• ベストアンサー

志賀直哉の『和解』について

ghostbusterの回答

回答No.3

>「志賀直哉は実に祖父の子だった。」 これはちょっとほんとうとは思えません。 質問者さんも書いておられるように、『暗夜行路』の話ではないのでしょうか。 志賀直哉全集の中に「実母の手紙」(第八巻)が所収されているのですが、その中に生まれた赤ん坊(直哉)のことを東京の姑(つまり祖母の留女)に知らせる紙も所収されています。もしそのようないきさつがあれば、そんな手紙が残っているでしょうか。 わたしは単に本を読んだだけですが、志賀直哉の末弟子である阿川弘之が、さまざまな記録を調べ尽くして著した『志賀直哉』にも、そのような記述はありません。この本は、直哉の誕生の地から書き起こしてあり、誕生日の気温まで言及されています。その中にも「赤児の父親となる志賀直温は、第一国立銀行石巻支店勤務の銀行員で慶應義塾出身の三十一歳」とはっきり書かれてあります。のちに直哉が三歳のときに両親と共に東京に戻ってから、祖父母との同居が始まるのです。 さらに祖父に関する記述もあります。 > 志賀直哉にしろ、その父親にしろ、自分の肉親に対する態度がちょっと常識以上にハードではありませんか。 たとえば漱石の『それから』とか。 内容はちがいますが、『門』の継父との関係もきつい。 漱石自身の親子関係もヘビーです。 外国の小説でいうと、スタインベックの『エデンの東』とか。 ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』とか。 あるいは、現実ではカフカの父子関係とか。 スタンダールの父子関係とか。 こういうものを見ると、直温直哉の関係というのは、本来なら大変よく似たふたりがこじれにこじれた、という感じで、たとえば幼い頃に養子に出され、後年実家に引き取られるものの、養育費をめぐって養父につきまとわれた漱石などにくらべると、わたしなどは「なにをやってるんだか」と思ってしまうのですけれどもね。

hidamari2008
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 私の先生学芸大学のご出身ですし、 そのとき、冗談でおしゃっているようでもないので、 驚きました。資料はちょっと調べましが、証拠は見つかりませんでした。はやり、ご回答のとおり、祖父の子ではないと信じています。ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 黒田清隆(1840~1900)青山墓地のどこ?

     第二代内閣総理大臣 黒田清隆氏の墓は青山墓地にあることまでは調べ、直接青山墓地事務所に行ってみましたが、著名人の墓の地図に載っていず、墓参りできませんでした。  黒田氏は晩年のスキャンダルなどで印象を悪くしましたが、優れた政治家で日本の礎を作ったかたです。  今後も誤解されている部分も含めて調査しようと研究しております。  どなたかご存じでしたら、青山墓地の区画番号や、そばにあるほかの御墓の名前など、 墓参りの折に探せますよう、わかりやすく教えていただきますと助かります。よろしくお願いします。

  • 志賀直哉 和解

    和解の内容を簡単に教えていただける方いましたら、 よろしくお願いします。

  • 志賀直哉の『和解』について

    質問その三:今年8月16日に、順吉が祖母訪問、父と二年ぶりに対面。二人は誰も口をきかなかった。しかし、一週間後の8月23日に、衰弱した祖母を見舞いに行ったとき、父が怒って母に順吉を家から帰らせた。なぜ、父親の気持ちがすぐに変わったのでしょうか。(もちろん、家に出入りを禁止されたのは一昨年の秋のことでした)

  • 志賀直哉「和解」について

    こんにちは、 わたしは今、志賀直哉「和解」について ・作品解説 ・その作品を通じて見えてくる作家像 をプレゼンにて発表することになり、和解を読み終え、 そのプレゼンに向け、レジュメを書いています。 本題ですが、そのレジュメを書くなかで ・あらすじ ・作品の背景 について、私はレジュメに簡潔におさめられずに困っています。 一般的な視点からでなく、私的な見解でも構いませんので、 以上の2点にについて、簡潔に書いていただけるとありがたく思います。

  • 2ヶ月の赤ちゃんと墓参り

    2ヶ月の息子を持つ母親です。 8月に旦那のほうの墓参りがあるのですが、息子を連れて行こうか迷っています。 私の実家のほうはお墓がないので、私自身結婚するまで墓参りをしたことがなかったんですが、旦那の家の墓参りはとにかく時間がかかるんです。 墓地に少なくとも10以上お墓があり、それを一つ一つお参りしていくんです。線香もあげてお花も生けて・・・ で、また別の墓地へ移動してそこにも10くらいのお墓があります。 私は一家にお墓って一つかとおもってたんですが、なんかすごくいっぱいあるんです。 全部回るのに半日がかり。2ヶ月の赤ちゃんに耐えられるか心配です。 天気なら暑いだろうし、雨なら雨で大変だろうし。 しかもベビーカーを押して入れるような整備された墓地じゃないんです。石がごろごろ・・・連れて行くならもちろん抱っこになります。 初めての子供なんですが、墓参りに連れて行ったほうがいいでしょうか?それとも、今回は私の実家に半日預かってもらったほうがいいでしょうか?

  • 志賀直哉著「和解」

    志賀直哉著「和解」の内容を知っている方がいらっしゃったら、教えていただきたいです。 1番の盛り上がりの場面、結末などを教えてくださると嬉しいです。 お願いします。

  • お墓参りは本当に必要?

    小さい頃からお墓も近いし、当たり前のこととして墓参りがありました。 父が信仰を持っていたのでよその家より、かなり墓参りをしてきたと思います。 でも、最近キリスト関係のとても、良い人にあってから、墓参りの意味って何かも知らずに、よく生きてこれたなと思います。 そもそも意味意義あるのでしょうか? 教えられたまま、先祖を敬い、合掌していたけど、一体何だったのかと感じ始めたこのごろです。 今更遅いけど、質問させてください。 墓参りに意味ありですか?

  • お墓の移転について(長文)

    私は、曽祖父の代からの土地を相続し、分家を継いでいます。 遠方に曽祖父母の戒名のみが彫られている墓地があります。 曽祖父の生家(以後「本家」とします。)の墓地の傍らにあり、 山肌にあります。本家の墓地は外柵工事がされて整っていますが、 曽祖父の墓地はがけ崩れ寸前の場所にあります。 墓参りも何年も行けていません。 夫婦名の墓地なので他には入れないと言う事もあり、 又、別に事情があり、祖父、父ともにそれぞれ別の墓地に居り その墓には入っておりません。 自分の知っている祖先の墓に墓参が出来ないのは気がかりです。 が、自宅から遠く祖父、父の墓地とはまったく異なる 場所にあるのでなかなか墓参の時間を持てません。 お骨を父の墓に移す事を考えていたら祖父の弟の親族から 曽祖父は自分にとっても祖先なので勝手な事をしないで欲しいと 言われてしまいました。 本家は傍にある分家の墓に気分が悪い様子です。 何年か前に墓参に寄ったときには、 墓参りの度に余分に花代も掛かると嫌味を言われました。 このままにしておいて良い物なのでしょうか? いずれ、祖父の弟の子供が亡くなったらお骨を移そうかとも考えています。その場合の手順はどうすればよいのでしょうか?

  • 志賀直哉の…

    わからない問題があったので質問させて下さい。 問. 志賀直哉に関係しないものを次の(1)~(5)から一つ選べ。 (1)人道主義 (2)友情 (3)項羽と劉邦 (4)或る女 (5)蟹工船 解答は(5)となっていたのですが 解説がついていませんでした。 (1)は正しいとわかったのですが、 (2)(3)(4)(5)は志賀の作品ではないですし…。 どなたかわかる方、 解説お願いしますm(__)m

  • 志賀直哉について

    志賀直哉について知っている事があればなんでも教えて下さい!!