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不等式の証明と収束域の問題

(I) a(∈R)>0が存在して|x|<=1/2において1-cos(x)>=ax^2となることを証明せよ。 (II) ∬(1-1/2cos(x)-1/2cos(y))^(-p)dxdyが収束する定数p>0の条件を求めよ。 (積分範囲は原点Oを中心とした半径1/2の円) (I)は直感的にaをある程度大きく取れば満たすことはわかります。が、(II)で使うためにある程度範囲を絞る必要があると思います。どのように証明したら良いでしょうか。 cos(x)のマクローリン展開から剰余項を除いた式とは不等号が逆です。 (II)はあまり方針が掴めていません。ヒントだけでもお願いします。

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  • muturajcp
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回答No.1

(I) a=1/4 |x|≦1/2 としてcosxを展開すると cosx=Σ_{n=0~∞}{(-1)^n}x^{2n}/(2n)! ↓交代級数≦(正項までの和)だから cosx≦Σ_{k=0~2n}{(-1)^k}x^{2k}/(2k)! ↓右辺がn=1,2n=2,xの2k=4n=4乗までの和のとき cosx≦1-x^2/2+x^4/4! ↓4!=24だから cosx≦1-x^2/2+x^4/24 ↓両辺にx^2/2-x^4/24-cosxを加え左右を入れ替えると 1-cosx≧x^2/2-x^4/24 ↓両辺からax^2を引くと 1-cosx-ax^2≧x^2/2-x^4/24-ax^2 ↓a=1/4だから 1-cosx-ax^2≧x^2/2-x^4/24-x^2/4 1-cosx-ax^2≧x^2(6-x^2)/24 ↓|x|≦1/2 ↓x^2≦1/4<6 ↓6-x^2>0 1-cosx-ax^2≧x^2(6-x^2)/24>0 ↓ 1-cosx≧ax^2 (II) p>0 a=1/4 x^2+y^2≦1/4 f(x,y)=1-(1/2)cos(x)-(1/2)cos(y) とすると x^2/2≧1-cosx≧ax^2だから x^2/4≧(1-cosx)/2≧ax^2/2=x^2/8 y^2/4≧(1-cosy)/2≧ay^2/2=y^2/8 だから (x^2+y^2)/4≧f(x,y)≧(x^2+y^2)/8 {(x^2+y^2)/4}^p≧{f(x,y)}^p≧{(x^2+y^2)/8}^p {4/(x^2+y^2)}^p≦{f(x,y)}^{-p}≦{8/(x^2+y^2)}^p だから x=rcost y=rsint 0≦t≦2π 0<r≦1/2 D={(x,y)|x^2+y^2≦1/4} とすると dxdy=rdrdt x^2+y^2=r^2 だから p<1のとき 0<∬_D{f(x,y)}^{-p}dxdy ≦∬_D[{8/(x^2+y^2)}^p]dxdy =8^p∬_{0<r≦1/2,0≦t≦2π}r^{1-2p}drdt =2π8^p∫_{0<r≦1/2}r^{1-2p}dr =π8^p[r^{2-2p}/(1-p)]_{0<r≦1/2} =π8^p(2^{2p-2})/(1-p) =π(2^{5p-2})/(1-p) だから p<1 のとき収束する p=1のとき ∬_D{f(x,y)}^{-1}dxdy ≧∬_D{4/(x^2+y^2)}dxdy =4∬_{0<r≦1/2,0≦t≦2π}(1/r)drdt =8π∫_{0<r≦1/2}(1/r)dr =8π[logr]_{0<r≦1/2} =∞ p>1のとき ∬_D{f(x,y)}^{-p}dxdy ≧∬_D[{4/(x^2+y^2)}^p]dxdy =4^p∬_{0<r≦1/2,0≦t≦2π}r^{1-2p}drdt =2π4^p∫_{0<r≦1/2}r^{1-2p}dr =π4^p[1/[(1-p)r^{2p-2}]]_{0<r≦1/2} =π4^p{(2^{2p-2})/(1-p)+lim_{r→+0}1/[(p-1)r^{2p-2}]} =∞ だから ∬_D{f(x,y)}^{-p}dxdyは p<1 のときだけ収束する

gorillamatsui
質問者

お礼

とても詳細なご回答ありがとうございました。 交代級数≦正項までの和 これが全ての鍵を握っていましたね。 とても勉強になりました!m(__)m

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