z-λ_j)p_j(z))^{μ_j})-y(z)で,p_j(z)|y(z)でp_j(z)|0-y(z)だから, y(z)∈0mod【p_j(z)】。 故に, (((z-λ_j)p_j(z))^{μ_j})mod【p_j(z)】=0mod【p_j(z)】。 更に, i≠jの時,p_i(z)p_j(z)=0 (∵p_j(z)|0-p_i(z)p_j(z)だから,p_i(z)p_j(z)mod【p_j(z)】=0mod【p_j(z)】)。 以上より, P_j:=p_j(A) (j=1,2,…,k)と採れば, A=Σ_{j=1..k}λ_jP_j+Σ_{j=1..k}(A-λ_jI)P_jで,P_iP_j=δ_{ij}P_jを満たす。 これでいかがでしょうか?
補足
ご回答誠に有難うございます。 納得です。 前ご回答で2×2の場合の証明をご紹介いただきましたが,一般のn×nの場合の証明は複雑になってしまいますね。 Res_{z=λ_j}[(zI-A)^-1]=1/(2πi)∮_{γ_j}(zI-A)^-1dz =1/(2πi)∮_{γ_j}Σ_{h=1..k}1/(z-λ_h)P_h dz =P_j (∵コーシーの積分公式). と証明してみたのですがこれで大丈夫でしょうか?
- jcpmutura
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すみません間違えました訂正します A= (1,0) (1,2) は対角化可能でした (1,0)(1,0)(1.,0)=(1,0)(1 ,0)=(1,0) (1,1)(1,2)(-1,1).(2,2)(-1,1).(0,2)
補足
ご回答誠に有難うございます。 www.math.nagoya-u.ac.jp/~shinichi/K115j.pdf の定理4で重複因子無しなら対角化可能を知ったのでした。 下記のようにもう少しシンプルに分類してみました。 「Aが対角化不能⇔非正規行列且つ重複因子有り」が成り立つので,, (i) 対角化可能の場合, A=Σ_{j=1..k}λ_jP_j と分解可能。 (ii) 対角化不能の場合, A=Σ_{j=1..k}λ_jP_j+Σ_{j=1..k}(A-λ_j I)P_j と分解可能。 という具合に分類できるのですね?
- jcpmutura
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いいえ対角化可能行列という前提ではありません 重複因子が無いからといって対角化可能になるとはいえません A= (1,0) (1,2) とすると Aは対角化不能ですが 重複因子無しですので A=Σ_{j=1..k}λ_jP_j と分解可能です zI-A= (z-1,0) (-1,z-2) |zI-A|=z^2-3z+2=(z-1)(z-2) (zI-A)^{-1} = (1/(z-1),0) (1/{(z-1)(z-2)},1/(z-2)) P1 =Res_{z=1}[(zI-A)^-1] = lim_{z→1} (1,0) (1/(z-2),(z-1)/(z-2)) = (1,0) (-1,0) P2 =Res_{z=2}[(zI-A)^-1] = lim_{z→2} ((z-2)/(z-1),0) (1/(z-1),1) = (0,0) (1,1) P1+P2 = (1,0) (1-1,1) = (1,0) (0,1) = I λ1P1+λ2P2 = (1,0) (2-1,2) = (1,0) (1,2) = A P1+P2=I λ1P1+λ2P2=A
- jcpmutura
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n=2の時 A= (a11,a12) (a21,a22) とすると zI-A= (z-a11,-a12) (-a21,z-a22) 行列 A の最小多項式 f(z)が 重複因子を持つ場合 f(z)=|zI-A|=z^2-(a11+a12)z+|A|=(z-λ1)^2 P1 =Res_{z=λ_1}[(zI-A)^-1] = lim_{z→λ1}(d/dz) (z-a22,a12) (a21,z-a11) = (1,0) (0,1) = I λ1P1 = (λ1,0) (0,λ1) λ1P1+(A-λ1I)P1=λ1I+(A-λ1I)I=λ1I+A-λ1I=A だから n=2の時 Aが重複因子を持つ行列の場合は, Aの固有値をλ_1とすると, P_1=I:単位行列 A=λ_1P_1+(A-λ_1I)P_1 となります。 Aが 重複因子を持つ行列の場合は, 対角行列でない対角化可能行列の場合も A≠λ_1P_1 だから Σ_{j=1..k}λ_jP_j=Aは成り立たないので 対角化不能行列という条件は 対角行列でない行列という条件に変えた方がよいと思います。
補足
遅くなりまして大変申し訳ありません。 ご説明納得できました。 > 対角化不能行列という条件は > 対角行列でない行列という条件に変えた方がよいと思います。 つまり, www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1814-02.pdf では対角化可能行列という前提で議論されてたのですね。 japla.sakura.ne.jp/workshop/workshop/2009/spectol_decomp.pdf 一般の場合を纏めてみます。 Aの相異なる固有値をλ_1,λ_2,…,λ_k, k≦nとすると, (i) 重複因子無し(これは自動的に対角化可能行列になる)の場合, A=Σ_{j=1..k}λ_jP_j と分解可能。 (ii) 重複因子有りの場合, 対角化の可能不能に関わらずA=Σ_{j=1..k}λ_jP_j+Σ_{j=1..k}(A-λ_j I)P_j と分解可能。 という具合に分類できるのですね?
- jcpmutura
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(A を n 次正方行列とし,行列 A の最小多項式を f(λ) で表す.) の次に 「 以下 f(λ) が重複因子を持たない場合を考える. 」と書いてあります。 A= (1.,1) (-1,3) とすると f(λ)=|λI-A|=(λ-1)(λ-3)+1=λ^2-4z+4=(λ-2)^2 は重複因子(λ-2)を持ちますので Σ_{j=1..k}λ_jP_j=Aは成り立ちません。 n=2の時 A= (a11,a12) (a21,a22) とすると zI-A= (z-a11,-a12) (-a21,z-a22) f(z)=|zI-A|=z^2-(a11+a22)z+|A|=(z-λ1)(z-λ2) が重複因子を持たない場合 λ1≠λ2,k=2だから (zI-A)^{-1} = [1/{(z-λ1)(z-λ2)}]* (z-a22,a12) (a21,z-a11) P1 =Res_{z=λ_1}[(zI-A)^-1] = lim_{z→λ1}{1/(z-λ2)}* (z-a22,a12) (a21,z-a11) = ((λ1-a22)/(λ1-λ2),a12/(λ1-λ2)) (a21/(λ1-λ2),(λ1-a11)/(λ1-λ2)) P2 =Res_{z=λ_2}[(zI-A)^-1] = lim_{z→λ2}{1/(z-λ1)}* (z-a22,a12) (a21,z-a11) = ((λ2-a22)/(λ2-λ1),a12/(λ2-λ1)) (a21/(λ2-λ1),(λ2-a11)/(λ2-λ1)) P1+P2 = ({λ1-a22-(λ2-a22)}/(λ1-λ2),(a12-a12)/(λ1-λ2)) ((a21-a21)/(λ1-λ2),{λ1-a11-(λ2-a11)}/(λ1-λ2)) = (1,0) (0,1) = I λ1P1+λ2P2 = ({λ1(λ1-a22)-λ2(λ2-a22)}/(λ1-λ2),(λ1-λ2)a12/(λ1-λ2)) ((λ1-λ2)a21/(λ1-λ2),{λ1(λ1-a11)-λ2(λ2-a11)}/(λ1-λ2)) = (λ1+λ2-a22,a12) (a21,λ1+λ2-a11) = (a11,a12) (a21,a22) = A ∴ P1+P2=I λ1P1+λ2P2=A
補足
ご回答誠に有難うございます。大変参考になります。 重複因子を持つ場合を探してみました。 www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1814-02.pdf japla.sakura.ne.jp/workshop/workshop/2009/spectol_decomp.pdf そこで確認させてください。 Aが重複因子を持つ対角化不能行列の場合は,Aの固有値をλ_1,λ_2,…,λ_r (r≦n)とすると, A=Σ_{k=1..r}λ_kP_k+Σ_{k=1..r}(A-λ_kI)P_k 但し,Σ_{k=1..r}P_k=I:単位行列, という風に(射影行列のみでは無理だが)分解されるのですね。 ここで,(A-λ_kI)P_kはJordan細胞一個のJordan行列となる。 このような解釈で大丈夫でしょうか?
- jcpmutura
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C=(全複素数) A∈C^{n×n}, Iはn次単位行列 j=1,2,…,kに対して λ_jはAの固有値 γ_jはλ_jだけを内部に含むJordan閉曲線 λ_jは(zI-A)^-1の極となっているので Res_{z=λ_j}[(zI-A)^-1]=1/(2πi)∮_{γ_j}(zI-A)^-1dz =P_j=1/(2πi)∮_{γ_j}(zI-A)^{-1}dz A= (1.,1) (-1,3) とすると zI-A= (z-1,-1) (1.,z-3) |zI-A|=(z-1)(z-3)+1=z^2-4z+4=(z-2)^2 だから Aの固有値は 2 だけ (zI-A)^{-1} = {1/(z-2)^2}* (z-3,1.) (-1,z-1) P_1 = Res_{z=2}[(zI-A)^-1] = lim_{z→2}(d/dz) (z-3,1.) (-1,z-1) = (1,0) (0,1) =I λ_1P_1=2P_1 = (2,0) (0,2) ≠ (1.,1) (-1,3) =A ∴ A= (1.,1) (-1,3) の時 Σ_{j=1..k}λ_jP_j=Aは成り立たない
補足
ご説明まことに有難うございます。 実は下記を参考にしていたのですが,何処を勘違いしてるのでしょうか? http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1666-08.pdf
お礼
遅くなりまして大変申し訳ありません。 行列Aの固有値λ_hに対する(正規化済みの)右固有ベクトルを{v__1,v_2,…,v_h} (h=1,2,…,k≦n), 同様に(正規化済みの)左固有ベクトルを{w__1,w_2,…,w_h}とした時, このw:={w__1,w_2,…,w_h}がC^n内のh次元ベクトル部分空間Lの基底v:={v__1,v_2,…,v_h}の双対基底になっている時, P_h:=v_hw_h,と採ればP_hP_l=δ_{hl}P_hとなりますね。 もし双対基底となってない場合, 「wがvの双対基底となってない⇔∃j∈{1,2,…,h};w_jv_j=0」 ですから, ∃h,l∈{1,2,…,k};P_hP_l≠δ_{hl}P_h.となってしまい, (zI-A)^{-1}=Σ_{h=1..k}{1/(z-λ_h)}P_hが成り立たなくなってしまい, 結果として, {1/(2πi)}∫_{γ_j}(zI-A)^{-1}dz {1/(2πi)}∫_{γ_j}Σ_{h=1~k}{1/(z-λ_h)}(P_h)dz =P_j が言えなくなってしまうのですね。 故に, 「wがvの双対基底となってない⇔∃j∈{1,2,…,h};w_jv_j=0」 と http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1666-08.pdf での条件を踏まえると,重複因子の有無は問題ではなく,双対基底か否かが重要なのですね。即ち, 「wがvの双対基底となってない⇔P_j≠Res_{z=λ_j}[(zI-A)^-1]」 という事ですね。 このような解釈で大丈夫でしょうか?