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糖質の中の糖類とそれ以外のものの違いについて

. 「炭水化物=糖質+食物繊維」、「糖質=糖類+それ以外」ということですが、 砂糖などの甘い糖類と、でんぷん等のそれ以外とでは、どちらがより血糖値を高めるのでしょうか? その作用の仕方などに何か違いはあるのでしょうか? よく、茶碗一杯の白米と角砂糖十何個は同量の糖質、とか言われていいますが・・ また、「それ以外のもの」には、何類とかの名称はないのでしょうか?

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noname#206981
noname#206981
回答No.2

糖類すべてが血糖値を高めるわけではありません。果物に含まれるフラクトース(果糖)は血糖値を上げない、つまりインスリンが分泌されない点でもう一つの糖類であるグルコースと作用が異なることが知られています。 しかしフラクトースは直接(インスリンなしで)肝臓で脂肪に変換されて細胞中に油滴として蓄積されるので、大量摂取するとより肥満になりやすいことが知られています。こういった脂肪が内臓脂肪として蓄積すると、高血糖にならないのにインスリン耐性が落ちてきて糖尿病になりやすくなります。 でんぷんは消化の過程でグルコースに分解されますから、グルコースと同じ扱いで血糖値を上げるもの、と考えていいです。(食後)血糖値のことを心配しているのなら、でんぷんと砂糖だけをとりあえず気にすればいいと思いますよ。あとは果物のとりすぎを避けることですね。また最近はコーン由来のフラクトースを大量に使ったお菓子や飲料なんかも出回ってますから気をつけましょう。肥満大国米国ではフラクトースの摂り過ぎを警戒する情報が各種出回っています。 「それ以外のもの」には特に名前はないと思います。糖質である以上は何らかの形で糖質の弊害が起こると考えてよいと思います。 他には食後血糖値の上昇スピードに応じて食べ物を分類するGI(Glycerin Index)という概念もあります。低GI食品を中心に食べればインスリンの急激な分泌が抑えられ、ダイエットに有利なのではないか、と期待する考え方です。しかし低GI食品であっても、糖質が含まれていてグルコースとして体内に取り込まれ血糖値を最終的に上げるとすれば、最後はその血糖値をインスリンで下げなければならないことは変わりがありません。 インスリンが分泌されて血糖値が下がる過程で、血液中の中性脂肪や脂肪酸も体中の細胞に取り込まれて蓄積され、脂質の代謝が妨害されてしまいます。つまりインスリンが急激に分泌されるかどうかは「糖質制限」の立場からするとあまり関係がありません。だから糖質制限実行者(糖質セイゲニストなどと呼んでいる人もいます)からすれば低GIかどうかは関係がなく、インスリン分泌を招く糖質が含まれているかどうかだけが問題になります。 「食べる順ダイエット」も同じで、野菜を最初に食べることで食事全体をセカンドミール効果により低GIにするという考え方ですが、最後はインスリンが分泌されて脂質の代謝が妨害されるという点は変わりません。 低GIダイエット、「食べる順ダイエット」で期待される効果とは結局のところ、血糖値の急上昇・急下降を抑えることによる「食欲の鎮静化」です。血糖値が急降下すると食欲中枢は空腹信号を出しますが、血糖値急降下を避ければお腹が空きづらくなるということです。しかしお腹が空きづらくなっても食事量が変えられないのだったら結果も変わらないと思います。

sagapo
質問者

お礼

専門的なお話有難うございます。

sagapo
質問者

補足

専門的で要点がまとまっていて、大変わかり易いお話で助かりました。

その他の回答 (2)

回答No.3

砂糖を構成している糖分の分子が沢山集まれば、どんどん甘くないデンプンになっていきます。 糖分の分子が小さいほどすぐ血糖値が上がります。 消化吸収に時間がかかればすぐに血糖値が上がりません。 だから、砂糖なんかよりは、甘くないデンプンなどの方が穏やかに分解吸収するので 同じ量の糖質の砂糖と比較しても、血糖値は急激には上がらないということです。 炭水化物でひとまとめにして表現できます。

参考URL:
http://xn--t8j9bxe3ikfwf889vfj3doi4aqwt.com/sample-page-2/
  • trytobe
  • ベストアンサー率36% (3457/9591)
回答No.1

おそらく、下に記す解説サイト2つが、ご質問のうち、「糖質」「糖類」の分類に対して十分な解説になっていると思います・・・。 【味の素KK】「パルスイート®」「スリムアップシュガー®」低カロリー料理集 |「糖質」と「糖類」の違いと「パルスイート®」について https://www.ajinomoto.co.jp/lcr/lineup/pal/sweet2.html ビール・発泡酒・新ジャンル|お客様相談室|アサヒビール http://www.asahibeer.co.jp/customer/tourui-toushitsu/ 「糖質」にはまだ分解されきれてないけれども消化でカラダに吸収される「でんぷん」や「オリゴ糖」、「糖アルコール」なども含まれています。(これ以外は例外を挙げだすとキリがなく訳が分からないので省略させてください) 一方、「糖類」は、それらがかなり分解されてきて、即、脳のエネルギーとなれるブドウ糖や、ちょっと構造が違うけど糖の形が1個分の仲間(単糖類)の果糖、そしてそれらブドウ糖と果糖が結合して2糖類になったショ糖(いわゆる砂糖)など、単糖類と二糖類だけに限った、すぐ吸収されたり分解されてエネルギーになる準備が整った状態のものです。 そのため、「糖質」は種類を選ぶと、なかなか体内でエネルギーにならずにすむ「甘味料」になるものが含まれるのですが、「糖類」を選んでしまうと、すぐにカラダがエネルギー源として利用し始める、という観点で、大きな違い・壁があります。 よく点滴での栄養補給は血管から血液にいれても大丈夫なブドウ糖をもちいるのも、こういうカラダの仕組みからです。しかし、ちゃんと食事がとれる場合は、白米のでんぷんを、唾液や胃液などが分解してブドウ糖にしてくれるので、直接血液にブドウ糖をいれなくても済むのです。 摂取量からすれば、ご飯(の繊維じゃないでんぷんの分量)でたべても、ブドウ糖で食べてもエネルギーになる量は最終的にはあまり変わらないのですが、ご飯のほうが分解されるまでは吸収されないだけ時間稼ぎができます。つまり、血糖値の上がり方がスロースターターになります。一方、ブドウ糖は、もうすぐに頭を働かせたいときに口に含んで無理やり血糖値あげて脳に栄養を与えまくる、ということもできますが、そのまま寝たら使われないので脂肪に変えて体内に貯蔵しようか、とカラダは処理し始めます。

sagapo
質問者

お礼

専門的なお話有難うございます。

sagapo
質問者

補足

ご飯より糖類の方がやはり直接的に血糖値を高めるのですね。 糖質の量としては同じということで。

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