日本のアイデンティティとは何か？

質問

長文、失礼致します。

先日、私の大好きな島倉千代子さんが天国に召され、ますます昭和が遠ざかる思いです。

世界はグローバル化し、日本の価値観も多様化しております。

外交も、アメリカの経済力が陰りだし、停滞期に入ったとは言え、中国の台頭は軍事力を背景とした海洋進出は、アジアの驚異となりつつあります。

また、南北朝鮮の迷走もあり、嫌韓を声高に叫ぶ人も増加しております。

一方、国内においてマイノリティや在日の存在を問題にする人も、少なからず存在しております。

そして、メディア、マスコミ。

私の思春期の物とは、かなり違ってるように、私個人は感じております。

政治家しかり、労働体型や家族体型も、変化しました。

経済格差も拡がり、都市と地方の格差も拡がっております。

メディアやネットを見ていますと、年代によって考え方は様々です。

そこで、私は事情通の皆様にお聞きしたいのです。

日本の自己同一性は何であるのか？

その方向性は、どこに向かうべきなのか？

私が幼少の頃は、肌が黄色いアジア人と言う事で、西欧やアメリカで差別の対象でした。

それは、外国航路の船員だった父から聞きました。

名誉白人と言われた時代もありましたけど、眼鏡をかけてカメラをぶら下げたノウキョウの団体だとか、エコノミックアニマル、兎小屋に住む人々とか、散々な言われようでしたが、JAPAN AS NO１辺りから、世界的な地位も向上して来たように、私個人は感じております。

世界の中の日本人とは、何者なのか？

日本は、世界から好かれているという事ですけど、日本を知っている人々（細かい事は知らなくとも、アニメとか食文化等）からの指示が多いだけで、アジアの極東の国を詳しく知った上で、アンケートに答えている訳ではないような気がします。

それは、例えば我々が一言でアメリカと言っても、アメリカの全部の州を知っている訳がない事と、同じような事だと思います。

話しがそれました。

現在の日本のアイデンティティとは、あなたは何だと思われますか？

回答No.4

kaxuma119 · ベストアンサー

岸田秀氏の著作を読まれているのなら話は早いです。私は彼の分析の支持者です。彼が主張しているようにアイデンティティは内面と外面の投影であり二面性を持ち揺らぐものです。

一般の日本人は感情表現や主張力が乏しいとお考えのようですが私は別の見方をしてます。日本は同質化のレベルが高い社会であるため、コミュニケーションには暗黙の了解部分が多くあります。「察する」ことが大事であり、そうできなければＫＹと揶揄されます。

他方、欧米流では主張しないものは無いも同然であり言わなければ負ける世界です。このやり方についていけない日本人が黙り込んでしまい自分らの側だけで決着させてしまうから「日本人は何を考えているか、解らない」ことになります。

ちなみに昨今の在特会やらの異民族排斥の動きは同質化の異物を排除したいという動きであり、海外のホテルで文句の一つもつけられない日本人らしい自分らの側での決着の動きです。

東日本大震災は日本人の意識に複雑な影を落としています。助けてもらわなければならなくなった弱さの自認、非常時でも規律を維持できた誇り、国や東電首脳陣の非常時の式の悪さ、現場職員（電力、消防、自衛隊など）の自己犠牲を払っての頑張り、いつまでも収拾できない原子力事故。これらから自信を見出す人もいれば弱さを嘆く人もいます。

ただ全体を見渡せば、世界と合わせていこうとする感情より、自分らの世界を狭く閉じてしまいたいという衝動の方が勝りつつあるように思えます。

お礼

再度のご回答ありがとうございました。

岸田ファンであられるようなので、大変嬉しく思います。

学生時代に、伊丹十三氏との共著である「保育器の中の大人」に初めて出会い、「ものぐさ精神分析」からファンになりました。

》アイデンティティは内面と外面の投影であり二面性を持ち揺らぐものです。

私個人は、人間は本能の壊れた社会的動物であるという岸田氏の考えから、社会的な影響とは何かについて考えてきました。

やはり、現代日本人の負の揺らぎの大きな要素は、敗戦に由来していると思います。

異民族排斥の動きをする人達にとって、敗戦による振り子は、経済成長により揺り戻されました。

しかし、彼らの根底には欧米人に対するコンプレックスから、完全に逃れられていないように感じますね。

そして、アジア人、特に朝鮮、中国人に対しては、日本の方が上であるという隠された優越感がある。

先勝国に押し付けられた憲法を受け入れられない。

米国の核の傘に頼りたくない。

そして、慰安婦問題や領土問題で、今だに文句をつけられている。

それらのストレスが、停滞する経済によって噴き出してきたのではないかと考えています。

彼らは、戦前に戻りたがっている。

別に侵略戦争をしたい訳ではなく、清（中国）に勝ち、ロシアに勝ち、欧米と同等に張り合っていた強い日本に回帰したいのではないでしょうか？

》世界と合わせていこうとする感情より、自分らの世界を狭く閉じてしまいたいという衝動の方が勝りつつあるように思えます。

排斥とは、まさにそれを象徴する行動パターンですね。

ご回答ありがとうございました！

回答No.3

kaxuma119

国家のアイデンティティを考えるには、人のアイデンティティがいかなるものかを考えるのが適切であろうと思います。

人のアイデンティティは本人の「自分はこういう人間だ」という認識と、周囲の人たちの「あいつはこういう人間だ」という認識が重なり合って構成されるものです。

本人の認識はいうまでもなく主観的です。自分は寛容な人間だと本人が思っていても周囲がそう思っているとは限りません。さらには「かくありたい自分の姿」と「実際の自分の姿」も二重映しになっています。

周囲の人たちも皆が皆、同じように見てくれるわけではありません。ある人にとっては寛容な人に映りある人にとっては酷薄な人に見えるということは実際にあることです。また、付き合いが長い関係が深い人ほど複雑で一言では言えない姿を認めることでしょう。

質問者が求めているのは一般論ではなくて各自の回答でしたね。私の目に映る日本国は統合失調症です。

日本は幕末に西洋列強から屈辱的な武力による威嚇を受けて開国しました。西洋的国際関係と国家運営や技術導入なしには国家が存続できず、やむを得ず西洋流に従いました。幕末に荒れ狂った攘夷思想は現実の壁に阻まれて挫折しました。その凄まじい精神エネルギーは押し付けられた国家のあり方に抵抗し続けていました。それが日露戦争で勝利（実質はドロー）し、「西洋なにするものぞ」と頭をもたげ、ついには勝利の見込みのない太平洋戦争に突き進みました。そして敗北し、再び米国流に従わざるを得なくなりました。

人は、組織や家庭の中で本人の承服しがたい流儀や考え方を押し付けられ、嫌々従っていると外圧に従属する自我とそれに反発する自我とが生じ、ストレスが高まっていきます。それがある日耐えられなくなって、周囲からは不合理としか思えない言動に走り出すことがあります。統合失調症の顕在化であり、一昔前は発狂と言っていた現象です。私は、太平洋戦争における欧米への宣戦布告は国家の発狂であり、遅れて始めた攘夷戦争だと思っています。

まずは日本国の主観的アイデンティティ。今の日本は、とりあえずは欧米の流儀に合わせていますが、攘夷のエネルギーが高まりつつあります。まずは、かつて支配下においた中韓の「増長」を許せない人たちが増えてきたようです。他方中韓の人たちの目には、日本の「増長」がひどくなってきたと映っているようです。

このような状況を欧米やアジアの国々はどういう思いで眺めているのかが、日本の外面的アイデンティティを構成すると思います。

お礼

ご回答ありがとうございました。

余りにも漠然とした観念的な質問に答えて頂きまして、重ねて感謝申し上げます。

国家というものを擬人化した場合、日本の自己認識とは、東日本大震災後どのように変わったのか？

余り良い方向に進んでいないように、疑問に感じられました。

ご回答は、私が尊敬する岸田秀氏ばりの分析をされておりました。

ありがとうございました。

攘夷が欧米のレイプだとしたら、韓国の併合は日本のレイプなのでしょうね？

海外で活躍されるビジネスマンや外交官は違うと思いますけど、一般の日本人は感情表現や主張力が乏しいのではないでしょうか？（オリンピック招致のプレゼンテーションも、外国人アドバイザーのおかげらしいですね）

フランスのホテル業界は、日本人観光客に対する注意点を、このように指導しています。

中国人などは、その場でクレームを言い、納得するまで引き下がらないが、日本人は帰った後で仲間うちでクレームを言い二度と来てくれない。と…

日本人は何を考えているか、解らない。

戦時中の神風特攻隊などは、理解不能であり心の底から恐怖されたらしいですね。

宗教上の価値観の違いなのでしょうけど、世界から見た日本人は、一面で不気味さを内包しているように感じられているような気がします。

極東の小さな島国が、戦後数十年でアメリカにつぐ経済大国になるなんて、彼らにはミラクル以外の何ものでもないでしょう。

その急激な成長が、統合失調症状を引き起こさせたのかも知れませんね。

現在は中国に抜かれたり、匿名の批判非難が出来るツールがたくさんある事も、拍車をかけているのかも知れません。

ご回答ありがとうございました。

回答No.2

noname#209756

今、発見があって。

「スウェーデンから見た日本の素顔」　ラーシュ・バーリエ　

外国人が建前抜きで直球で述べてます。

ぜひ読んでみてください。

お礼

ご回答ありがとうございました。

私は、日本人に生まれた事を大変幸福に感じております。

そして、この時代に生まれた事もです。

また、日本は良い国であるという自信もあります。

地震や災害もありますが、水と緑に恵まれています。

資源に乏しいですけど、勤勉さと知恵で克服していますね。

世界の人々から指示されている事は、誇れる事ですが自慢するものではありません。

それも、日本のアイデンティティの一つだと私は思います。

機会があれば、読んでみたいと思います。

ありがとうございました。

回答No.1

noname#209756

大体、国の文化は時代がさかのぼれば、外国みたいともいうくらい変わったりもするようです。

高度成長期からバブル期までは第2次世界大戦の反省と経済という理念があったと思います。

昭和という時代ですね。

平成になって迷走中ですね。

今は豊かになりましたね。ヨーロッパが経済的に全体的に力がダウンして、日本も下がっているのですが差別感覚が低くなったのかもしれませんね。（ただし、ヨーロッパの政治は進んでいるように思えます。日本が学ぶべきことがいっぱいに思えます。特に大陸ヨーロッパは重たい税金のイメージだけあって、考えられた設計は全然つたわってないように思います。）

世界のフラット化もありますね。

日本人のアイデンティティとは。勤勉さは東アジアに共通しますし。

情報、知識、物質などは気軽に国境を通過します。
でも、積み上げた習慣や美徳とはになると思います。

そもそも、国民という概念が近代ヨーロッパより伝わったものです。国民と民族とは違いますね。
それはマレーシアとかカナダ、シンガポールなどをみたらイメージしやすいかもしれません。

戦後とはすでに性質が変わっていて、貧しめだけど勤勉に働いて、という美徳は変わってますよね。

快楽を志向して豊かになって。政治的には進歩派の政党が育たない。

さまざまな幸福指数や繁栄指数などさまざまな指標でアジアの国にも抜かれたり接近される中、もう一度目標を見つけれたら、再度まとまり感がでるかもしれません。今の日本は国際経済環境がよくみえてないような気がするので。

お礼

ご回答ありがとうございました。

余りにも漠然とした観念的な質問に答えて頂きまして、重ねて感謝申し上げます。

今やヨーロッパも、成長著しい東アジア市場を、経済成長の戦略地域にし始めました。

過去は、日本、中国、インドであり成長は鈍りましたが現在も進行中です。

最終的には、アフリカ大陸が発展市場になる事でしょう。（現在、中国が一歩先んじておりますが…）

過去から続くエネルギー争奪戦が、食糧争奪戦にならないように願うばかりです。

日本は、ナショナリズムとどう折り合って行くのでしょうか？

そのような観点からも、今回アイデンティティという概念から質問させて頂きました。

ありがとうございました。