rei00 です。
> 実験化学講座早速調べましたが、・・・・載っていませんでした。
そうですか。何かその類の講座でみた様な気がしたんですが,「新実験化学講座」とか「続実験化学講座」等の別のものだったかも知れません。すみません。
> 何かいい文献等見たことあるということでございましたら、是非紹介してください。
とりあえず「Protective Groups in Organic Synthesis」(John Wiley & Sons, Inc.) の TBDPS の項を紹介しておきます。
【Formation】
1. TBDPSCl, imidazole, DMF, rt. (ref.1)
2. TBDPSCl, DMAP, Pyr. (ref. 2)
3. TBDPSCl, poly(vinylpyridine), HMPT, CH2Cl2 (ref. 3)
4. TBDPSCl, DMAP, triethylamine, CH2Cl2 (ref. 4)
この反応は,2級水酸基存在下でも1級水酸基に高選択的だそうです(第一候補?)。
【Cleavage】
1. Bu4N+F-, THF, 25℃, 1-5 h, >90% yield (ref. 1)
2. 3% methanolic HCl, 25℃, 3 h, 71% yield (ref. 1)
3. 5N NaOH, EtOH, 25℃, 7 h, 93% yield (ref. 1)
4. 10% KOH, CH3OH (ref. 5)
5. Pyr・HF, THF (ref. 6)
6. Amberlite 26 F- form (ref. 3)
7. HF, CH3CN (ref. 7)
【References】
1. Can. J. Chem., 53, 2975 (1975); 55, 562 (1977).
2. Helv. Chim. Acta, 69, 1273 (1986); Carbohydr. Res., 139, 161 (1985).
3. Chem. Ind. (London), 643 (1983).
4. Tetrahedron Lett., 99 (1979); 26, 1185 (1985).
5. Org. Prep. Proc. Int., 18, 345 (1986).
6. J. Org. Chem., 44, 4011 (1979); J. Am. Chem. Soc., 103, 1222 (1981).
7. J. Org. Chem., 51, 1625 (1986).
その他,J. Org. Chem. 等の合成の報告を探せば(片っ端から見れば),いくつか実際の使用例があると思います。実際の反応条件はそちらを見た方が良いかも知れません。
補足
お返事有難うございました。週末にかけて、いろいろ忙しく返答が遅れてしまい申し訳ございませんでした。紹介していただいた文献すべて、見ました。保護の部分は、4番の方法で行う予定です。(これに関しては、近いものですが、実験項がありました。)ただ、脱保護ですが、5番の方法を用いる予定ですが、文献を見た所、25℃で過剰のフッ化水素・ピリジン、THFを用いると書いていたのですが、その具体的な手順については、いろいろ調べたのですが、ありませんでした。出きれば、脱保護の手順などお解かりでしたら、アドバイスいただけると幸いです。何度も質問してしまいまして、申し訳ございませんがよろしくお願い致します。