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おいしく召し上がってください
日本人の場合、お客さんに食事を出すときは謙遜して、「何もありませんが」とか、「お口に合うかどうか分かりませんがお召し上がりください」とか言いますよね。 西洋風に(おいしく作れたので、)「おいしく召し上がってください」とは言いませんが、韓国の場合、「おいしく召し上がってください」と言うようです。 韓国は日本同様謙遜した言い方が多いと思っていたのですが、この場合だけ西洋風なのはなぜなのでしょう。
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- nogul2n
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わたくしの感覚で申し上げますと、「おいしく召し上がってください」の前に、(おいしく作れたので、)が付いているというのは新解釈のように感じます。西洋風というのも新鮮な解釈に思われます。 一種のあいさつ言葉のような決まった言い方ですので元のことばの意味をあまり考えなくていいのではないでしょうか。 喫茶店でコーヒー1杯はこんで来たウエイトレスも「おいしく召し上がってください」と言います。韓国語「おいしく召し上がってください」には、「食事や飲み物を取る時間を楽しんでください」「楽しく、気持ちよく食べたり飲んだりしてください」の意味が強く、「おいしいから食べてください」の意味はそれ程ないように感じております。 日本語の「おはようございます」は意味を取ろうとすると、「(今の時間は)早ようございますね」とも「(あなたは)お早くから起きておいでですね」とも、いくつかの意味があり得そうです。 また、自宅にお客を招いて食事をふるまう時に「ピョンビョンチ アンスムニダマン、」(お粗末なものですが・つまらないものですが・大したものではありませんが)と言います。 ン は、 n の方の ン です。 チ アンタ は、否定形ですね。謙遜の表現です。元は、否定形を取った「ピョンビョンハダ」です。 「ピョンビョンチ アンスムニダマン、」の後は「・・・」と、ごにょごにょと言葉をごまかして言わないか、「まぁ、お腹をふくらませるぐらいにはなるでしょう。」とこれまた謙遜のことばを続けたりします。 「イベ マジュシルチ オットルチ モルゲンネーヨー。」(口に お合いになりますか どうだか わかりませんけどねー。) と謙遜のことばを足したりもします。 食事を振る舞ってお客さんが帰る時に言うこともあります。「ピョンビョンチ モッテッスムニダ。」(お粗末さまでした。) この「つまらないものですが」ピョンビョンチ アンタ は、人にプレゼントを渡すときにも言います。 ただこの頃は韓国人のことば全体として、謙遜の言い方をすることが減っているように感じます。 自宅に招かれても「お粗末なものですが、」「大したものではありませんが、」と口で言いながら実はいろいろ気遣いをしてもてなすという奥ゆかしいのでなく、「これは済州島からわざわざあなたのために取り寄せたキジ肉ですよ。どうですか、すごいでしょう。こんなにあなたのために準備したんですよ!」みたいな自己主張、自己アッピールの言い方をする人が増えて来たような気がしております。もちろん自己主張、自己アッピールはずっと前からの国民性で、そういう人は前から少なからずいたのですが、その割合がこの頃増えて来たように思われます。
- Mokuzo100nenn
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韓国では、自分の会社の偉い人を他の会社の人に話す時には謙譲語を使わずに、尊敬語を使います。 つまり「弊社の社長が申しますには、、、」ではなく「我が社の社長様が仰いますには、、、」という具合です。 日本語では「自分の側」は相手に対してすべて謙譲語の対象になりますが、韓国語では自分の側、他人の側の区別なく、自分が偉いと思う人に尊敬語を使うのです。 特定の場合だけ西洋風に言うと考えるのではなく、まったく違った文化体系であると思った方が良いです。
お礼
色々参考になるコメントありがとうございます。 でもやはり、おいしく食べるためには、おいしく作られていることが前提だと思ってしまいます。 あるいは韓国語の「マシッタ」は日本語の「美味しい」以外に何か深い意味があるのかとも思います。