アイヌ語について
このGWに初めて北海道に行ってきました。
今まで海外ばかりに目が行っており、恥ずかしながら国内の文化にはあまり興味を持っていなかったのですが…1週間たっぷりと北海道を堪能したことで、この大地はかつて本当にアイヌ民族のものだったのだという思いが沸々とわいてきました。今更ながら、アイヌ文化を勉強したく本を探したりサイトを見たりしている次第です。
ところで、旭川にある「川村カ子トアイヌ記念舘」を見て廻っていたところ、売店のおばさん達が小鳥の囀る様な言葉で会話を交わしていました。私が近づくと知らぬ間に標準語に切り替えて私に話しかけてきました。展示物のある建物の中でも、見て廻っているカップルや夫婦が、売店の方と同じ様な言葉で話していたりしました。ところどころ私の分かる言葉になったりもするのです。彼らはそれぞれ個人でこの記念館に来ている様だったのですが、アイヌ語を話していたのでしょうか?
展示資料では、純粋なアイヌ語を話せる人は殆どいない様に書かれてあったので、とても不思議な気持ちがしたのですが…それともこれは、私が「そうあってほしい。アイヌ語が生きていて欲しい」という希望がそう聞こえさせただけのものなのでしょうか?
今もあの、乾いた埃っぽい部屋に小さく聞こえていた、音楽的な響きが忘れられません…。