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レコードのリッピングについて

HAL2(@HALTWO)の回答

回答No.6

Cartridge の問題は置いておいて……(^_^;)。 CD (Compact Disk) 以上の Quality で Digitize 可能なものは 24bit/96kHz でも 24bit/192kHz でもなく、DSD (Direct Stream Digital) のみです。……因みに DSD と SACD (Super Audio CD) とは能力的に全く同じものです。 16bit/48kHz であろうと 24bit/192kHz であろうと Analog Digital Converter の初段部分は ΔΣ 方式と言って 1bit/2.8224MHz で Sampling されています。 この信号をそのまま出力したものが DSD で、16bit/48kHz や 24bit/192kHz といった方式は DSD を再度 Digital Digital Conversion 回路で変換し直したものであり、大元である DSD の Quality を超えることは決してできません。 DSD という茶碗で掬った水を 16bit/48kHz という丼や 24bit/192kHz という桶のような大きな入れ物に移し替えても水の量が増えるわけではなく、移し替える際にはこぼれたり汚れたりしますので、DSD を超える Quality にはなり得ないのです。 下図の黄色い部分が DSD で Sampling した際の周波数帯域別 Dynamic Range、その背景にある黄緑色の部分 (22Hz 以下の線も含む) が CD、桃色の部分が 24bit/192kHz で規定されている周波数帯域別 Dynamic Range です。 DSD (SACD) は 1.3Hz から 2.7Hz の間で 120dB もの Dynamic Range を持ちますが、22Hz では CD と同じ、22Hz 以上では CD よりも Dynamic Range が小さくなります。……ちなみに 22Hz 以下なんて音にはなりません。(単なる風圧です) また、DSD (SACD) は 22kHz 以上の音も収録可能ですが、Dynamic Range は CD よりも遙かに小さく、音楽収録用 Studio Microphone は 22kHz 以上の音を収録できる保証がない上に、人間の耳では 22kHz 以上の音を聴覚できません。 鼓膜は 120 Phone なんて音圧を受けると破けてしまうことから Peak で 100 Phone なんて音量は隣近所から苦情が来るような大音量なのですが、部屋の暗騒音は 50Phone 近く、耳内血流音は 30 Phone 以上ありますので、Speaker 出力で保証できる Dynamic Range はせいぜい 50dB (100 Phjone - 50 Phone)、Headphone でもせいぜい 70dB (100 Phone - 30 Phone) 程度です。 Piano の鍵盤で最高音 (右端の Key) となる 2.7kHz 付近で 54dB の Dynamic Range を持つ DSD は Analog Phono Disc に Cutting する前の 1/2inch 2 Track 38cm Master Tape と同等以上の性能を持っていますので、DSD は Analog Phono Disc を Digitize する場合でも充分な性能を持っています。 一方、CD や 16bit/44.1kHz、24bit/96kHz、24bit/192kHz の Sampling は最初に述べたように DSD で Sampling した黄色の部分を緑や桃色の台紙に貼り付けるようなものですので、黄色い部分以上の Data が入っているわけではないのです。 ……というわけで Analog Source の Digital 化は DSD 方式が最も優れていると言え、DSD 方式で残しておけば CD や HDCD (High Definition CD=20bit/96kHz)、DVD-Audio (=24bit/192kHz) と同じ型式にも Quality を殆ど劣化させることなく変換可能です。 勿論 ADC (Analog Digital Converter) の Quality 如何で DSD の Quality も変わるのですが、4 万円の AudioTechnica AT33PTG を付けた 13.8 万円 (1982 年)~19.8 万円 (1991 年) の YAMAHA GT2000 で再生する音を Digitize する ADC をどの程度のもので妥協するかですよね。 DSD で Digitize ができず、明らかに Noise が底上げされている (上記の例えでは水を移し替えた際に汚されている) 24bit/96kHz 出力しか持たない 2 万円ほどの ONKYO SE-U55SX2 で良しとするか否かは御質問者さん次第です。 良質な DSD 収録が可能な機器で比較的安価なものは据え置き型の ADC ではなく、Portable PCM (Pulse Code Modulation) 録音機が良いかも知れませんね。 例えば SONY PCM D-100 http://like-a-sony.blog.so-net.ne.jp/2013-09-25-1 Linear PCM ADC とは別に独立した DSD ADC Chip を持っており、私ならば 24bit/192kHz など選ばずに迷わず DSD 収録してしまいそうです(^_^;)。 Microphone 録音ではなく「AudioTechnica AT33PTG の出力を良質の Amplifier を介して Line 出力としたものを PCM D-100 の Line 入力に繋いで Memory Card に収録、Memory Card を Memory Card Reader に入れて PC に Data を移送、大容量の USB 接続外部 HDD に DSD Data を永久保存すると共に再生し易い Data 型式に変換したものを普段の再生に用いる」という方式ですね。 市販の据え置き型 DSD ADC としては PS Audio の NuWave Phono Converter が便利そうですね。 MC Cartridge 出力を直接入力できる Phono Equalizer を内蔵しており、DSD は 2.8MHz の Standard のみならず 5.6MHz の Double DSD も選択できるようです。 日本では 5 月より完実電気が輸入して¥231,000 で販売を開始しているようですが、地元 U.S での定価は $1,900 ですので良心的な価格設定ですね。 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20131115_623803.html http://www.musicdirect.com/p-147978-ps-audio-nuwave-phono-converter.aspx Catalog Spec' の数値だけを較べると 2 万円の ONKYO SE-U55SX2 の方が良さそうに見えるかも知れませんが(笑)、Analog 回路を構成する素子の質は PS Audio NuWave Phono Converter の方が遙かに上ですね。……ちなみに上記 Impress の取材記事はちょっと信用し切れない部分があります。……「A/D変換のサンプリングレートは352.8kHz。」という文が信じられないのですが(^_^;)。 ADC Chip の Texas Instruments PCM4222 は http://www.tij.co.jp/product/jp/PCM4222/description から辿れる Data Sheet の通り、5.6MHz ΔΣ 1bit Sampling から直接 DSD Encode を行える Chip となっていますので、352.8kHz なんて 8 倍 Over Sampling の周波数を何処から引いてきた記事なのか、よく判りません(^_^;)。 まぁ上を見たらキリがないでしょうが……。 因みに私の場合、CD に移行して以後に発見した古い Disc は落語 Disc でしたし、他の Analog Source は Cassette Tape でしたので https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=294http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=181%5EUCA202%5E%5E で Ripping しました(^_^;)。 一応 Original Data は 16bit/44.1kHz になっていますが、粗が目立つ曲が出てくる 128kbps 以下にはしたくないのと 320kbps で Lossless の方がマシであることから 192kbps AAC に変換したものを Mac の iTunes に放り込んでいます。 素敵な Audio Life を(^_^)/

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