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イントネーションの差
同じ人種なのになぜ地域によりイントネーションに差がでるんですか? 地域的な問題とか国語的な要素ではなく 生物的な観点からみた回答が欲しいです。
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こんにちは。 > 同じ人種なのになぜ地域によりイントネーションに差がでるんですか? 言葉の地域差は、単語そのものが違う、単語は同じでもイントネーションが違うなども含め、広く言って「方言」ということになりますね。方言と広く言う中に、単語の違い、イントネーションの違い、などいくつかのカテゴリがある、といってもよいでしょう。 我々のもつ形質(体の特徴など)に地域差があってそれが長年にわたって保持される場合、遺伝的な違いが代々伝わっている場合と、学習によって違いが代々伝わっている可能性があります。言葉のイントネーションは狭義には我々の形質とはいわないでしょうが、類似のものとして考えることができるでしょう。 我々が言語を使うのに必要な声を出す能力と文法を習う能力は先天的に備わっていますが、単語、発音の法則、文法は後天的に学びます。アメリカで生まれそだった日本人がちゃんと英語のネイティブとしてぺらぺらな英語話者になることは、文法を学ぶ能力が遺伝的に備わっていること、一方、単語や個々の文法そのものは後天的に学んでいることを示しているでしょう。つまり、生まれたての赤ちゃんは世界中の言語のいかなる文法も単語も発音も学ぶ能力を備えているので、「日本人はアメリカで生まれても英文法になじめず、日本語の語順が出てきてしまう」とかいうことはないわけです。ところが、赤ちゃんから大人になるまでの時代に毎日日本語を聞き、かつ使って育つと日本語の文法、単語、発音を学習して日本語のネイティブとなり、その後言語習得の感受性が下がって、大人になってから英語を学んでもネイティブなみに流暢になるのが難しいわけです。 このことは、英語と日本語とに限らず、関東弁と関西弁といったことでもある程度成り立つでしょう。つまり、赤ちゃんの時代から子供の時代に使って育った単語やイントネーションが維持され、それが親から子へ、子から孫へと代々維持されてゆくという説明は可能と思います。言い換えれば、おっしゃるようなイントネーションの違いは、冒頭に出した二つの可能性(遺伝と学習)のうち、後者の学習によって維持されているという説明ができると思います。 地方出身の役者さんが東京に出てきて仕事をするとき、生まれ育った地方の方言が出ないようにするのに苦労するとか、あるいは別の地方を舞台とした演劇の登場人物を演ずるときにイントネーションで苦労するといったエピソードは、子供時代に学習したイントネーションをその後矯正することが(不可能ではないまでも)難しいことであることの例証だと思います。 ではイントネーションの地域ごとの違いが最初どのように生ずるかですが、それは、学習によって必ず完璧なコピーができるわけではない、ということで説明されると思います。どのように異なったイントネーションが固定され、ある地域に広まっててゆくかを示した研究などがあるのかないのかわかりませんが、地域によって徐々にイントネーションの違いが蓄積されてくるということはありうると思います。 実はこういったことに類似のことが鳥のさえずりでも起こっています。鳴禽類というさえずりの美しい小鳥のグループでは、ちょうど人間が言語を学ぶように、親の囀りを聞いて囀りを学ぶのです。そしてこのように代々学習してゆくプロセスで、鳥のさえずりにも方言(地理的変異)ができてくることが知られています(たとえば、ウグイスの「ホーホケキョ」が地方によって違って聞こえるというようなことを聞かれたことはないでしょうか)。このことについては、「小鳥はなぜ歌うのか」(小西正一著、岩波新書)という本にわかりやすく書いてあります。上記の説明も一部、この本の表現を借用しています。 以上ご参考になれば幸いです。
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- princelilac
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寒い地方の人はあまり口を開かず、少ない呼気で話す傾向があります。体温のロスを少なくするためであるとの説です。 逆に熱帯地方では音が伸びたゆっくりとした話し方になるのが世界的な傾向のようです。おおらかな言葉も気性も、温暖な気候の影響があるようです。
お礼
参考にします、ありがとうございました。
- trytobe
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地域的な問題とか国語的な要素なので、 生物的な観点からみた回答は「ない」が答えです。 だって、日本生まれ日本育ちのあきらかに海外からの子女が日本語を流ちょうに話して芸人や芸能人になっているのですから。
お礼
そうですか
お礼
参考にします、ありがとうございました。