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逢坂剛 「水中眼鏡の女」が理解できない

読んだんですがラストで?!となりました。 この小説の時系列がよくわかりません。 結局、坪田医師は千春に焼き殺されたんでしょうか? そうすると、千春は前夫と坪田の火事現場にいたことになりますよね。

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noname#209805
noname#209805
回答No.1

逢坂剛、時代モノ以外は全て読破&所蔵(主に文庫) 「水中眼鏡の女」文春文庫、1990年2月10日第1刷、Book Offにて購入済み(¥200) -------------------------------------------------- タイトル以外内容は失念、再読す。 彼のレトリック上の得意技、大どんでん返しに嵌められたんだね。 奇数章と偶数章でのタイムラグ(時系列のズレ)を利用して最後でチュウーニング(同調)させる。 登場人物 奇数章:門倉千春、Dr.坪田(功一)、宮山美雪、若者(小寺五郎) 偶数章:門倉千春、門倉功一、小寺五郎 奇数章が先行し、偶数章が後追いし双方絡み合いながら話が進み、17章の最後の行で「Dr.坪田の名が功一」と分かる。 偶数章は、坪田功一が門倉家の養子となって、婿入り、門倉功一となった後の展開。 ですから、【旧姓坪田(現門倉)功一は千春に焼き殺されました。】 奇数章でのDr.坪田は如何にも第三者の精神科医を思わせる筋立てではあります、ここが引っ掛け。 従って、アナタの「そうすると、・・・・・」以下の疑問は在り得ないことになります。 【火事現場にいたのは、門倉千春と小寺五郎】です。 -------------------------------------------------- 思うに、第19章以下があるとすれば、多分、小寺五郎が門倉家の婿養子となって、門倉五郎となり千春の夫となり、功一と同じ様に愛人を拵え、嫉妬深い千春に焼き殺されるのだろう...と暗示されると。 ※文藝春秋単行本、集英社文庫は分かりませんが文春文庫版のP24後ろから2行目「石灰→石炭」の間違いかと思われます。因みに、タイムラグ(時系列のズレ)を利用して最後でチュウーニング(同調)させる....最も端的な作品は「燃える地の果てに」でしょう。

zivago
質問者

補足

やっと詳しい方がお出でくださってありがとうございました。  読ませて頂いてどんでん返しは理解出来たのですが引っかかる点が一つあります。 図書館から借りた単行本でもう手元に無く記憶に寄りますが、たしか出だしで千春の母親がストーブの故障で火事になった現場に千春が居たということを診察の際に坪田医師に話したという記述があったと思います。  これが前夫を失った火事で二番目が坪田を焼き殺した火事と読んだので、先のそうすると。。。の疑問でした?  前夫を焼き殺したあげく坪田も何気に焼き殺したのではと想像しました。 ココはなんかオカシイでしょうか?

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