自立と依存の長所短所限界盲点とは自立は究極的に可能

質問

自立とは何か？

経済的自立
精神的自立とは何か？

自立と大人、子供の関係は？わ

人間が自立する事は
究極的には可能なのか？否か？

日本人が思う自立の定義とは？

自立する事の
長所、短所、限界、盲点とは？

依存する事の
長所、短所、限界、盲点とは？

自立と依存の違いとは？

皆さんの思う自立とは？

哲学、心理カテゴリー皆さんの
ご回答のほど、
お待ちしております！

知恵袋
哲学、心理カテゴリー
http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q10155247345

回答No.3

吉田 修（@osamucom0409）

こんにちは。

読ませていただきました。

難しいテーマですね。

自立は社会通念的には「持続的に生活を維持することができる汎社会的状態」と定義できると思います。

まず、メンタルでいうと、

1.家庭や友人知人などの基本的人間関係を維持出来ていること。
2.相互の信頼に基づいた協力関係を構築することができ、維持していること。
3.上記２つによって自らの安定した社会的位置づけが為されていること。

これらの要件を満たしている場合に自立していると捉えることがあります。

理由としては、基本的人間関係が維持できていないと、自分の現在の状態をとらえることができなくなってしまうという自らの一貫性の問題が生じます。

これを自己同一性問題、平たく言うと「自分は誰で、どこにその存在の根を持っているのか」ということがあやふやになります。

自己同一性の問題について、エリクソンは、対人的かかわりの失調（対人不安）、否定的同一性の選択（非行）、選択の回避と麻痺（アパシー）などをあげていますね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%90%8C%E4%B8%80%E6%80%A7

これによって生じる問題は以下のようになります。

1.アイデンティティ意識の過剰
2.選択の回避と麻痺
3.対人的距離の失調
4.時間的展望の拡散
5.勤勉さの拡散
6.否定的アイデンティティの選択
http://www.asahi-net.or.jp/~uv3k-kmgi/jigakakusan.html

詳しくはリンクをご確認ください。

さて、この上で、個人の自立全般について改めて考えてみたいのですが、果たして、個人というものは存在するのかという疑問に行き当たります。

ここまでエリクソンに即して自立についてみてきましたが、個人は、その誕生からして自律的に発生するものでもなく、ましてや何か独立した実体として存在しているものでもなく、常に周囲との関係性において自らを超えて行くものであって、全体との関係性において自立しているように見えるとも言えますし、個人においても社会が既に内包されており、視点を変えた場合に社会や個人として見えるということなのかもしれません。

私はこのように見かけ上個人として取り出されているものは、様々な個々人との関係性の結節点として表れていると考えています。

このように考えると、いわゆる個人主義というものが成立しなくなりますし、個人主義というものを前提とした個人の自立という問題も解消してしまうんですね。

とても逆説的になってしまいますが、極めて良好に全体と相互依存している関係は、きわめて自立しているように見えることがあるということです。

何かここにいわゆる自立というものについて考えられるヒントがあるように思いました。

何かの参考にでもなれば…。

お礼

ご回答のほど、
ありがとうございます。

吉田 修（@osamucom0409） プロフィール

産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会) 吉田修(株式会社Dream・Giver) ■ご質問者・みなさまへ■ コーチング最新メソッドを使い、自分でできる、気持ちの切り替え方法をご提案しま...

もっと見る