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二段活用の一段化がよく分かりません。

二段活用の一段化がよく分かりません。 教科書には【「受ける」という語は、古典文法では「受く」「受くるとき」「受くれば」などのように「受」のあとに「く」が来ることがあった。これを二段活用という。一段化とは、現代語の「受ける」のように「受」のあとが同じ音になるようになる現象】 と書いてあります。ですが、読めば読む程意味が分かりません。分かりやすく例を出して教えてください。「受」のあとが同じ音になるようになる現象というのがピンときません。 よろしくお願いします。

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回答No.1

「受く」は下二段活用ですね。 受けず 受けつ 受く 受くるとき 受くれば 「下二段」というのは、五十音図のウ段とエ段で活用する動詞です。 「受く」であれば、「受(う)」の後が、「け」か「く」になっていますね。 これが現代語になると、 受けない 受けます 受ける 受けるとき 受ければ というように、「受(う)」の後は「け」だけになっています。 つまりエ段一つになってしまったということで、これが一段化です。 同様に、上二段活用だった「落つ」が、現代語では上一段活用の「落ちる」になりました。 落ちず ― 落ちない 落ちぬ ― 落ちます 落つ  ― 落ちる 一般に、古語の上二段活用は現代語の上一段活用に、下二段活用は下一段活用になりました。 一段化ですね。

2012japan
質問者

お礼

とても分かりやすく、理解することができました。ありがとうございました。最初に回答して頂いた方をベストアンサーに選びたいと思います。 ありがとうございました!

その他の回答 (1)

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.2

 「受く」から「受ける」への変化(活用語尾だけ書きました。順序は未然・連用・終止・連体・已然・命令です)  (1) け  け  く  くる  くれ  けよ 「受く」(下二段活用)             ↓  (2) け  け  くる くる  くれ  けよ (中間の時期)             ↓   ↓    ↓  (3) け  け  ける ける  けれ  けよ 「受ける」(下一段活用) (1)から(2)への変化の大きな要素は、「連体形」が文を結ぶ普通の形になったこと。係り結びで「ぞ」「なむ」「や」「か」という係助詞が来ると、「連体形」で結ぶのはよく知られていますが、「係り結び」でなくても「連体形」で終わることが次第に多くなり、本来の「終止形」が無くなってしまったということ。 次に(2)から(3)への変化の要素は「類推作用」です。活用形の中で最も多く使用されるのは実は「連用形」です。このことの例証としてあげておきますが、「日本語練習帳」などで著名な、大野晋氏の作られた(佐竹昭広氏・前田金五郎氏との共著)「岩波古語辞典」は語の見出しを「終止形」でなく、「連用形」で立ててあります。「連用形」は名詞への転成の場合も使われますが、そのように最も多い「連用形」からの類推作用によって、語尾の中にあった「く」音が「け」音に変化してすべてが「け」だけになりました。言い換えれば「く」段と「け」段の二段に活用していたものが、「け」段だけの一段に活用することになりました。  このような変化は、文字どおり一朝一夕に起きたものではなく、中世から江戸時代にかけて長い時間をかけて起きたものです。「上二段活用」もほぼ同様の変化をして「一段活用」になりましたし、「ナ変」も同様の変化で「四段活用」になりました。  なお、「四段活用」という言葉が出ましたので、「五段活用」との違いについて書いておきます。この二つは文法的な変化があったわけで無くて、1946年に「現代仮名づかい」が行われたことによる仮名遣いの問題です。未然形に「ア段」と「オ段」が出来たための呼び名の変化です。

2012japan
質問者

お礼

ありがとうございます。とても分かりやすかったです。国語は意外と難しいですね。 ありがとうございました!

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