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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:「に」という格助詞の説明のしかた)

「に」という格助詞の使い方について

kine-oreの回答

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.17

>マンマの抜粋で、済みません。(苦笑)  : これは、発問者として、もっとご遠慮なく応じていただきたいと感じており、その思いがしからしめた反応語でした。 まず#4は、この質問の眼目は「選択肢3」にあることの強調として、eだけを別グループに分けたものでした。 しかし回答の流れはその主題に向かわず、全て「辞書」レベルで一緒くたにと傾きつつあったので、#11にて「与格主語構文」の観点を添えてご注意を促したつもりです。 その際の「お礼」が「「主語」を表す 上記のようにまとめていいでしょうか。」といった平板な反応でしたので、その大人しさに「マンマの抜粋」とつい申し上げた次第です。 もう一度この質問内容をご確認していただければ、ニ格が与格や向格という格範疇にありながら統語範疇において主語になるという、このニ格の「与格主語」のあり方をこそ「3.わたしの提案を(条件付きで)支持する。」として問うていらっしゃり、それこそは大いなる眼目なのですから。 >それでも、「位格」は位置格で、「対格」は直接目的語と、見当をつけました。  : 一般には、位格の与格は「に」ですが位格の具格には「で」となり、また、向格では「に」のほかに「へ」があるとされています。 ところで国文法の泰斗山田孝雄においては「語の位格」と呼んで「一つの観念語が他の観念語に対して、どういう関係をあらわす地位に立っているかの範疇である。」として、「位格には呼格、主格、述格、賓格、補格、連体格、修飾格の七つがある。」と述べています。 参照:山田孝雄「日本口語法講義」236頁~ http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1870073/131 体言に付いて構文上の「資格関係」を導く役割から「格助詞」と呼ぶのでしょうが、この「観念語」に関わる観点からは、格それぞれの果たす「地位」を以て「位格」と称しています。 無生物には「場所」ですが生物には「地位」という「資格」に関係すると見做せるこの「ニ格」ですが、いずれにせよその骨子は「「に」は動作の帰着する地位を示す」にあるとされてきました。 参照:木枝増一「高等国文法新講. 品詞篇」685頁 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1117756/341 次の例のように、ニ格が必ずしも単純に静的な場所格ではないことをご確認ください。 例1) 天を舞う…所在(場所格+対格) 天で舞う…場所(場所格) 天に舞う…帰着地位(着点格+位格) 天まで舞う…到着点(着点格) 天へ舞う…行先(方向格) 例)2 本を読む…対象(対格) 本を読み耽る…対象(対格) 本に読み耽る…対象と関係態度(対格+位格) >こうして、説明をいただいて、ようやく分かってきました。  : 格助詞における「連用の職能」について、ガ格・ヲ格・ニ格の「強展叙」連用助詞と、ト格・ヘ格・カラ格・デ格など他の「弱展叙」連用助詞の果たす役割の違い、また「強展叙の連用助詞の中で「に」だけは、「は」の下接を許すが、それは「に」が、強展叙に属すると言うものの、「が・を」に比べれば強展叙性に劣るということの、具体的な現れと解せよう。」といった、「展叙」「統叙」「陳述」のあり方を論じる「文構成論」「構文論」の知識がこのような場合には欠かせないものと思っています。 引用:渡辺実「国語文法論」笠間書院

OKAT
質問者

補足

>ニ格が与格や向格という格範疇にありながら統語範疇において主語になるという、このニ格の「与格主語」のあり方をこそ「3.わたしの提案を(条件付きで)支持する。」として問うていらっしゃり、それこそは大いなる眼目なのですから。     実は、恥ずかしながら「~に~が~する」という文型を考えた時は、「~が」という主語と「~する」という動詞の文型を考えていました。できるだけ毛色の変わったものをと、選んでいるうち疑問文も入れておこうと考え、「おまえに何ができるか」を選んだのですが、途中で分かってきたのは「何が」は可能を表す「できる」の「対象」だということで、そうすれば「おまえに」は主語しか考えられないと思い、「与格主語」説に納得した次第です。それ以外の例文は「~に」は「連用修飾語」としか考えませんでした。 >ところで国文法の泰斗山田孝雄においては「語の位格」と呼んで「一つの観念語が他の観念語に対して、どういう関係をあらわす地位に立っているかの範疇である。」として、「位格には呼格、主格、述格、賓格、補格、連体格、修飾格の七つがある。」と述べています。  この山田氏の「位格」は「格」の総称であると「日本文法大辞典」で理解しました。 >無生物には「場所」ですが生物には「地位」という「資格」に関係すると見做せるこの「ニ格」ですが、いずれにせよその骨子は「「に」は動作の帰着する地位を示す」にあるとされてきました。  たまたま、見かけた次のサイトが『「に」は全て〈着点〉という一つのプロトタイプ的意味に還元することができる。』 と述べているのと一致するように思われます。 「イメージで教える日本語の格助詞 」 名古屋大学 http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~sugimura/achivement/pdf/026.pdf >格助詞における「連用の職能」について、ガ格・ヲ格・ニ格の「強展叙」連用助詞と、ト格・ヘ格・カラ格・デ格など他の「弱展叙」連用助詞の果たす役割の違い、また「強展叙の連用助詞の中で「に」だけは、「は」の下接を許すが、それは「に」が、強展叙に属すると言うものの、「が・を」に比べれば強展叙性に劣るということの、具体的な現れと解せよう。」といった、「展叙」「統叙」「陳述」のあり方を論じる「文構成論」「構文論」の知識がこのような場合には欠かせないものと思っています。  他の回答者への補足で引用した「広辞苑」の説明の内、次の部分が、「に」の特性が表れているように思います。(見当違いかな) 『後の時代には、所を指示する意味では下に来る語が存在など静的な意味の場合に用い、動作・作用など動的な意味の場合には「で」を用いるように分かれる。』  「後の時代」とは現代も入るのでしょうから、「庭にある」と「グランドで走る」を対比させるとうなづけます。

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