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共有結合で元の原子軌道は無事ではすまない?

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結合に関与しない内側の原子軌道は、消えませんけど少し変形します。 物質にX線を照射すると、物質中の原子から蛍光X線と光電子が放出されます。 放出される蛍光X線は元素に固有のエネルギーを持つので、この蛍光X線を分析することにより、その物質にどんな元素がどれだけ含まれているかを調べることができます。 https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&q=%E8%9B%8D%E5%85%89X%E7%B7%9A+%E5%8E%9F%E7%90%86 蛍光X線分析は、結合に関与しない内側の原子軌道が、化合物中でも消えてなくならないことを利用しています。 蛍光X線は元素に固有のエネルギーを持つ、とはいうものの、そのエネルギーは物質によって若干シフトします。ただし、装置上の都合のため、X線エネルギーの物質による違いはあまり明確にはみえません。それに対して、光電子スペクトルでは、原子の周りの環境の違いによる原子軌道エネルギーの変化を、光電子の運動エネルギーの違いとして検出することができます。 https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&q=XPS+%E5%8C%96%E5%AD%A6%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88 http://www.nanoscience.co.jp/knowledge/XPS/knowledge02.html 内殻の原子軌道が消えないことは、蛍光X線と光電子のエネルギーが、元素に固有の値で、物質にほとんど依らないことから分かります。 内殻の原子軌道が少し変形していることは、蛍光X線と光電子のエネルギーが、元素に固有の値だけど、物質によって少しだけ変化することから分かります。

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