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HBrによる脱保護
HBrでメトキシ基の脱保護を行う反応で、溶媒として酢酸が用いられている理由がわかりません。 酢酸でないと反応が進行しにくいのでしょうか。
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- phosphole
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回答No.1
臭化水素酸と酢酸の混合溶液(?)でR-OMeの脱保護を行うということでしょうかね? 他のご質問どうよう、確たる根拠の無い想像でのコメントですが。 ・臭化水素酸がちゃんと溶ける。ふつうの有機溶媒のように、二相系にはならない。 ・基質・生成物もちゃんと溶ける(・・・のでしょうか?対象のメチルエーテルの構造を提示しておられないのでなんとも言えません)。 ・極性が高いのでSN2反応が進みやすい。 ・酢酸自体の求核性は低いので、余計な副生物(e.g., R-OAc)はできにくい。 もう一点コメントですが、脱保護の方法は、対象の基質の構造(他の官能基・保護基の存在など)や、脱保護生成物の安定性など、さまざまな条件に応じて、試薬や溶媒など変更がなされます。単にメトキシ基の脱保護と書くのではなく、どのようなメチルエーテルが対象なのか、生成物はアルコールとして取り出されるのか、といった条件を明示すべきと思います。 なお、たいていの場合はBBr3を使うのがもっとも汎用的ですね。