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無名戦士の墓への海外要人献花の起源・理由

アーリントン墓地を安倍総理が訪問し、献花(2007年)した、などということは普通のことで、世界の慣例になっていると聞きます。 旧敵国の戦死者の墓に参拝する、と言うことを普通に考えると奇妙な気がするのですが、このような慣習はどういう理由で起こったのか?教えてください。

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回答No.2

 些細なことですが、まず訂正から。  アーリントン国立墓地は20年以上軍籍にあった死者なら宗教の如何を問わず埋葬できる墓地で、別に戦没者だけの墓地ではありません。各国要人が献花するのは、墓地の中にある無名戦士の墓です。  アーリントン墓地は、無名戦士の墓を含めて宗教施設ではありません。キリスト教もイスラム教、ユダヤ教でも人間が神になるという考えは神への冒涜なので、墓地に「参拝」することはありません。  それはさておき、無名戦士の墓が作られたのは、第1次世界大戦の戦死者を葬るためで、フランスとイギリスが並行して始めました。民間からの提案でしたが、両国政府が国家的行事として推進したので、両国首脳が相手国を訪問したとき、敬意を表するために訪れるのは当然の成り行きではなかったかと推察できます。  無名戦士の墓を作ることは、WW1参戦国に広まり、それと同時に同盟国相互に公式献花の慣習がうまれたものと思われます。  このあたりは推察の域を出ませんが、では敵国ドイツの処遇がどうだったのかは、まだ調べが付きません。とくにヒットラー台頭後、どうなったかは皆目不明です。  しかし、わざわざ無名戦士unknown soldier として、氏名はもちろん所属や階級、軍功を一切問わないという姿勢が明らかなので、あえて敵味方も問わないのではないでしょうか。死者の国籍より、お互いクリスチャンという意識が先だったのかなと思います。  なお、世界の主要国はそれぞれ追悼施設を持っていますが、靖国神社や千鳥ヶ淵墓苑は、国際的には追悼施設といわないようです。(WIKI英語版による。)前者は宗教施設、後者は空襲被災者納骨堂で、戦死者の国家的追悼施設といえないからだと推察されます。ただし、昨秋、アメリカ政府首脳が初めて千鳥ヶ淵墓苑に献花しましたが、これは靖国参拝に対する意思表示だったのでしょう。

kobatetu01
質問者

お礼

大変詳しい説明を有り難うございました。 質問文に訂正をいただき勉強になりました。 お礼が遅れてすみませんでした。

その他の回答 (1)

回答No.1

講和がなされれば敵も見方もなくなるからです。

kobatetu01
質問者

お礼

有り難うございます。 良い解釈だと思いました。

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