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数学 確率

問)ひとつのサイコロを10回振る時、1の目も6の目も少なくとも1回は出る確率を求めよ。 この問題の式と答えを教えてください。 私は《1ー(4/6)10乗》だと思いました。

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noname#223095
noname#223095
回答No.1

以下,一般にaのb乗をa^bと表記することにします.これは,ある意味正式な表記法なので知っておいて下さい.従って,あなたのおっしゃる1ー(4/6)10乗とは,1‐(4/6)^10と表記されます. さて,4/6は1回振って1と6以外の目が出る確率,言い換えると2,3,4,5のいずれかが出る確率です.ですから,それの10乗,すなわち(4/6)^10とは,10回振って10回とも1,6以外の目の出る確率です. 従って,      1‐(4/6)^10 は,それの余事象,すなわち,少なくとも1回は1または6が出る確率を表します(「1も6も出る」ではありません).ですから,この余事象の中には,例えば1回目に1の目が出て,2回目以降10回目まではずっと2,3,4,5のいずれかの目が出る場合も入ってきます.つまり,6の目はまったく出ていない場合が含まれてしまいます.しかし,ここの問題文は1の目のみならず,6の目も最低1回は出ないといけません. ちょっと記号を使わせて頂きます. 今,10回サイコロを振るとき,      1の目が少なくとも1回出るという事象をA,      6の目が少なくとも1回出るという事象をB とすると,ここで求められているものは「AかつBが起こる確率」です.これは記号的にはP(A∩B)と表されますが宜しいですか・・・(ホワイトボードが使えなくて辛いですが).また,一般に事象Xの余事象をここではX’のように表すことにします(通常は,文字Xの上に横線を引いて表すことが多いのですが,ネット上で文字Xの上に横線を置く方法を存じませんので,この表記をとらせて頂きます).ところで,今の場合A∩Bをまともに相手にするのはちょっと難しいので,これの余事象を考えます.A∩Bの余事象とは(A∩B)’ですが,これはド・モルガンの法則によって,      (A∩B)’=A’∪B’ になります.教科書には大抵書かれているはずです.ですから,これの確率は      P(A∩B)’=P(A’∪B’) ・・・(1) ですが,上の右辺は,      P(A’∪B’)=P(A’)+P(B’)‐P(A’∩B’)・・・(2) が成り立ちます.この関係も高校教科書などでは,’ のない形,すなわち,      P(A∪B)=P(A)+P(B)‐P(A∩B) の形で載せていると思います.これは「包除原理」と呼ばれる集合の基本的関係から容易に導かれる基本公式です. では,(2)の右辺にある各項を計算してみましょう. A’ とは,Aの余事象ですから,「10回とも1の目が出ない」という事象.従って,     P(A’)=(5/6)^10 同様にして,B’ についても,     P(B’)=(5/6)^10 最後の項にある,A’∩B’は「10回とも1も6も出ない」という事象だから,     P(A’∩B’)=(4/6)^10=(2/3)^10 以上の結果を(2)の右辺に代入して,      P(A’∪B’) = (5/6)^10 + (5/6)^10‐(2/3)^10           =2(5/6)^10‐(2/3)^10 これで,(1)の右辺,従って(1)の左辺の確率が出ました.すなわち,      P(A∩B)’= 2(5/6)^10‐(2/3)^10・・・(3) です.これが(A∩B)’の確率です.日本語的に言うなら,      「1の目も6の目も最低1回は出るという事象の余事象の確率」 です.ですから,求める確率は,1から(3)の右辺を引いて,      1-(2(5/6)^10‐(2/3)^10)      = 1-2(5/6)^10 + (2/3)^10 です. お解り頂けたでしょうか・・・.

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