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ゴムの内部エネルギーとエントロピーの問題
ゴムの温度(T)と張力(f)の関係を調べると、 f=AT (A>0) となった。 この時、ヘルツホルムの自由エネルギーを利用して導いた、 f=(∂U/∂L)_T - T(∂S/∂L)_T ※ _Tは温度一定の意味 のエネルギー項、エントロピー項を求めよ。 という問題です。 内部エネルギー項は温度に依存し、エントロピー項は長さLとともに減少するというのは、見つけたのですが、それをどのように利用すれば良いのかがわかりません。 ご教授よろしくお願いします。
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- hitokotonusi
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時間が出来たので、#7の内容を一応書いておきます。ヘルムホルツの自由エネルギー全微分式 dF = -SdT + fdL から f = (∂F/∂L)_T = (∂U/∂L)_T - T (∂S/∂L)_T マックウェルの関係式 (∂S/∂L)_T = -(∂f/∂T)_L を使うと f = (∂U/∂L)_T + T (∂f/∂T)_L これから、エネルギー弾性は (∂U[T]/∂L)_T = f[T]- T (∂f[T]/∂T)_L 後の都合上、温度を[T]で表しています。 次に伸び一定の条件の張力-温度曲線f=f(T)が求められているとして、 これの温度Tでの接線の方程式を求めると、接線の式の変数をtとして y(t) = f(T) + (∂f[T]/∂T)_L (t - T) = { f[T] - T(∂f[T]/∂T)_L } + (∂f[T]/∂T)_L t 下がってこの接線のy切片は{・・・}の部分で y(0) = f[T] - T(∂f[T]/∂T)_L = (∂U[T]/∂L)_T となります。したがって接線y(t)を温度0まで延長してy切片を求めると温度Tの時のエネルギー弾性成分が求められます。ANo.3で書いた実験事実は、この結果を利用して導き出されたものです。 張力温度曲線がf(T) = A+BTのような直線のときはf(t)がそのまま接線の式になりますから、Aがエネルギー弾性、BTがエントロピー弾性です。 数学的にきちんと証明しろと言われればこうなりますが、こんなことを長々とやらなくても、弾性について正しく理解できていれば、エネルギー弾性なら定数項を必ず持ちますから、f(T)がf(T)=ATと与えられれば、定数項がありませんからエネルギー弾性がないことは自明です。それがANo.3です。
- hitokotonusi
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いだから、数学的に張力温度曲線の接線のy切片がエネルギー項だから、f-Tが直線で定数項がない時点でもう自明なんですよ。
- NemurinekoNya
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(∂U/∂L)_T = 0 - T (∂S/∂L)_T = AT は正しいんですよ。 ただ、数学的に、 f = (∂U/∂L)_T - T (∂S/∂L)_T から、 こう結論するのは間違い。かなり乱暴。 で、 (∂U/∂L)_T = 0なのは、マクスウェルの関係式(全微分条件)を用いると、証明できます。 #2で書いたのは、その一例です。
- hitokotonusi
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絶対0度で0になる(エネルギー)弾性力とか聞いたことないでしょ。 一般にエネルギー弾性は温度依存性は小さくほぼ定数。 仮にあるとしても,普通は負の依存性。これは温度が上がることで,乱れが生じ,原子間距離が広がることでバネ定数が小さくなることによる。だから温度に比例する項があるとしてもA - BTの形。 いずれにしても定数項がないということはエネルギー弾性はないと判断できる。 と,思う。
- NemurinekoNya
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なぜ、自明? (∂U/∂L)_T = BTだったら? (∂U/∂L)_Tが温度Tに依存しない、という仮定は入っていないじゃないですか。
- hitokotonusi
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長さをLとすると dF = -SdT + fdL から f = (∂F/∂L)_T ここでヘルムホルツの自由エネルギーが F = U - TSであることを使うと f = (∂U/∂L)_T - T (∂S/∂L)_T これとf=AXを見比べれば エネルギー弾性項 (∂U/∂L)_T = 0 エントロピー弾性項 - T (∂S/∂L)_T = AT 自明じゃないですか? 実際,ゴムの場合,張力の大半がエントロピー弾性であるという実験結果があります。伸びが小さければ,エネルギー弾性ほぼ0。エネルギー弾性がある場合でも,エネルギー弾性は温度依存性はないか,測定できないくらい小さい。
- NemurinekoNya
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#1です。 ちなみに、 ~~~~~~~ Fをヘルムホルツの自由エネルギーとすると、 F = u - Ts dF = du - Tds - sdT = Tds + fdL - Tds - sdT = fdL - sdT f = (∂F/∂L)_T -s = (∂F/∂T)_L ∴ (∂f/∂T)_L = -(∂s/∂L)_T = A ・・・(全微分の条件) du = Tds + fdL (∂u/∂L)_T = T(∂s/dL)_T + f = -AT + AT = 0 ~~~~~~~~ とかやらないとダメなんで。
- NemurinekoNya
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こんばんは。 「f=(∂U/∂L)_T - T(∂S/∂L)_T」 から、 「内部エネルギー項は温度に依存し、エントロピー項は長さLとともに減少する」 ということを、どのようにして導いたのか、教えていただけませんか。 まさか ~~~~~~~ f = ATだから、 AT = (∂U/∂L)_T - T(∂S/∂L)_T よって、 (∂U/∂L)_T = 0 T(∂S/∂L)_T = -AT → (∂S/∂L)_T = -A ~~~~~~~ というようなことはやっていませんよね。